TY Tokyu N-Gauge(Update2/Shibuya Hikarie) | The Wonderful World of Disney

内装ステッカーのメーカーのDensha.meから続報が届いたので、アップデート第2弾として記事化。前回記事と同様に、自分に向けた製作日記と将来のメンテナンスを実施する際の参考になればと思いまとめた。


※本記事の主役は、写真中央の5050系4000番台 Shibuya Hikarie号(2021/6/14訪問のリカラー大阪店にて)
 

※素人が勝手にまとめているだけの記事です。収益化されたブログでもありませんので、第三者に向けた説明をするつもりはなく、予告なく記事内容の改変・非公開化をする場合があります。記事内容を参考して頂く分には構いませんが、自己責任でお願いします。また、製品の転載防止のため、一部画像は圧縮・加工して掲載しています。


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【第4弾:東急5050系4000番台 Shibuya Hikarie号】


2016年12月にKATOから発売された幻?のShibuya Hikarie号向け内装ステッカーが7月3日に発売された。サードパーティ製を含め、さすがにShibuya Hikarie号の内装ステッカーは出ないだろうと諦めていたが、嬉しいことにDensha.meから製品化頂けた。

 

 

 

特別企画品として発売されたKATOのHikarie号は、当時の模型販売店では予約完売となるほどで、中古市場でも滅多に出回ることがなく、出回ってもプレミア価格で取引されるなど、KATO製品の中でも人気度の高さが伺える車両かと思う。実車は、商業施設「渋谷ヒカリエ」の開業1周年を記念して製造された編成であり、編成そのものが広告車両という位置づけになっている。そのため、外装は車体ラッピング(車体広告扱い)、車内の広告も渋谷ヒカリエにちなんだ専用の広告が提示される。内装ステッカーでは内壁(ドア横)広告が印字されており、こちらは汎用的なSALUSで統一されている。編成の特徴として、3種類の内装に分かれており、座席背面と内壁のデザインが異なる。なお、座面部は共通してブルーの配色となっている。

クリア(1・3・8・10号車)
「渋谷ヒカリエ」の外観やオフィスゾーンの持つ透明感が表現された内装で、座席背面の色がグレーとなっている。両先頭車と模型上のモーター車の3号車、中間の8号車が該当する。

アクティブ(2・4・6・9号車)
渋谷の街が持つエネルギッシュでアクティブなイメージやショッピングエリア「ShinQs」のにぎやかで活発なイメージを採り入れた内装で、座席背面の色がブラウンとなっている。

シック(5・7号車)
未知なる宇宙や未来をも連想させる「東急シアターオーブ」の内装がモチーフとなっており、座席背面の色がブルーとなっている。内壁が未知なる宇宙をイメージした紺を基調としており、東急車で唯一格調高さと落ち着きのある車内空間となっている。



Densha.meの内装ステッカーではこの特徴が細かく再現されているので、3種類全てのテーマの紹介を兼ねて書き残しておく。KATOから製品化された車両は、細かい点で見ると実車とは再現されている部分が一部異なっており、KATOではあくまでも5050系4000番台をShibuyaHikarie号として寄せて作りましたという扱いとなっている。一部心無いユーザからはあれがダメだこれがダメだと批判が上がっているらしいが、個人的にもKATOから製品化頂けただけ有難いと思っている。それでも、未だに再販を望む声が多いとか。

 

なお、実車のShibuya Hikarie号は、ヘッドマークの位置が修正され、前面の赤帯部分とヘッドマークのHikarieの文字が重なるように取り付け位置が変更されている。これは、人身事故の影響を受けてヘッドマークを外した状態で一時期運行されており、ヘッドマークが再装着された際に位置が変更されたことによるもの。KATOから製品化された車両は、デビュー当時の状態が再現されており、実車現在の状態とは異なる。また、「東急5050系4000番台 行先表示セット2」にはHikarie号用の前面ガラスパーツが付属しており、ヘッドマークを外した状態が再現できるようになっている。




実車はイベント時の走行を目的に、田園都市線や目黒線にも入線できる規格となっているが、2021年現在は臨時列車を含む東横線以外での営業運転は実施されていない。保安装置の関係で、営業乗り入れ路線のほか、東京メトロ有楽町線、半蔵門線、南北線、千代田線はそれぞれ入線可能だが、その先の直通先路線を走行することはできない。

