今日のひとり言 保険の見直しについて
生命保険の見直しをする際によく聞く言葉に、「ここで解約してしまうと、これまで掛けた分が無駄になるから・・・」というものがあります。しかし、これは、多くの場合間違っています。
生命保険の保険料の構造は、掛け捨て相当分、満期保険金や解約返戻金に当てられる積み立て部分、事務コスト等に当てられる部分に分けられます。ダイレクト定期保険など通販商品の場合、積み立て部分がないことや職員の手数料などの事務コストを抑えることで保険料を抑えている一方、よくあるボーナスつきの保険では、積み立て部分にあたる保険料をしっかりと取っています。
国内大手生保の主力商品の定期付き終身保険も、終身保険が主契約ですから、積み立て部分があります。
(終身保険部分が少なくてあまり積み立てられてないケースも見受けられますが・・・)
これら積み立て部分がある保険を見直しにより解約した場合、積み立て部分は解約返戻金として返ってきます。それ以外の部分(掛け捨て相当分)は、毎年消えていっているのですから、解約しようが、しまいが関係ありません。
その部分にとらわれて、今後の無駄な保険料を払い続ける方が無駄というものです。
自分に合っていない保険であればなおさらです。
即刻見直すべきでしょうね。
多額の契約金を払ったプロ野球選手が活躍できなかった場合、「契約金が無駄になるから」と解雇せずに球団においておくでしょうか。役に立たない選手をおいておく方が無駄というものです。ありえない選択でしょう。
生命保険もこれと同じです。問題なのは、これまでいくら払ったかではなく、これからいくら払うかです。