⑬東京メトロ17000系(17103F)
※ヨコハマ鉄道模型フェスタ(2023)で展示されたKATO 17000系の試作品
【購入背景】
東横線系統を走る最新車両であり、特に買わない理由はないので購入。とはいえ、10両編成の17000系は6編成しか存在せず、有楽町線との共通運用のため東横線での遭遇率は高くない。個人的には17000系自体を急行で見かけることが多いため、所有車両でも設定していない「急行 和光市」行きとしている。仮に8連が製品化されたらそちらを「各停 和光市」行きにできたらと思う。
※メーカー出荷日:2023年3月28日
【購入店舗】
ヨドバシカメラ・マルチメディア 川崎ルフロン
【製品詳細】
https://www.katomodels.com/product/n/metro_17000kei
【外装】
行先:89S 急行 和光市(世田谷車両センターのシールを貼り付け)
乗務員室:加工なし
連結器:密連カプラー(灰)に変更+E259系 車体間ダンパー※取り付け
※2024年2月時点では313系5000番台のAssyパーツが市場流通がないため、代用で取り付け
【内装】
Densha.me製の内装ステッカーを貼り付け(後述に別途まとめ)
【備考】
ホビーセンターKATO東京店の特製品4112Fタイプとペアで走行
【副都心から直通運転】
— KATO営業部 (@kato_team) March 28, 2023
東京メトロ17000系本日出荷となりました!都心の地下区間から郊外の田園風景まで、様々な車両と顔を合わせながらロングランで活躍。週末発売のグレードアップシールには通勤特急など多彩な表示を収録。お好みの運用に仕立ててお楽しみください。https://t.co/dcRUan0uGv pic.twitter.com/GTulfDFEGw
Densha.me 内装ステッカー
また、東京メトロ17000系の内装ステッカーがオンラインショップにて発売開始しました。この内装ステッカーはオンラインショップ限定ですので、ご注意ください。
— DENSHA.me ® (@MeDensha) February 3, 2024
URL: https://t.co/FgpHAjIwNH https://t.co/sr8JLgziJL pic.twitter.com/MG84vEJ3kK
※画像の転載防止のため、画質を大幅に落として掲載(記事自体は、個人の記録の意味でまとめ)
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【東京メトロ17000系】
Densha.meより上述のKATO 17000系に対応した内装ステッカーが、2024年2月3日に発売された。こちらの内容ステッカーはオンラインショップ限定の取り扱いで、現金購入が可能な店舗での取り扱いはないとのこと。メトロ車両としては5作品目となり、兄弟形式となる18000系と比較すると同程度、10000系と比較すると少し高めの難易度となっている。これは、各車両にフリースペース(車いす・ベビーカー対応)が設けられており、その部分の窓に手すりが設置されているため、窓枠の切り抜きが全車両で必要となるためとなる。また、先頭車乗務員室においても細く切り抜かないといけない箇所があり、5050系4000番台よりも難易度は高いが、その分仕上がったときの達成感はある。
Hikarie号のようなガラス面を再現するステッカーパーツが付属しており、こちらは先頭車運転室と客室の仕切りに使用する。また、過去の記事内容を汲み取って頂けたかは定かではないが、細かい運転台周りのパーツが予備として確保されているほか、車端部の優先席の背面部分のデザインが内壁と一体化している点が見受けられ、内装ステッカー自体がアップデートされたことが伺える。
<7号車 モーター車>
内装ステッカーの手慣らし工程として、モーター車から着手した。模型では4号車が該当し、座席部分とドア横の仕切りを貼り付ける必要がないため、他の車両に比べると切り取り工程は少ない。シートの真ん中には主に先頭車で使用するパーツ類の予備が収録されているが、ここでは使わない。1箇所フリースペースがある関係で窓に手すりがかかっており、これを器用にくり抜こうとするとこの部分が最初の関門と言えるだろう。
窓ガラスにかかる部分が非常に細く、カッターの刃を入れ間違えると簡単に切れてしまうので、内壁全体を切り取る直前に切り抜いた方が良い気がした。メーカー側からは特に指定はないが、ダメージを最小限にするなら ドア窓→妻面→床(支柱部分)→内壁2枚窓→内壁フリースペース部の窓 の順だろうか。
