ダブルオー「イノベイターの影」
個人的に若干テンション下がり気味だったここ最近のダブルオー
ですが、今週は結構盛り上がりました。
まずは冒頭~中盤までは戦闘シーン。
とりあえず、刹那は戦闘そっちのけで沙慈の応援に徹します。
単に沙慈への同情だけでなく、ダブルオーによって出来ることが
破壊だけではないことを模索している様子です。
しかし、トランザム発動でばら撒かれたその脳量子波は通りすがりに
イカれた強化人間を覚醒させるなど、案外迷惑千万でした。
戦場を疾駆して何とかルイスを見つけた二人。
トランザム発動で再び全裸かと思いきや、今度は服を着たままで、
視聴者(主に男性)をガッカリさせます。
それにしても、今回は邪魔者(小熊とか)なし、服アリ、地球を見下ろす
絶好のロケーションと、前回より数段レベルアップした演出に、
リボンズも「変革を始めた」と驚きを禁じ得ない様子(違)
前回の予告で「二人の恋路にイノベイターが~」みたいな件があったので
説得中にルイスの瞳がまた光るのかと思ったのですが、案外説得は順調。
小熊の邪魔が入ったものの、フラグは立った様子です。
その小熊を追い回すソーマことマリー(ややこしい)
確かに小熊も憎いんでしょうが、四ヶ月たってもマリーマリー連呼する
アレルヤがウザくて、余計にムカついているようにも。
ところが、一方のアレルヤもトランザムの影響で、ハレルヤが一時的に覚醒。
こちらもストレス発散とばかりに大暴れ…ですが、物語的にはかなりスルー。
ちなみにトランザム終了と共にハレルヤはあっさり退場。
しかもそのことに誰もツッコまない様は、もはや空気を越えて分子レベルの
存在感です…。
戦闘はティエリアがリヴァイブを捕らえて、MSも多数撃破とCBの勝利に
終わりますが、ここでもう一幕。
捕らえたリヴァイブを尋問するスメラギたちですが、ブリッジではアニューが
ついにイノベイターとしての正体を明かしてラッセに銃口を向けます。
どうも今までのアニューが擬似人格だった気がしますが、最終的にどっちの
アニューが残るのか。
次回ダブルオーを強奪するそうなので。トランザム発動で自滅しそうな気が
しますが、さて。
そして、今週最大のサプライズ。
ついにネーナ叛乱!
リジェネに制裁を加えると同時ということから、リボンズに付いたとうことなの
でしょうが、ヒロシとどう折り合いを着けるのかが注目です。
ちなみにネーナの留美評「何でも持ってるのにもっと欲しがって、そのくせ
中身は空っぽ」というのは、残念ながら正しい評価でしょう。
物語序盤では変革された世界を求めていた彼女が、次第に変革という
混乱をただ望むように歪んでいき、その駒としたトリニティの生き残りに
手を下されたのは、皮肉ながら因果応報というべきでしょう。
ヴェーダのこともあり、まだ生きているとは思いますが、擬似GN粒子の
こともあり、無事ではすまないでしょう。
無念の内に倒れるか、あるいはダブルオーの変革の可能性を見届けて
果てるか、こちらも注目です。
さて一方、意中の相手に振り向いてもらえない失意の男が二人、
不穏な雰囲気を漂わせています。
一人は小熊ことアンドレイ中尉。
一人は我らがミスターブシドーその人。
自覚なしとありの違いはありますが、相手の気持ちなど関係なく、
自分の信念を押し付けるクセのある二人が、揃って何やら企んでいる様子。
何をするかは分かりませんが、まぁ、世のため人のためにならないこと
なのは確実でしょう。
大変楽しみですが、頼むから沙慈とルイスの邪魔だけはしないで欲しいものです
……無理そうですが。
ダブルオー「交錯する思い」
日曜日から昨日まで帰省していたため、
放送から何と4日後の感想。
いっそ今週はスルーしてもと思ったのですが、この手のものは
一旦サボると尾を引くので、無意味と覚悟しつつも敢行です。
さて、先週自分的にはややテンション落ち気味だったのですが、
物語内で四ヶ月の時間が過ぎて、世界がどうなったのかと言うと…
何も変わってないw
セカンドシーズンが始まった最初に戻ったかのような世界情勢。
その間に、どうやったのかは知りませんが、補修・補給を完了した
CBが何だかあっさりメメントモリを攻略。
これはどう考えても、普通に描いていては回復のしようがないCBを
時間経過ということで無理やり復活させただけでは…。
真の姿が明らかになるにつれ小さくなってくイノベイター。
王留美にちょっと噛み付かれただけで、表面上は笑顔のままながら
ムキになってやり込める姿はちょっとダサいです…。
さらに「人間よりも視野が広い」と言った次の場面で、一介の士官に
過ぎない小熊とルイスに嫌味を言いまくるイノベイター二人の姿が。
…視野が広い?
