宿命と運命 ~ 変えられることに目を向けよう ~
宿命と運命運命と宿命の違いって、ご存知でしょうか。人にはできること、できないこと、変えられること、変えられないことがあります。変えられることが運命、変えられないことが宿命です。宿命とは宿命はいくらがんばっても、決して変えることができません。この時代の地球に、この人種でこの家庭にこの性別で生まれたこと。これは選び直したいといっても、この人生ではもうどうにもできないことですよね。そして生まれたときの時刻にある星の位置関係によっても、ある程度は宿命的に決まっていることがあります。歌手の森山直太朗さんは、音楽家の家庭に生まれ、すごく反発心を感じていたそうです。絶対に歌手になんかならない!そう思っていた時期もあったそうですが、最終的には音楽の道に進みましたね。これは宿命的なことだったのではないかと、僕は思います。逃げよう逃げようとしても、結局戻ってきてしまう場所。この人生でこれをやるって決めていること。生まれた時代や人種だけでなく、これも宿命なんですね。運命とはそれ以外の変更可能な部分を、運命と呼びます。変更可能ということは、気に入らないのであれば、選び直すことができるということです。よく「運命の人」という言葉を聞きますが、運命ということは、変更可能ということですね(笑)住んでいる場所が不満なら引っ越すことができますし、勤めている会社が不満なら転職することができます。「できない」と思うとしたら、しがらみや様々な状況により、そう思い込んでいるだけです。宿命とは違って、物理的に変更可能なことを運命と呼びます。変えられることを見極める「どうやって運命を理想的に 変えていけるのか」Fortune Therapyでは、それを一緒に考えていきます。変えられることなのに、苦境に甘んじているのはもったいないです。変えられないことは割り切り、変えられることは積極的に変えていく努力をする。僕はキリスト教徒ではないのですが、聖書のニーバーの祈りというものが胸に響いたので、引用したいと思います。 O GOD, GIVE US SERENITY TO ACCEPT WHAT CANNOT BE CHANGED, COURAGE TO CHANGE WHAT SHOULD BE CHANGED, AND WISDOM TO DISTINGUISH THE ONE FROM THE OTHER変えることができるものを変える勇気を、変えられないことを受け入れる分別を、そして変えられるものと変えられないものとを見分ける叡智を与えたまえ、という意味です。変えられないことに目を向けて嘆くのではなく、変えられることに対して何ができるのか、模索していきましょう。