今日のひとり言 保険の見直しについてその②
皆さんは日頃あまり気にしていない生命保険ですが、どのようなタイミングで見直しを考えるのでしょうか?
大まかには
①結婚
②子供の誕生
③住宅購入
④子供の独立
⑤セカンドライフの準備
といったライフイベントに絡んだ見直しと
⑥転職等に絡む収入の変化
という環境の変化
⑦保険セールスに勧められて
といった外からの影響によるものがあります。
本来自発的な行動として見直すのは①~⑥までですが、実際は⑦の保険セールスに勧められてというパターンも結構多くあります。
しかし、本来見直しをするべきタイミングは①~⑥のような状況においてであり、「新しい商品が出ました」とか「こちらの方が有利です」などと言う保険屋さん都合はありえません。
そして、その様な経緯で加入した保険の内容はというと・・・
たいていの場合お客さんの生活に合ったものでは無かったりします。
死亡保障が最も大きく必要な時期は末子の誕生の瞬間で、それ以降は必要保障額は緩やかに下がっていきます。そして、必要保障額は各家庭の生活水準やライフイベント等から逆算して考えられなければなりません。
しかし保険屋さん都合はその辺は考慮されておらず、「一般的にはこのくらい」とか「○○○千万円あれば大丈夫ですね」などと言われているケースがほとんどで、お客さんも「保険料も払える範囲だし細かいことはわからないけどそれで良いか」と加入している場合が多いです。
実際その様に言われた経験はありませんか?
また商品内容も見事に保険会社都合のものだったりするケースが多いので、そのような見直しをした方は今一度内容を確認してみることをおススメします。
どのような商品になっているかはまた次の機会に詳しく書こうと思います。
しかし、そう言う我々もその様なお客さんに対して「保険の考え方はこうですよ」としていることも多いので、⑦のケースとほとんど変わらないとは言えますが
ただし、キチンと保険の考え方をお伝えした上でご一緒に考えた保険に関しては、多くのお客さんに喜んでもらっています
今日のひとり言 保険の見直しについて
生命保険の見直しをする際によく聞く言葉に、「ここで解約してしまうと、これまで掛けた分が無駄になるから・・・」というものがあります。しかし、これは、多くの場合間違っています。
生命保険の保険料の構造は、掛け捨て相当分、満期保険金や解約返戻金に当てられる積み立て部分、事務コスト等に当てられる部分に分けられます。ダイレクト定期保険など通販商品の場合、積み立て部分がないことや職員の手数料などの事務コストを抑えることで保険料を抑えている一方、よくあるボーナスつきの保険では、積み立て部分にあたる保険料をしっかりと取っています。
国内大手生保の主力商品の定期付き終身保険も、終身保険が主契約ですから、積み立て部分があります。
(終身保険部分が少なくてあまり積み立てられてないケースも見受けられますが・・・)
これら積み立て部分がある保険を見直しにより解約した場合、積み立て部分は解約返戻金として返ってきます。それ以外の部分(掛け捨て相当分)は、毎年消えていっているのですから、解約しようが、しまいが関係ありません。
その部分にとらわれて、今後の無駄な保険料を払い続ける方が無駄というものです。
自分に合っていない保険であればなおさらです。
即刻見直すべきでしょうね。
多額の契約金を払ったプロ野球選手が活躍できなかった場合、「契約金が無駄になるから」と解雇せずに球団においておくでしょうか。役に立たない選手をおいておく方が無駄というものです。ありえない選択でしょう。
生命保険もこれと同じです。問題なのは、これまでいくら払ったかではなく、これからいくら払うかです。
ボーナス
って言ってもこれから支給されるであろう「夏のボーナス」の話題ではありません
良くTVコマーシャルやHPのバナーに見かける「○○年健康だったらボーナス○○万円!」と言う類の保険のお話です。
コレは一定期間中に保険の請求が無ければボーナス(生存給付金とも言えますが)受け取れますと言う、一見すると『お得』な保険の様に見せかけた商品です。
日本人はオマケとかお得というと言う言葉にはかなり弱い国民性らしく、女性を中心に結構人気のようです。
しかしその保険本当に『お得』でしょうか
結論から先に言っちゃいますね。
全く『ありえません』
保険会社は慈善事業では無く営利企業です。そんなご褒美をくれるわけ無いじゃないですか
そのボーナス分も支払った保険料から出てるんですよ。。。
当然ボーナス無しの保険と比べても保険料は割高になってます。
その上保険期間内に請求をするような事故があれば当然ボーナスはもらえません。
また、そのボーナス欲しさに「保険金請求をしない方が良いでしょうか?」なんて言うお客さんもいらっしゃいますが、それではそもそも保険の意味は無く本末転倒ですね。
お客さんの心理を巧に突いた商品ですが、これほど保険会社の利益になる商品も無いでしょう。
またこの手の商品は大体10年更新なので『また次も』なんて言うお客さんも多いでしょう。
その他にも『女性のための』とか枕詞が付く商品も人気のようですが、コレも冷静に考えてみてください。
女性疾病と言ってもその他の病気に比べ治療費が格段に高くなるなんて事はありえません。
ですから殊更女性疾病を手厚くする理由などありませんよね?
対象を絞ることでお客さんに錯覚させると言う点で『ボーナス付き』と同じくお客さんを誘導するような商品です。
もちろんどんな商品を選ぶのかはお客さんの自由ですが、加入する前に少し考えてみましょう。
『本当にその保険、必要ですか』