内壁パーツは妻面パーツによって固定されているので、取り出すには妻面パーツを車内側に押し出してから引き抜けば簡単に抜ける。パーツを止めるツメ部分が非常に小さく、無理な力を入れると簡単にパキッと折れてしまうので注意したい。逆に貼り付けた後に取り付ける際も壁面と妻面のステッカー同士が擦り合うように押し込まないといけないため、ボディを少し広げながらゆっくり取り付けないと確実にステッカーを破いてしまうので注意が必要。
<2~3・5~9号車>
中間車は、先頭車とモーター車を除く7両。内壁については必ず1箇所に手すりがあるが車両ごとにフリースペースと優先席の位置が変わるので車端部の表現が変わってくる。あらかじめ車体側の窓に優先席のシールを貼っていれば、迷うことはない。
切り取り・貼り付けの順についてはメーカー側から指定はないものの、床→座席→支柱部→扉脇→内壁→妻面の順に貼っていくのが良さそう。
KATOの17000系では室内表現に着色が施されていない非常にシンプルな状態になっている。同じくKATOから発売されている18000系は床のベースが紫色になっているので、内装ステッカーを貼っていなくてもある程度雰囲気は感じられたが、17000系は実車の床面がグレーとなっているため、内装ステッカーの有無は非常に大きいと感じた。
室内灯を入れたら一目瞭然。グレーの床面に黄色の座面が目立つ。
<1・10号車 先頭車>
18000系と比較すると、運転台まわりを覆うカバー部が追加されただけで、それ以外は特に変わらない。乗務員室の内壁については車体部分にしっかり貼り付ける前提で設計されているので、爪楊枝等を使って丁寧に貼り付けていく必要がある。
乗務員室と客室とのしきりがシースルーになっているので、客室のライトが乗務員室にも入り、実車さながらの雰囲気が出るのはたまらない。
購入から約1年ほど塩漬け状態となっていたが、無事内装ステッカーについても製品化頂けたので、晴れての試走となった。ペアの相手は、ホビーセンターKATO東京店の特製品として登場した4112編成タイプ。こちらも半年以上走らせる機会がなかったのだが、17000系の購入と内装対応を実施したことで、レイアウトデビューを果たした。正直なところ、相鉄直通の機会が多いため、関連の行先設定をしたいところだが、グレードアップシールが発売されることもないので、付属の「急行 川越市」としている。
2/23にお決まりのIMON横浜店での試運転を実施し、無事レイアウト走行の仲間入りを果たした。各社代表する形式で、いずれも北方直通先の行先なことはスルーで。IMON横浜店の高架線レイアウトはこの時点で、引き込み線の使用がNGで勾配走行テストができなかったが、レイアウト随所にTOMIX製のストラクチャーが何点か配置されており、雰囲気が少し変わっていた。とはいえ、このレイアウト自体は少なくとも15年以上は経過しているので、それなりのアップデートは期待したいところ。
なお、2024/3/1より全国のポポンデッタで値上げ(平日 \700/1h、土休日 \1,000/1h)が予告されているため、さらにレンタルレイアウトでの走行機会は減る見込み。この値段設定とポポンデッタ各店のレールコンディションの悪さであれば、IMON大井店で単線借りした方が良いので、こちらの利用頻度が増えるかもしれない。ただし、東横線沿線となる武蔵小杉のグランツリーにポポンデッタが3/22に出店することが決まっており、身近なレイアウトが増えるので平日昼の時間帯で足を運べたらと思う。新規にオープンする店舗とはいえ、こちらもレールコンディションが悪いと判断したら通うのを止める。
資料収集を目的に日本へ3月上旬に行く予定です。今回は東武鉄道とE131系を狙いにいきます。 pic.twitter.com/DUZFXwVLd2
— DENSHA.me ® (@MeDensha) February 2, 2024
最後に、東急東横線に直通する車両として、KATOから製品化されている50070型について、Densha.meより製品化が予告、というよりは情報収集をされに来日される情報がある。2024年6月までは、KATOからも新製品情報としてメトロシリーズが出ないことが決まっており、KATO担当者からも発売の可能性が低いことが2024年のヨコハマ鉄道模型フェスタ参加者の声として上がっているため、新規購入は取り止めて既存車両のアップデートとレイアウト走行に機会をまわせたらと思う。
