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蜂蜜の屈折率 --詩人が俳句を詠む--

俳句の魅力に取り憑かれ、詩人を廃業して句作に没頭しています。
理解が始まる手前でほどけていく世界を手に入れたい。
美しい虚の世界を創り上げたいです。

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  • 寺の子の赫いかほして絲瓜水  田中裕明の句を読む その99  『山信』はここまで

  • 鳥の影急にふえたる添水かな  田中裕明の句を読む その98 たいせつなのは変化をし始めること

  • 宵闇や水打ちしあとぽつねんと  田中裕明の句を読む その97  未決定性について

  • 盆の雨やむときしづか風呂熱き  田中裕明の句を読む その96  どう置くか

  • 從妹九ッ蓬でみがく水眼鏡  田中裕明の句を読む その95  時間だけが残る

  • 泳ぎながら見る灯籠を燒く焰  田中裕明の句を読む その94  ある日、勝手に変わる

  • 宵闇や身を細うしてとほる岩  田中裕明の句を読む その93  ほんの僅かな「気配の動き」

  • 晝花火續くや松の色さまざま  田中裕明の句を読む その92  何もしていないのに残る句

  • 送行や投網打つ人雨の中  田中裕明の句を読む その91  立ち止まるための場所

  • 柚子青くなる手拭の乾びをり  田中裕明の句を読む その90  「朧なり」で非確定化する

  • 三伏の赤子の耳目かがやきぬ  田中裕明の句を読む その89  外側の感覚

  • 眠らざる夏曉の田は清し  田中裕明の句を読む その88  削ることで句になる段階

  • 遠浮巢うごくか仁王腕たかし 田中裕明の句を読む その87  動きと静止の同時成立

  • やはらかき宿の御飯や草干す夜  田中裕明の句を読む その86  動かさない勇気

  • 長夕燒旅で書く文余白なし  田中裕明の句を読む その85  余白が消える瞬間を詠む

  • 鳶もまたしたしき鳥よ青嵐  田中裕明の句を読む その84  書かずに変わってしまう配置だけを置く

  • みづうみの青田の神に柿木蔭  田中裕明の句を読む その83  触れかけている瞬間

  • 夏の旅みづうみ白くあらはれし  田中裕明の句を読む その82  説明から出現へ

  • 茄子太る當麻はきのふ大雨と 田中裕明の句を読む その81 句集設計の手前まで

  • 橋袂毛蟲も焼けば濯ぎもし  田中裕明の句を読む その80  説明語ゼロ縛りで5句はキツい

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