平均寿命
今朝の新聞に、厚生労働省の平均寿命の発表が載ってました。
男性79.29歳、女性86.05歳
で3年連続で過去最高記録を更新中だそうです。
元気で長生きする事は喜ばしい事ですが、反面リスクでもあったりします。
何がリスクかって?
長く生きるという事は、ぞれだけお金がかかると言う事です。
皆さんのご心配は『将来マトモに暮らしていけるの?』って事が一番大きいと言う統計もあります。
この春、ある行政機関のリタイアメントに関わる相談業務を行いました。
このご時勢、公務員の退職金は正直民間よりも多いと思いましたが、それでも収入に対する不安は無くならないものなんですね。退職金の運用に関してみなさんかなり興味をお持ちのようでした。
また 定年を迎えてもそのままリタイアしてしまう人はほとんどいませんでした。
これは収入不安もありますが、今の60代はまだまだ元気であるということですね。
自分達がその世代を迎える頃はどうなんでしょう?
先のことに備えるのであれば早いほうが良いですから、今出来る準備はキッチリとしていく必要はありますよ。
そんなコトを考えて実行に移す指標となるのがライフプランです。
世の中の大多数の方はライフプランを立てたいと思いながら実行していないそうですが、一度やってみたらいかがですか?結構面白いですよ
夏休みの宿題と同じで、時間があるときは味方になってくれますし楽ですが、時間に余裕がなくなると時間は敵に回りますし、かなり苦しくなります。
ライフプランで重要なのは『時間を味方につけて楽しく生活を送る』ために何をするのか?
それをお客さんと一緒に考え、その実行支援をするのがファイナンシャルプランナーなのです。
知識と実務力
私は一応ファイナンシャルプランナーという資格を持っていますが、実務として携わっているのは生命保険募集人です。
ファイナンシャルプランナーは以下の知識
①ライフプランニング
②リスク管理
③金融資産運用
④タックスプランニング
⑤不動産
⑥相続・事業承継
をある程度勉強さえすれば誰でも取れる資格ですが、実務を行うにはそれぞれまた専門の資格が必要となります。
生命保険の募集人である私が、お客さんの納税申告を行えば税理士法違反となりますし、逆に税理士が保険のセールスをすれば保険業法違反となります。
ではFPって一体ナンなの?
誰でもそう思いますよね。
FP協会では《FPは総合的な資産設計を行う専門家。言わば、「家計のホームドクター」》と言ってますが、私は金融に対する窓口的なものだと思ってます。
保険業界や不動産業界、証券業界、税理士など実務を行いつつ金融全般についてアドバイスを送るためにFPの資格を持つという方は結構多くいらっしゃいます。このようなケースでは本業に、より付加価値をつけるためにFPの資格を活用しています。
お金に纏わる様々な事柄は日々変化していくので、有資格者とは言え常に勉強をしていなければならず、雑誌やネットで他のFPさんの記事なども参考にさせていただく事があります。
しかし・・・
勉強していると、たまにどうにも違和感を覚えるような記事があったりするのです。
最初は自分が間違っているのかな?などと思ったりもしましたが、最近どうも違う事に気づいてきました。
何が違う?
それは『机上の知識と現場での実務とのギャップ』なんです。
FP資格自体は時に実務に携わっていなくても誰でも取れると書きました。
実際資格試験の会場に行くと、主婦や学生も多く見られますし、FPのスタディグループなどで知り合ったFPさんは特に金融に従事している人ばかりではなかったりするのです。
自分の場合は保険に纏わる事。保険設計や加入手続き、給付に至るまで保険業務全般(当然ですが)に関わります。また、ライフプランニングはもちろん、住宅取得に関してローンの考え方やシミュレーション、法人の場合は決算書やキャッシュフローを基に財務コンサルティング的な仕事を行ってます。
税理士の方であれば税額の計算や申告に、不動産の方ならば・・・となり、実際の現場の視点からみてどうなのか?が参考になるのですが、実務に携わらないFPの話はどこかピントがずれてます。
私の先輩で、数年前にFPとして独立して主に住宅ローン相談に特化し、場合によっては住宅購入の現場まで行って活動をしている方がおりますが(そのために宅建の資格まで取ったりと徹底してます)、その先輩も同様な事を言っていますね。
また、別のライバル保険会社出身のFPさんも「FPなんて肩書きはほとんど意味ないですからね。特に生命保険においては。」とまで言い切ってます。
私も全く同感でありまして、FP資格だけで信用すると結構イタイ目に合うので盲目的に信用してはいけませんよと言いたいですね。
まさに「知っているのと出来るのでは全く違う」ということです。
表面的な理屈では確かに大きく間違った事は言ってないかもしれません(それでも中には信じられないアドバイスをする人がいたりするのでビックリですが)が、現場で何が起こっているのか直に見ている人とは全く感覚が違います。
それじゃその人達を紹介しろって?
ご本人様達の承諾を頂いたら実際にご紹介させていただきますね
乞うご期待
保険料って高い?
梅雨が明けたと思ったら一転して猛暑
外にいると溶けてしまいそうですね
シャワーの後のビールがいっそう美味しいと感じる今日この頃です
さて本題
『今お支払いの保険料は高いと思いますか?』
保険料って何と比べたら良いのか判断が難しいのと、そもそもその保険の内容を十分に理解していないということもあって
『高い』
と仰る方がほとんどです。
人間の心理として『理解できないもの』に対してお金を払うのは苦痛です。
逆にその価値を認めれば、その対価を払うのに満足できるものなのです。
例えばベンツに乗りたいというお客様がいます。
そのベンツに求めるモノはステータスだったり、世界最高峰の安全性だったり、その性能だったりと人ぞれぞれですが、その欲求を満たしてくれると思うから購入して満足が得られるのです。
ところが「保険」は聞いてみると明確な答えが返ってくることはあまりありません。
要は「理解も納得もしていない」と言う事なんですね。
これはその担当さんにも大きな責任がありますが、保険に加入する「入口」の部分しか説明していないし、お客さんの側もそこしか気にしていないからでしょう。本当はその保険がどうお役に立つのか「出口」の部分が大事なんですけど。
実際の保険募集の現場では
「今の保険は高いから見直したい」というお客様は多いですが、保険の仕組みをお話してお客様の保険に対する期待などをヒアリングしていくと、もともとの保険料よりも高額な保険に加入して、且つ満足していただけるケースって結構多いものです。
先日も他社のお客様で「月払15,000円の保険料が高いので見直したい」という方がいらっしゃいましたが、いろいろお話していくうちに結局月払20,000円の契約となりました。
それでも「高い」とは一言も仰いません。むしろ「相談して良かった」と喜んでいただきました。
これはマジックでも何でもありません。
それまで加入していた保険の内容がわからないので「高い」と思われていたんですね。
わからないものに対する支出はたとえ100円だって高いのですが、その価値を認めたものに対してはたとえ100,000円でも決して高くは無かったりするのです。
このケースではわからない15,000円は高かったのですが、良くわかる20,000円は高くなかったということです。
保険は目に見えないので、ベンツに乗ってるつもりだったのに、良く見たら軽自動車だったなんて事が良くあるんです。普通じゃ考えられませんよね?
なんとなく釈然としないのに保険に加入している方は一度相談してみてください。
今までわからなかった意外な事がわかるかもしれませんよ