ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

僕はLGBTの中のG(ゲイ)当事者です。

Lはレズビアン、Bはバイセクシャル、Tはトランスジェンダー。

 

ということで、僕は以前からトランスジェンダーの人達に(勝手に)親近感を抱いてました。

トランスジェンダー女性(戸籍と肉体は男性)と会って話したこともあります。

 

トランスジェンダー女性と言えば、近年、女子トイレや女湯利用問題と並んで、女子競技参加に対して賛否両論が語られています。僕も、何度か記事を書いています。

↑の記事にも書いてますが、

★トランスジェンダー女性

★性別分化疾患の女性

★ドーピングで男性ホルモン剤を服用した女子選手

 

この3つは、まったく違います。

1つ目のトランスジェンダー女性は、男児として生まれ育ちますが、「女性として生きたい」というやむにやまれぬ思いにより、周囲の反対や白い目に耐えて性別移行してます。ただし、思春期以後の性別移行がほとんどなので、男性としての身長・骨格・筋力が既に備わっているのです。

 

2つ目の性分化疾患女性は、生誕時に外性器で女児と判定され、女性として育ったが、実は男性内性器があります。最も一般的なアンドロゲン不能症の場合、胎児の頃、男性ホルモンがうまく働かなかったのです。完全型と不完全型があり、完全型は全くの女性でスポーツで有利になることはほぼない。活躍するのは不完全型で、思春期以後、男性的な肉体になり、他の女子選手を圧倒します。

 

3つ目の「ドーピング……」は、競技力を伸ばすために、人工的に男性ホルモン剤を服用した女子選手で、明らかに違反行為です。

 

しかし、3つとも男性的な風貌の女子選手ということで、一見、よく似ています。男性ホルモン(テストステロン)が通常の女性よりはるかに高い値であり、それが競技で圧倒的に有利になっているというシステムも同じです。

 

ですから、3つ目の「ドーピング……」を全面禁止にし、試合のない時も抜き打ち検査を義務化している以上、「トランスジェンダー女性」や「性分化疾患女性」にもある程度の規制が必要になります。

 

それで、世界陸連等が、思春期を男性として過ごした「トランスジェンダー女性」の女子競技参加を禁止し、「性分化疾患女性」については、男性ホルモン値を一般女性並みにする医療処置を義務化したのです。(一般女性にも少量の男性ホルモンは分泌されている)

 

おかげで、先日までテレビで放映されていた「世界陸上(ブダペスト)」に、男性的な女子選手は皆無でした。もちろん、アスリートですから、男性で言う「細マッチョ」なみに筋肉は発達し、引き締まっているのですが、骨盤などの体型は女性的なのです。

 

と思っていたら、最近NHKで放映されたカナダのドキュメンタリー「私のままで走りたい ~性別を疑われた女子選手~」では、性分化疾患女子選手を扱っていて、

 

「陸上で好記録を出して、国の代表に選ばれたら、身体検査で引っかかって、代表から外された」

 

「それまで一緒に練習していた女子選手たちから『女じゃなかったのね』みたいな冷ややかな反応をされて傷ついた」

 

「陸上選手としてもらっていた強化費が絶たれ、貧しい家族を支えられなくなった」

 

「故郷に帰ると『女じゃない』『周囲を騙していた』みたいに言われて辛い。もう故郷には帰れない」

 

「競技を続けたい一心で体内の睾丸を摘出手術した。が、一生ホルモン剤を服用しなければならないなんて、聞いてなかった。手術後、体調も気持ちも戻らない。競技に復帰したいが、うまくいかない」

 

などと、性分化疾患疾患女子選手の苦悩を聞き出しています。

 

人生をかけて取り組んでいた競技を断念させられたり、周囲から性別を疑われ、好奇と嘲笑の対象にされたりしたことには、大いに同情します。

 

しかし、競技の公平性も大事です。

 

数年前のオリンピックのある女子陸上種目の金銀銅メダルを性分化疾患女性が独占していました。

テレビで見ていただけの部外者の僕ですが、とても驚き、違和感を抱きました。

 

トランスジェンダー女性も性分化疾患女性も、望みの性で幸せに暮らしてほしいです。「女じゃない」などと言うつもりはありません。でも、エリートスポーツは公平公正が最優先されるべき。そうでなければ、参加する方も、観戦する方も、気力を失います。

 

「女子競技に元男性が参加するのは、成人が年齢別の少年種目に出るようなもの」とコメントしていた人がいました。まさにその通りだと思います。

 

現在の女子競技の公平性が維持されることを望みます。トランスジェンダー女性や、医療処置を希望しない性分化疾患女性は、エリートスポ-ツ以外の場で、女性としての人生を謳歌して欲しいと願います。

 

さて、今日の台湾版易タロットです。

↑「火水未済(かすいびせい)」

64枚の易タロットの最後の64番目のカード。

鯉が滝登りをして龍になるという絵です。

 

一区切りつきますが、決して終わりではありません。

あなたは新たなステージに行くのです。

 

むしろ、これからが本番です。