知識と実務力
私は一応ファイナンシャルプランナーという資格を持っていますが、実務として携わっているのは生命保険募集人です。
ファイナンシャルプランナーは以下の知識
①ライフプランニング
②リスク管理
③金融資産運用
④タックスプランニング
⑤不動産
⑥相続・事業承継
をある程度勉強さえすれば誰でも取れる資格ですが、実務を行うにはそれぞれまた専門の資格が必要となります。
生命保険の募集人である私が、お客さんの納税申告を行えば税理士法違反となりますし、逆に税理士が保険のセールスをすれば保険業法違反となります。
ではFPって一体ナンなの?
誰でもそう思いますよね。
FP協会では《FPは総合的な資産設計を行う専門家。言わば、「家計のホームドクター」》と言ってますが、私は金融に対する窓口的なものだと思ってます。
保険業界や不動産業界、証券業界、税理士など実務を行いつつ金融全般についてアドバイスを送るためにFPの資格を持つという方は結構多くいらっしゃいます。このようなケースでは本業に、より付加価値をつけるためにFPの資格を活用しています。
お金に纏わる様々な事柄は日々変化していくので、有資格者とは言え常に勉強をしていなければならず、雑誌やネットで他のFPさんの記事なども参考にさせていただく事があります。
しかし・・・
勉強していると、たまにどうにも違和感を覚えるような記事があったりするのです。
最初は自分が間違っているのかな?などと思ったりもしましたが、最近どうも違う事に気づいてきました。
何が違う?
それは『机上の知識と現場での実務とのギャップ』なんです。
FP資格自体は時に実務に携わっていなくても誰でも取れると書きました。
実際資格試験の会場に行くと、主婦や学生も多く見られますし、FPのスタディグループなどで知り合ったFPさんは特に金融に従事している人ばかりではなかったりするのです。
自分の場合は保険に纏わる事。保険設計や加入手続き、給付に至るまで保険業務全般(当然ですが)に関わります。また、ライフプランニングはもちろん、住宅取得に関してローンの考え方やシミュレーション、法人の場合は決算書やキャッシュフローを基に財務コンサルティング的な仕事を行ってます。
税理士の方であれば税額の計算や申告に、不動産の方ならば・・・となり、実際の現場の視点からみてどうなのか?が参考になるのですが、実務に携わらないFPの話はどこかピントがずれてます。
私の先輩で、数年前にFPとして独立して主に住宅ローン相談に特化し、場合によっては住宅購入の現場まで行って活動をしている方がおりますが(そのために宅建の資格まで取ったりと徹底してます)、その先輩も同様な事を言っていますね。
また、別のライバル保険会社出身のFPさんも「FPなんて肩書きはほとんど意味ないですからね。特に生命保険においては。」とまで言い切ってます。
私も全く同感でありまして、FP資格だけで信用すると結構イタイ目に合うので盲目的に信用してはいけませんよと言いたいですね。
まさに「知っているのと出来るのでは全く違う」ということです。
表面的な理屈では確かに大きく間違った事は言ってないかもしれません(それでも中には信じられないアドバイスをする人がいたりするのでビックリですが)が、現場で何が起こっているのか直に見ている人とは全く感覚が違います。
それじゃその人達を紹介しろって?
ご本人様達の承諾を頂いたら実際にご紹介させていただきますね
乞うご期待