RIDLEY FALCNのホワイトXSサイズフレームが入荷します。最上位グレードとなるFALCN RSの下位に設定されてはいますが、ここ数年のRIDLEYのセカンドグレードはどれも完成度が高く ”剛性レベルを低下させないようにバランスを取ったけど、値段が安い分ちょっと重量はあるんだよね” っていう明確な仕上がり目標があって、それに正しく着地している感があります。

 

FALCN RSは為替の影響とは別にRIDLEY史上最高額のトップエンドですが、NOAHとヘリウムを両立するようなレースバイクと考えるとまぁ、あんぐらいの価格にはなっちゃうなって感じ。しかし、遅れて登場したFALCNは細部に違いはあれど、かなり良い作り込みがなされていると感じます。

 

ふたつのグレードの作り分けはどのメーカーもやるわけではないのですが、うまいところはうまいのです。例としてはBMCなんかもセカンドグレードの着地がうまい会社です。 RIDLEYがその方向に進んでいるのは当店としては嬉しいことですが、このタイプのブランドの絶対的共通点は ”モデルチェンジがめちゃ遅い” ということでもありますw 選んで買った人には良いことでもありますねw

 

 

専用シートポストを使用せず、27.2ミリのポストを採用するなどは個人的にはうまいなぁと関心します。専用ポストの空力メリットも大事ですが汎用性を高めれば軽量化の余地も生まれるし、用途の拡張にもなり得ますからね。

 

 

レース用ラインナップのセカンドグレードにありながら、タイヤクリアランスも最大34ミリ(実測)あるので、レースに限らず スポーツライディングの広範囲をフォローしてくれるでしょう。 (太め内幅のリムに34Cを入れられる≒36ミリとかそれ以上 なわけじゃないです。28~30ミリあたりが動作の俊敏さを活かしやすいかと)

 

上位モデルとの重量差はサイズによって 140~170グラム程度とされていますが、シートポストを含めて考えても上位モデルとは35万円くらいの価格差があるので、その費用を軽量パーツやホイールに充て直すことで上位モデルと同額でかなり軽いバイクを生み出す、、、なんて工夫もできるかもしれません♪

 

やはりFALCN RSから時間差をつけて発表されたことで、全体的な完成度が高まったセカンドグレード といえますね。

 

 

 

そういえば、もうブログで書いてたはずだと思っていたら、そんなこと店長は書いてなかったよって先日教えてもらったんで書いておきます。 RIDLEYのブランド名の由来は、エイリアンとかブレードランナーの監督であるRIDLEY SCOTT監督から由来されています(公式でもそう言ってますし、ミズタニ自転車さんのHPにも)

 

RIDLEYマニアな方なら当然、RIDLEYバイクとSCOTTバイクを並べたリビングでブレードランナーを見ながら ”2つで十分ですよ“ ゴッコに興じていると思っていましたが、、、 RIDLEYバイクをご購入いただいた人が 誰も 「Give me 4」 とか言いながら補給食を買ったりしないので、僕の説明不足だったと、、、、は、反省してませんし補給食4つ買っても、8つでもいいすよ っていうかもしれませんw (ブレードランナー未見だとわかりにくいすね)

 

 

FALCONじゃなくて FALCN なのは商標の問題らしいですが、エクスカリバーだ ダモクレスだ という厨二感のある名前 や 自分の子供の名前(ノア/リズ/ディーン)をつけるなどモデル名に思い入れを込めるのはRIDLEYの素敵ポイントです。 

 

熱量とこだわりというのはバイクには本当に大事で、もう一つ大事なのが取捨選択です。エアロ、振動吸収、軽量さ、耐久性 etc etc     全部盛りですってのは無理で、操作性だってどのターゲットに向けてのものかは答えが一つではありません。個人的にも足し算しか言わないブランドは信用せず、直接の質問の機会があれば必ず引き算について答えを引き出すようにしています。

 

RIDLEYのバイクは 力が掛かる感じ と トラクションが抜けない という2点が全モデルに反映されていると常々感じますし、ベルギー本社でもそれは明言していました。 代わりに、超軽量モデル ってのはなかなか作ろうという方向にいかないとも。

 

連休手前で作業がドタバタしますが、陳列前に画像を撮ってまたブログに上げたいと思います(^^)