・世界唯一のミシュラン二つ星ステーキ「麤皮 - あらがわ」 in 神戸三宮北野

どうも、ｎａｔｓｕｋｉです。

テーマ　:　「神戸の上質グルメ」」

前回に引き続き、今回もステーキです。

今回は世界を代表するスペシャルなステーキ店をご紹介します。

・麤皮 - あら皮 - あらがわ

場所は三宮上部の北野エリアにあります。

こちらはタイトルの通り、「世界で唯一ミシュランで二つ星を獲得しているステーキ店」
ミシュランガイド１１０年の歴史上、ステーキ部門で二つ星を獲得しているのはこちらのみ。
自分が住む街に、こんな名誉のある誇れるお店があるのは素晴らしい事です。

以前からずっと行ってみたかったお店なのですが、
なんせ神戸一高いコース価格というハードルの高さがあり、ずっと保留にしていたお店。
ただここ最近は以前よりも食事に使う金額のリミッターが外れてきてしまっている事と、
誘って行きたいという友人が現れた事が相まって、ようやく訪問する願いが叶いました。

外観は赤い看板が上にあり、そこに扉だけがある非常にシンプルな佇まい。
少し離れてますが、同じ通り沿いにある老舗の鉄板焼き店「和黒」と似ています。

店内は木目をベースとした、アンティーク調の雰囲気のある大人な空間です。

コースは１種類のみ、一人３５６４０円の高額コースです。

では料理紹介に。

・【アミューズ】カプレーゼ

まず通しとして、一口サイズの小さな物。
モッツァレラチーズ、トマト共にとても質の良い物でかなり美味しい。
すごくシンプルですが、これまで食べてきたカプレーゼで一番美味しかったです。

・【サラダ】エビのサラダ

なんて事のないベーシックなサラダですが、素材の良さが活かされた質の良いサラダです。

・パン

シンプルな自家製パンですが、外カリッと、中もちっとの焼き加減抜群の美味しいパンです。
ただ、それ以上に素晴らしく美味しかったのがこちらのバター。
含まれた塩分が絶妙にマッチし、これ以上とない最高に美味しいバターでした。
以前「ラメゾンドゥグラシアニ」でバターが美味しすぎて感動しましたが、

下手したらそれ以上。おそらく今後の記憶に残っていく素晴らしい組み合わせです。

・【前菜】フォアグラのソテー

こちらは選択制で、ポルチーニ岳のパスタ、フォアグラのソテー、もう一品忘れてしまった…
この３種の中から選ぶシステムでして、フォアグラをオーダー。
結構大きなサイズで質も良さそうですが、こちらはまぁ普通に美味しいといった感じ。
久しぶりにここまでオーソドックスなフォアグラを食べました。

・【メイン】三田牛サーロンインの炭焼きステーキ

そしてメインのステーキ、品数が少ないのでここまでで一時間も経っていません。
内容はサーロインかイチボのどちらかの選択制との事。
イチボ？焼肉では食べるが、通常ステーキで出る部位ではないので聞いてみると、
やはりイチボのステーキはとスジが入り硬くなってしまうので、通常は合わないと。
ただこちらのイチボはそういった概念は取り除かれた物だという事でした。

それと神戸で評価されているお店なので、

神戸牛を使用されているのかと思いきや、なんと三田牛がベース。
ただ神戸牛でもピンキリ、こちらも聞いてみると、非常に数少ない中での貴重な牛肉との事。
その時の状態によって、熟成させたり焼き方を変えたりと全て調節しているようです。
神戸牛よりもサシの少ない三田牛で、イチボとなるとおそらくかなり赤みが強くなると思い、
サシが入った霜降り肉が好きな僕はサーロインを選び、焼き加減はレアでお願いしました。

２００ｇくらいありそうな大きな塊のステーキですが、ナイフで簡単に切れる程柔らかい。
切ってみると、表面だけ火入れされたた綺麗な焼き色に、レアなので中心はほぼ生の状態。

抜群の火入れ具合、柔らかさ、塩加減、どれをとっても文句なしの絶品のステーキ。
付け合わせは普通でしたが、肉に関しては旨みをすごく感じられる素晴らしい牛肉でした。

・【デザート】チーズケーキ、チョコレートケーキ、バニラアイス

こちらはワゴンで運ばれた４種類のケーキと共に、

２種のアイスクリームの中から好きなだけ選択するシステム。
同じワゴンでも、「ジョエルロブション」程のインパクトはないですが、これは嬉しい演出。
チョコレートケーキとバニラアイスは一般的な普通の美味しさでしたが、
チーズケーキはふわふわな食感でとても美味しかったです。

・【ドリンク】コーヒー or 紅茶 & 小菓子

以上のコース内容です。
品数が少ない上に貴重な体験なので、久しぶりに一品一品レビューしてみました。

では全体的な感想を。

まず上記の通り、金額と比較するとすごく少ない品数です。
それに素材はどれもいい物が使われてますが、肉以外に金額に見合う高級食材も無し。
しいて言うならフォアグラくらいですが、それでもしれてます。
食材の原価率から見ると、驚くほど付加価値のかかった金額なのは言うまでもありません。

このコストバランスを知った上で、もう一度行くか？と聞かれると、正直行きません。
他店だと同じ高級店でも、Ａ５ランクの神戸牛のステーキ＋より充実したコース内容を

２度食べに行く事が出来ますからね。

ただそれと同時に、肉が大好きな人は一度は行く価値があるというのももう一つの意見。
ミシュランが世界一と認めたステーキというのも納得、このクオリティはないと思います。
食材から見るコスパが他店と比較対象にならないくらい悪くても、お客さんが少なくても、
それでも経営が成り立っているのがその証拠。
世界で唯一の二つ星を獲得できているというレベルは、それだけの価値にも繋がってます。
それとバターもなかなか食べられるレベルの物ではないと思います。
お勧めというシャンパンもとても美味しいものでした。

サービスに関しては不備なく丁寧な対応で、質問をしても丁寧に答えていただきました。
ゆったりとできる空間で居心地も良かったです。

コース価格＋お酒を飲むと一人４万円越え、神戸の土地柄を考えるとこの点でも唯一無二。
「紀茂登」さんが３万円前後ですが、それでもあちらは内容に見合った料理内容です。