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蜂蜜の屈折率 --詩人が俳句を詠む--
俳句の魅力に取り憑かれ、詩人を廃業して句作に没頭しています。
理解が始まる手前でほどけていく世界を手に入れたい。
美しい虚の世界を創り上げたいです。
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雪解風水面はしりて蜘蛛朱し 田中裕明の句を読む その73 小さく静かに世界の中心に
春の雪筧の縁に少しかな 田中裕明の句を読む その72 雪だったことさえ忘れて
蕗味噌や山は一夜の雪被り 田中裕明の句を 読む その71 静かな安心に変わっていく
竹の根に水打つ朧夜のことぞ 田中裕明の句を読む その70 景を胸の中で暫く置いておく
亀鳴くや男は無口なるべしと 田中裕明の句を読む その69 身体の中で静かに揺れている時間
筧水勢ひよしや百千鳥 田中裕明の句を読む その68 最後にまた水の音だけが残る
春の泥乾きて藁の上にあり 田中裕明の句を読む その67 時間を通った静けさ
莖立ちの雨隠れなる山ありぬ 田中裕明の句を読む その66 触れてはいけないところに触れない
春ショール三井寺へ道うねりをり 田中裕明の句を読む その65 呼吸と一緒に静かに
寺の雨けふ手焙のやゝ重た 田中裕明の句を読む その64 何も足さなくて大丈夫
酒造る家に寒鮒届きあり 田中裕明の句を読む その61 静かな持続をそのまま抱いて
大寒の松葉の尖の剪られあり 田中裕明の句を読む その60 きりりとした背筋
滝の水汲み夕暮の鍬始 田中裕明の句を読む その59 胸の奥は静かに燃えている