2024年2月末時点で、東京の地下を走るメトロシリーズの発売予定はなく、直近の車両だとE131系が新製車両としての製品化となっているが、それ以外はほぼ国鉄時代の車両が中心のラインナップとなっており、当面は御縁がなさそう。また、東急線の利用に関しても、熱量が冷めてきたので、ワンデー利用も大幅に減る見込み。今のところ次のダイヤ改正から追う予定はないので。
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①5050系4000番台、5000系青ガエル、Y500系
②5050系4000番台 Shibuya Hikarie号
③18000系
④5050系4000番台 4112編成タイプ(Qシート)
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2024年3月16日には北陸新幹線が敦賀に延伸するといったイベントが控えていると同時に、年明け早々地震が相次いだ中、北陸地方を模型視点で応援できればと思い、2024年一発目はKATOのトワイライトエクスプレス瑞風87系を購入した。エヌ小屋の内装とDensha.meから販売されている蓄電式室内灯を組んで、レンタルレイアウトを中心にボチボチ走り始めた。実はKATOのクルーズトレインでは四季島E001系を所有しており、クルーズトレイン同士で遊べればという思いもあって購入を決めた。瑞風は第3セクター区間の都合上、北陸地方へのクルーズが設定されていないのだが、特急の名前だけで購入した683系旧塗装を持ち合わせていたので、時代背景や走行区間は違えどそれっぽく遊べれば良いなと思う。
正直なところ、Densha.meが内装ステッカーの新規作成ペースが落ちて、室内灯関連の商品開発に注力されていたことにあまり良い印象を持っていなかったのだが、四季島と瑞風の室内灯を取り付けてからはその考えが変わった。寝台列車を中心に、特定の製品向けの専用室内灯が発売されているのだが、この蓄電式室内灯がとにかくすごかったので取り上げてみる。なお、取り付けは一度しか行わない上に、再販があるとは限らないので室内灯の取り付け方については割愛する。
TOG2 四季島室内灯とやらに手を出してみた。専用室内灯とだけあって実車さながらの灯りに加えて、蓄電でしばらく電気が消えないのは凄いな。通勤型に入れたら、待避・接続とかで側線通電遮断しても灯り続けるから走らせる時の幅が広がりそう。次、内装ステッカー買う時に合わせて注文してみますかな。 pic.twitter.com/mWhNYRev0W
— AKIRA(S) (@t_l_akira) November 1, 2023
専用室内灯とあるように、車両号車に合わせたライト配置になっていて、純正の室内灯では再現できない電球・蛍光灯の違いや光が届かない部分にも照射されており、かなりリアルなことが伺える。ポポンデッタ製の室内灯はほんのわずかに通電していなくてもチラつかないが、そこまで蓄電力がないのでレールコンディションが悪い場所を通過するとどうしてもチラついてしまう。これに対し、蓄電式室内灯は数秒どころか数分間は灯り続けるので、例えば側線に待避したり留置線に停車させて通電を切った状態でも室内灯が一定時間点灯する。ヘッドライト・テールライトは蓄電式ではないので消えてしまうが、それでも室内灯が消えないのは凄い。(IMON横浜のコントローラだと常点灯できないため、上の画像のように室内灯だけが点灯する形になる)
欠点として挙げるなら、純正室内灯(組み込み式プリズム)に比べるとライトが埋まる基盤の位置が下にくるため、窓から覗いたときにライト部が目立ってしまう。これは車両の構造や蓄電式室内灯のつくりの影響もあるのだが、こればかりはどうしようもないのかなと思う。また、KATOのスロットレスモーターに搭載された強力な磁力が室内灯のON/OFFのスイッチを操作させてしまい、車両によっては通電していないように見えてしまうことがある。取り付け面では、集電金具を自分自身で折り曲げないといけず、目印や目安もないが少し分かりずらい部分かなと感じる。これに関してはTwitterやサイトを参考に曲げる位置を把握できたので良かったが、そのあたりも感覚を掴めない人には向かない気がした。
所有車両は、ポポンデッタ製の室内灯を組んでいるが、17000系のような通勤型車両向けの蓄電式室内灯が発売された暁には順次交換していければと思う。特に緩急退避となる8両編成に組めば、レンタルレイアウトでも遊びの幅が広がるので、期待したい。なお、本記事投稿時点では汎用タイプの蓄電式室内灯は在庫切れの状態で、しばらく販売はなさそう。次に購入する車両からは出来る限り蓄電式室内灯にシフトできればと思うので、気長に待ちたい。