2004年のタイ映画「トカゲ女」を見ました。
なんだこの映画。
不思議な映画です。
主人公が乗っ取られ、恋人と記者が謎解きするのですが、謎を解く前に終わるのね。
主演の方が出演していた「マッハ!」はは、このブログでも紹介済み!
こちらはホラーコメディ要素もあって面白いですよ。
10分前は人間だった!という言葉が、なんだかおかしい。
ヤモリの悪霊に取憑かれた女性が“トカゲ女”と化して人々を襲うタイ産パニック・ホラー。
主演は「マッハ!」のルンラウィー・バリジンダークン。
バンコクに住む女流人気作家のクワンは、ヤモリの悪霊を題材にしたホラー小説を発表、キャンペーンのために訪れたチェンマイで民芸品の小さな箱を購入する。
その直後から、彼女は巨大なヤモリの幻覚に悩まされるようになる。
やがて、彼女の周囲で奇怪な事件が続き、ついにはヤモリの悪霊に憑依されたクワンがおぞましい“トカゲ女”に変貌してしまう。
彼女の恋人で医師のウィトゥーンは彼女を救おうと奔走するが…。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324330
ネタバレ
※この映画は、見たほうがいいとも言えないのですが…
・冒頭、日本人の研究者チームがタイの密林を歩いているシーン。
廃屋の中で、トカゲに魅入られた女性陣。そしてどんどん殺されていくメンバーたち。
・クワンは執筆活動中。
彼女が講演会に訪れたチェンマイで、謎の箱を手に入れます。
先に書いてしまうと、トカゲの霊が封じ込められた箱があって、しかも「オス」「と「メス」の2箱あるそうです。
この箱のせいで、皆が死んじゃいます。
でも、箱を始末したりはしないのですよ!なんじゃそら~!
・その箱が偶然空いてしまい、トカゲの幻影に悩まされるようになるクワン。
彼氏で医師のウィトゥーンも心配そう。
とうとう入院まですることに。
関係ないですが、クワンが彼を待っている時に食べているケーキが、アメリカのケーキみたいな感じです。
砂糖漬けのチェリーが乗っている生クリームケーキみたいな感じ。
ああ、タイ映画だったと思い出しました。
あと、彼へのお土産が金メッキで作った龍の置き物みたいなので、この女の人はプレゼントのセンスがねぇなぁと思った次第であります。
・トカゲのフンが家の中に落ちているようになり、徐々に不安を覚えるクワンです。
その不安に追い打ちをかけるように、世話になっていた女性編集長やお手伝いのおばさんが死んでしまいます。
それに違和感を覚え、調査を始める記者(編集部の人で、クワンとはほぼ面識なし)。
・クワン入院
入院するも、女性看護師の服をビリビリに破いて、自分の服もビリビリに破き、ついに脱走。
そして街灯に上り、光に集まってくる虫をペロペロ… えっ!?
・乗っ取られたクワン
クワンからトカゲの霊を取り除くためお祓いしようとしますが、クワンが暴れ回って全員死亡。
ただ、念じるだけで太鼓から発火したり、心臓を掴みだしたりする描写にはびびりました。
・彼氏がかけつけるも、あとのまつり
記者も死んで、彼氏もクワンを説得しようとしますが、またまた心臓を掴みだされます。
というか、クワンが彼の体を突き破って、その勢いで心臓を掴みだすのですね。
すげぇ展開である。
・後から来た警察も死亡
警官は大量のトカゲにぴょんぴょん飛びかかられて死亡します
と思ったら、これ全部「劇中劇」だったわけです。
全部、クワンが自分を主人公として書いた話であり、現実の話ではなかったと。
このオチならば、当然終わりは予想できますよね。
でも、彼女の手元には話のなかに登場したキーアイテムの謎のトカゲ箱が登場し、彼氏がトカゲ化してしまった…というオチで終わります。
全体的にトカゲ描写がキツいんだ~。
・トカゲが口から出てくるシーンもありますが、この描写が日本的
お岩さんから貞子あたりの、「日本の幽霊」っぽい感じの演技が多くて、なかなか面白いです。
・女性はトカゲになる(顔が真っ白、舌をちろちろして演技でカバー)
・トカゲに魅入られると、目が「トカゲ」になる〈コンタクト〉
・クワンだけ、顔にトゲが出る
そしてクワンは人をガンガン喰います。
そして、この映画のキモである恋愛要素ですが、終始彼氏が憂いを帯びていてずーっと考え込んでいるので、あんまりロマンティックではないです。
ただ、昔の映画…日本で言うと「マタンゴ」あたりの空気感のある映画。
ああ、もうあんまり書くことがないですが、トカゲは人間の心臓喰わないと思うな~。それだけは強く思ったよ。