急に旧作を紹介します!
2007年製作「赤んぼ少女」。
楳図かずお先生の代表作といってもいいでしょう。
タマミちゃん大好きです。
パッケージが斜めってます。しかし、葉子の画像が小さすぎじゃね?
※すみません、葉子のこと洋子だと思っていた……訂正します(後日追記)
楳図かずおの同名マンガを「地獄甲子園」「魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE」の山口雄大監督が映画化したホラー・ムービー。
哀しい運命を宿命づけられた赤ちゃん・タマミの切なくも恐ろしい復讐の惨劇を描く。
ヒロインは映画初主演の水沢奈子、共演に野口五郎、浅野温子。
孤児院で育った15歳の少女・葉子。
戦争で生き別れた父・南条敬三にようやく見つけ出され、彼女の生家・南条家の屋敷へと引き取られることに。
しかし南条家では、敬三以外に葉子を歓迎する者はいないようだった。
不慣れな屋敷で落ち着かない葉子は、やがて不気味な赤ん坊の泣き声を耳にするのだったが…。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=330188
この映画は途中まで原作を非常に忠実に再現しているのですが、途中からトンデモ展開となります。
にしても、最近は深夜番組で歌手をプロデュースしているイメージのある野口五郎と、生卵を飲むヘビ女と外見が酷似している(メイクの力ってすごい!)浅野温子パイセンの演技力たるや、恐ろしいものを感じるのです。
なんというのでしょうか、ゴローはともかく、浅野さんの狂った演技ってちょっと面白いんですよね。
高嶋弟パイセンと似ているというか。
とびきりクレイジーなんですが、どこかでおかしいというか、面白いというか。
漫画的なのかな、顔が?
まとめてみよう。
原作通り、雨降る日に豪邸にやってきた少女、葉子。
後見人って最初書いてたけど、世話人っていうの?なんていうの?とりあえず家まで送り届けてくれた人は堀部さんです。そしてタクシー運転手は板尾さん。
家に着いて、人形だらけの部屋にこっそり侵入したら下半身をタマミにガリガリされるハメになった葉子ちゃん。
まったく覚えてないのですが、この家の使用人のおばあちゃんってタマミの味方だったような気もするのですが、体にやけどの跡?があるんですよね。
こんな伏線あったかしら。
実は捨てたはずが知らず知らずのうちにリリースされていたタマミを、なんとそのへんの川にぶん投げるお父さんですが、あっさり戻ってくるタマミ。
なんと、お父さんの部屋の窓に犬の首をぶん投げます。半分溶けた犬の首から、目玉がコロコロ。
すごい肩強いなあ。巨人軍に入ればどう?
気がつけば、ゴローは思いっきり首をボキンと折られます。背骨だけがニューン!とそそり立ってるのがなんというか、哀しいなあ。首をちぎりとった、って感じかな?
この映画、気がつけばスプラッター要素が非常に高いです。
たびたび、絵本のなかのお姫様を見つめ、王子様のイラストをなでなでするタマミ。爪が茶色で極端に伸びているんですね、ついついジョイナーの爪を思い出してしまいました。
※昔、爪を異常に伸ばしている陸上選手がいたんだよ
よくわからないうちに、使用人のおばあちゃんもトゲトゲの鎧に突っ込んで血まみれのところに薬品をかぶってドロドロ、グチャグチャに。
行方不明になっていた堀部さんは、井戸に落ちる→なぜか猛スピードでツタが絡まる→傷だらけ&首が締まって死亡という、誰が作ったんだか見当もつかないトラップで死亡していました。
で、途中で出てきたサワヤカ青年・高也さんはこの人の弟。
この人が斎藤工さんです。顔がわからない……どの映画見ても、感じが違う印象。
原作では葉子さんを助けて、タマミちゃんに惚れられる役ですね。
しかし、本来は冒頭であったギロチンシーン(葉子の腕をギロチンにはめておき、「実はこのギロチンは下まで落ちないようになってるの」とネタバレ→葉子「うう~ん」と気絶)がここにあり、高也さんは葉子を助けようとしてなんと、腕がとれます。
えええええええ(゜д゜)
そして、タマミVS葉子。
正直、葉子の影が薄すぎてナンダカナーですが、ブツブツとブラックアウトする編集が「DVDの再生機能が壊れたのか?」と不安にさせられる仕上がりになっています。
その頃、お母さんは優雅に暖炉に当たっていた。
お母さんのこと、すっかりわすれてましたわ(´△`)
葉子とタマミは井戸でぶら下がりながら、懐かしのTBS「マッスルクイーン」を決めるときのような緊迫感の最終対決に臨みます。
さらに、タマミちゃんは自分で自分の持っていた劇薬をかぶって大やけどしちゃった☆(´>ω∂`)という衝撃展開に。
ここも原作通りだったような。
しかし「私は家族が欲しいの!」とタマミを未だに受け入れようとする葉子のメンタルの強さはどうなんだ。いい子なのか頭悪いのかわからない。
そして、片手がないのに根性で頑張る高也くんによって、葉子さんとタマミは無事に引っ張り上げられたのであった。
そして気がつけば家が炎上しており、お母さんは「あら、タマミちゃん」「この汚れ、なかなかとれないわあ(やけどをゴシゴシする)」とタマミを拾って燃える家の中に消えていってしまいます。
泣き叫ぶ葉子。そろそろ献血が必要なのか、グッタリする高也。
とにかく、すげぇ短いスパンの話(3日間くらいか?)でビックリしました。
原作では~原作では~っていうのも野暮なんですが、名作を薄めて出されてもこちとら物足りねぇよ!
もっと濃いカルピスよこせよ!
という気持ちになっているわけで。
しかし、タマミちゃんの造形は非常にリアルなんです。
口紅を塗って「ワタシニハニアワナイィ~!」→鏡バリーン!口紅ボキッ!のシーンもあります。
そういやバナナマンの日村さんと同じ髪型だよね、タマミちゃんって。
全盛期の木村カエラちゃんと一緒なのか、そう考えると。
私の頭のなかでは、すごいざっくりした区分けになっております。
でも「君はそんなに汚い心の持ち主だったのか!君は外見の通り、心まで醜かったんだね!」と憧れの高也にディスられる心からざまぁシーンがなかったので、ちょっとガックリしました。