そしてトレンディドラマ状態のCB。
大佐の死のショックで復活したソーマだけに執着するアレルヤ。
すっかりデキてしまったアニューとロックオン。
ルイスの奪還が戦う目的の沙慈と、もうCBの目的なんてそっちのけです。
人間らしいと言えばそうかもしれませんが、もう少し真面目に戦争しろよお前らw
ただ、最後に皆がそれぞれ大事に思っている人の名前を呟くところで、
「ガンダム」と呟いた刹那に、笑うよりもちょっと安心してしまいました。
基本的には面白いと思いますし、好きな作品なんですが、最近どうも
否定的な文になってしまいがちです。
どうやら私が本当に好きだったのはファーストの頃の、無理と承知で理念を
掲げて戦うCBと、少しずつ身じろぎする世界の姿だったような気がします。
とは言え、この変遷がどう帰着するのかを楽しみに思う気持ちは
変わりませんので、また次回放送を楽しみに待ちたいと思います。
ダブルオー「散り行く光の中で」
さて、毎度のことながら一日遅れでダブルオーの感想なんですが、
今回一日遅れたのはいつもの怠け癖のせいではありません。
ぶっちゃけ、イマイチ盛り上がらなかったのです。個人的に。
敵味方関係なく、大勢の命を救うためにオーライザーに乗り込む沙慈。
まるでイデの発動みたいな超ロングビームサーベルで大気圏内から
衛星軌道上のメメントモリを斬ったダブルオー。
ついにその本心を明らかにしたリボンズ。
軌道エレベーターの破片から地上を守るため、一時的にとは言え、
全ての陣営が共闘する。
そして、積年のすれ違いが決定的な誤解を生み、アンドレイが
セルゲイ大佐を撃墜、死に至らしめるという衝撃のラスト…の筈なんですが。
…いくらなんでも一話に詰め込むのはやり過ぎでしょw
おまけに微妙に各キャラの描写が曖昧というか、不足している感があって、
どうにも画面ほどの盛り上がりを共感できませんでした。
この感覚はダブルオーを観始めてからは初めてのことで、正直自分も
驚いています。
ただ、ひとつ言えるのは、悪の親玉がその野望を語るのが、仲間一人
しかいないリビングでは、いくら何でも盛り上がらないだろうとw
ただ、ここでポイントだったのは、あくまで世界を導く真のイノベイターは
リボンズただ一人であると明言した点ですね。
それも同じイノベイターのリジェネにそう語り、リジェネ自身はその
リボンズに反感を感じているあたり、イノベイター陣営も不協和音が
そろそろ表面化してきそうです。
セルゲイ大佐は思いがけない退場でした。
いや、途中退場するキャラだとは思ってましたが、こんな形でとは
ビックリと言わざるを得ません。
息子の方はセルゲイと引き換えにするほど、立たせる必要のあるキャラとも
思えないのですが…まぁ、ソーマ絡みでもう一波乱の伏線というところでしょうか。
それにしても、次の話は今回から四ヶ月後だそうで。
残り10話も切った所で、「あれから数ヶ月…」なんてやって、最後まで
盛り上がって行けるのか。
一抹の不安を覚えながらも、来週の新展開を心待ちにしております。
あ、今回一番笑った台詞がありました。
「歌がみんなに届けばよいのに…」(だったかな?)
これは、例のCDが売れて、貧乏生活から脱出したいという
心の声なんでしょうか?
姫様の声がいやに暗くて真剣みがあったので、ついそんなことを
考えてしまいましたw