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蜂蜜の屈折率 --詩人が俳句を詠む--
俳句の魅力に取り憑かれ、詩人を廃業して句作に没頭しています。
理解が始まる手前でほどけていく世界を手に入れたい。
美しい虚の世界を創り上げたいです。
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下足札桃色黄色春の雪 波多野爽波の句を読む その90 読者を意味未満の空間に導く
外に出してある盆梅が目ざはりで 波多野爽波の句を読む その89 表層の乾きと深層の充実
悲鳴にも似たり夜食の食べこぼし 波多野爽波の句を読む その88 AI君の究極の姿
船虫のアロエの鉢の蔭へみな 波多野爽波の句を読む その87 句を読者との共作に開く
冷凍車末枯よりぞ発しける 波多野爽波の句を読む その86 言葉の外の震えを差し出す
鶏頭にこぼしてゆきし鰯かな 波多野爽波の句を読む その85 詩は未定義のまま余韻を残す
灯の下へ桃色日焼もちて来る 波多野爽波の句を読む その84 触れてはいけないものに触れること
夜着いて燈はみな春や嵐山 波多野爽波の句を読む その83 言葉が語らずに伝える時詩は開かれる
繕ひし垣より走り出でて湖 波多野爽波の句を読む その82 詩は再び逸脱する沈黙の力
繕ひし垣に紅唇ゆるぶまま 波多野爽波の句を読む その81 いずれにも名を与えない
脱いである褞袍いくたび踏まれけり 波多野爽波の句を読む その80 語らないことによる秘密
多すぎるとおでんの種を叱りけり 波多野爽波の句を読む その79 語りえぬ何かを震えとして宿す
捲き上げし簾に房の二つづつ 波多野爽波の句を読む その78 語られなかったことで詩が開く
理屈などどうでもつくよ立葵 波多野爽波の句を読む その77 言葉の不完全さを言葉で差し出す
囮鮎売るに真赤を着し女 波多野爽波の句を読む その76 沈黙は空白ではない
鮨桶の中が真赤や揚雲雀 波多野爽波の句を読む その75 語らなさは沈黙ではない
大金をもちて茅の輪をくぐりけり 波多野爽波の句を読む その74 意味を言い当てないこと
巻尺を伸ばしてゆけば源五郎 波多野爽波の句を読む その73 存在に輪郭を与える
パチンコをして白魚の潮待ちす 波多野爽波の句を読む その72 何も起こらないことに宿る哀しみ