法人の生命保険
台風が近づいてきて今日は朝からすごい雨でしたね![]()
明日も大雨の予報です。注意しましょう。
さて本題
昨日は法人保険を例にしたので、このまま少し法人の保険について書いてみようと思います。
生命保険とは『人』にかける保険です。この場合の『人』とは我々生身の人間・・・自然人と『法』によって人とみなす『法人』つまり会社も対象となります。
税務や労務に絡めてお話するケースも多く、人によってはちょっととっつきにくいとか難しいとか思う方もにらっしゃるようですが、基本的には個人とそんなに考え方が変わるものではありません。
個人が残された家族の為に保険に加入するのと同じく、法人も経営者に万が一があった場合に会社に残された家族や社員、取引先の為に保険に加入します。
個人がライフプランやキャッシュフローを考えながら、リスクに備え、またモノによっては将来の資産形成を行う為に保険を活用するのと同じく、法人も事業計画やキャッシュフロー、税務や財務上の戦略を考えながら様々なリスクに備える経済的な手段をして保険を活用します。
ただ、一点だけ大きく違うのは、個人は税引き後の手元資金からいろんなお金を使い分けるのに対し、法人は税引き前のお金を使えるという点です。
たったこれだけの違いですが、しかし会社を経営する上でこのことはとてつもなく大きな違いとなってきます。
このテーマも長くなりそうなので少しずつ進めていきたいと思います。
数字って・・・
前回は住宅ローンの話を書きましたが、しかし金利とか〇〇率とか数字ってマジックというかトリックというか、気をつけないと本当に大事な事から外れてしまいますよね。
今回は私が日頃お世話になっている 税理士ツッチー
さんのこの記事
を参考にお話してみたいと思います。
以下引用
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● 年間の保険料が100万円
● 今年の返戻率が80%(契約してから5年)
● 来年の返戻率が83%(契約してから6年)
※返戻率=解約返戻金/累積の保険料
戻ってくる金額(解約返戻金)と支払った保険料を
単純に比較してみると・・・
今年解約した場合
100万円×5年×80%-100万円×5年
=▲100万円
来年解約した場合
100万円×6年×83%-100万円×6年
=▲102万円
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以上引用終わり
確かに返戻率は1年延ばしたほうが上がりますので、一見すると『得』なように思います。
しかし、問題は『返礼率』では無く『いくら返るのか』なのであって、率が上がっても実はマイナスになるという例ですね。
数字、特に『お金』に関することは目先の数字にとらわれると本質を見失います。
また状況に応じて都度何を選択する事がベターなのかも違います。
表面的な数字に惑わされないようにいたしましょう。
たまには住宅ローンの話など
住宅ローンに関して、相変わらず長期固定金利を選ぶ方に誘導するような記事が多いですね。
最初は変動でローンを組んで、途中で金利が上がるようなら固定にするという考え方に対しても・・・
『変動金利が上がっているという事は固定金利も上がってる可能性が高く、そのときの返済は高くなってますよ。』
なんて感じです。
長期固定金利の指標が長期国債(新発物10年国債)を基準にし、変動金利が政策金利(無担保コールレート)と連動するというところまで解説しているのに・・・結論は私の考え方とは180度違います。
大体『将来金利が上がったら大変です』という『将来』っていつの事でしょうか?
未来の予測は誰にも出来ませんから、1ヵ月後なのか1年後なのかそれとももっと先なのかは誰にもわかりません。
今後金利が上昇する。それ自体は私も異論ありません。
しかしどのように上がるか?という点で考え方が全く違うように思いますし、住宅ローンで拘るべきところは『金利がいくらか?』ではなくて『いくら支払うのか?』という事だと思ってます。
ちなみに自分の例でお話すると、マンションを買った6年前にも長期固定が良いと言われていました。あの当時は何も知らずに結局3年固定を選択してしまい、そして今は当時よりも金利が下がっています。固定期間終了後に変動を選択したので、今は固定の時よりも元金の返済は進みました。一応計算してみましたが、あの時最初から変動を選択していれば、支払総額で80万円少なくなる上、支払い残高は40万円も少なくなったんですよね。
最初から変動を選択していたならもっと違った結果になったのにと思っちゃいます。
金利が低いことを利用して早めに元金を減らす。出来れば繰上げ返済なども利用しながら。そうする事で将来の金利上昇のリスクを減らす事は出来ます。支払残高が少なくなっているのだから。
逆に金利上昇を考えて固定金利を選択したのであれば、繰上げなどしないでその分をインデックス連動のファンドなんかに預けて運用した方がよっぽど良いですよね。
なので私の考え方では固定金利を選択して繰上げ返済をするというのは矛盾した考え方なんですよ。
仮に5年後金利が上がって返済が増えたとしても125%です。不意にそうなるのならともかく、これも予め分かっているのであれば急上昇とは言わないと思いますし、その時点でどうする事がより有利になるか考えてから行動しても別に手遅れだとは思いません。
変動金利が急上昇するという事は政策金利が急上昇することと同じです。という事はいきなり景気が凄い勢いで回復すると言う事ですよね。それとも景気は変わらないのに金利だけが上昇するのでしょうか?どちらも可能性は低いと思いますよ。
『当面景気は回復しない』私はそれを肯定も否定もしません。
しかし、そう考えて変動金利を選ぶと言うのであればその考えを尊重し、金利動向を注視しながら次の変化にどう備えるか一緒に考えますし、それがFPの仕事だと思っています。

