“STUFFのお仕事” | かえるの音楽堂

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 昨年2021年は伝説のバンド“STUFF”の結成45周年でした、そこで今回は“STUFFのお仕事”ということで、これまでブログで紹介した記事から“with STUFF”的なSTUFFのバッキングにスポットを当てて紹介いたします。

 

STINGRAY:JOE COCKER

(1976年)

 ロックシンガー、ジョー・コッカ―がSTUFF”のメンバーを起用してジャマイカで制作したアルバムです。この作品は75年の末頃から76年に制作されており、“STUFF”がスイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルに出演し話題になったのが76年の8月ですから、ジョーのアルバム制作時はまだ“STUFF”の正式結成前になります。“STINGRAY”ではドラムのクリス・パーカーを除く全メンバーが参加しています。

(2017年8月18日“かえるの音楽堂”にて紹介)

 

040-ディナーミュージック

DINNER MUSIC : CARLA BLEY

(1977年)

 カーラ・ブレイがSTUFFのメンバーと共演したアルバム“DINNER MUSIC(ディナー・ミュージック)”です。独特で個性的なカラーのカーラ・ブレイと、圧倒的なリズムでグルーブするSTUFFとの共演はミスマッチにも思える組み合わせですが、これがまた相乗効果で素晴らしい作品となりました。メンバーはクリス・パーカーを除くSTUFFの5人と、カーラ・ブレイ・バンドのメンバーです。録音は1976年の7~9月でSTUFFのファースト・アルバムとほぼ同時期に録音されたものです。そういった意味でもSTUFFと共演したカーラの目の付け所も流石です。アルバムを一通り聴いた感想は、カーラ・ブレイ・バンドWITH STUFFといったイメージでSTUFF色は強いもののやはりカーラ色のほうが強く、またホーン・セクションが前面に出ています。同じようなWITH STUFF作品としては“SALENA JONES WITH STUFF”がありますがこちらはSTUFF色が強く、それに比べるとやはりカーラの緻密で計算されたアレンジの中でSTUFFがリズムを担当しているといった感じです。

(2015年7月05日“かえるの音楽堂”にて紹介)

 

MY LOVE:SALENA JONES WITH STUFF

(1981年)

 実力派シンガー、サリナ・ジョーンズが絶頂期のバンド“スタッフ”と共演したアルバムです。この作品は日本独自の企画盤で録音は日本で行われました。これはちょうどサリナ・ジョーンズとスタッフの来日が重なり実現しました。メンバーは、クリス・パーカーが来日しませんでしたので、クリス以外の全メンバーが参加しています。サリナ自身はスタッフとの共演はもちろんのこと、彼らの演奏も聴いたことがなかったそうです。しかしスタッフのメンバーはソウル、ディスコからロック、ポップスといった幅広いジャンルで数多くのミュージシャンのアルバムに参加していることからも分かるように、彼らの絶妙なバッキングは歌手の実力を最大限に引き出しています。それに応えるようにサリナは彼らをバックにきめ細かく丁寧でしっとりとしたムードで歌っています。収録は全8曲でアレンジはリチャード・ティーです。

(2018年09月28日“かえるの音楽堂”にて紹介)