 

 

●3号車(モーター車)

5050系4000番台の内装ステッカーと同様に、3号車のモーター車から施工を開始した。3号車のテーマは「シック」であり、座席背面の色がグレーとなっているが、モーター車の構造上、ステッカーは一体となっている。

 

 

カットと貼り付けの手順は前回記事に細かく書いたので割愛したいところだが、Shibuya Hikarie号の内装ステッカーで1箇所加わったポイントがある。

 

 

このShibuya Hikarie号の内装ステッカーには、車端部にある貫通扉を再現するためのステッカーが同封されている。

 

 

3号車のシートにある「貫通扉ステッカー」を切り、貫通扉グラスステッカーに貼っていく。この貫通扉の再現を省略することもできるが、内壁のステッカーを被せる形で貼っていくので、後から貼ることはできなくなる。

 

 

どの位置に貼るのが適切かまでは、説明書に記載はないが、グラスステッカーの横幅が貫通幌パーツのツメ部分にすっぽり当てはまるサイズ感であることから、縦の余白が均等になるように貼れば、位置的にも問題がないように見える。あとは、内壁のステッカーを被せるように貼れば、車端部が完成する。

 

 

1つ問題点があり、貫通扉は車両の室内灯を差す側になるので、車内からは見えない。見えない部分にもこだわりを持たないのであれば、貼らない選択肢もありかと思う。言うまでもなく、糊面が外を向く形になるので、埃や小さいゴミが吸着してしまうので注意したいところ。気になる場合は、透明なフィルムで被せるのもありかもしれない。

 

 

 

3号車のモーター車はあくまでも肩慣らし的な位置づけなので、本格的に内装ステッカーを味わうのは次の号車から。

 

 

●2・4・6・9号車

 

内装のテーマが「アクティブ」な車両で、座席背面の色がブラウンとなっている。中間車4両が該当し、2号車のみ車いすスペースの関係で難易度が上がるが、それ以外は同じ。誤植と思われるが、2号車・車いすスペース用の灰色の座席仕切りは含まれておらず、Hikarie号仕様の仕切りとなっていた。車外から覗いたときに、それほど目立たない部分ではあるが、5050系4000番台向けの内装ステッカーで予備を確保していたのでそちらから流用した。

 

座席ステッカーがハイバックシートの構造のため、波の部分がはみ出るような形となるが、貼り方は5050系4000番台や他の車両と同じ要領で貼っていけばよい。

 

 

切り出した座席部分を真ん中の線を目安に、定規を使って谷折りするように折り目をつけ、座席下の部分を合わせるように仮貼りし、折り目に合わせて倒していく。

 

 

折り目に合わせて座面を貼ると、座席下の部分が飛び出るので、爪楊枝などを使って折り込んでいけば、形は整う。

 

 

ハイバックシートのため、波部分が1mm程はみ出る形となるので、少しでも力がかかると形が崩れるので、この後の操作で触れないように注意したい。

 

 

ドアと座席の仕切りに関しては、座席の形状に合わせてステッカーの片面を貼り、折ってもう片面を貼るだけなので、5050系4000番台よりも貼るのは簡単。座席位置によってドア側のデザインが変わるので、貼り違いや見失わないようにしたい。貼った後は、ピンセット等で軽く力を入れて挟むことで剥がれにくくする。

 

 

 

 

この編成の特徴でもハイバックシートが外から覗いても分かるレベル。これが模型で再現できるようになったのだから驚き。

 

 

ちなみに、前述した貫通扉グラスステッカーは、横から見るとこんな感じ↓

 

 

参考までに、実車5050系4000番台Shibuya Hikarie号の内装はこんな感じ↓

 

 

ドアと座席の仕切り部分も広告という位置づけで、渋谷ヒカリエの施設をイメージしたカラフルなポスターが掲示されていたが、ここ最近は白いポスターに渋谷ヒカリエのロゴのみというシンプルなものに差し変わっている。個人的にはカラフルな方がHikarie号らしいと思っているので、ここは現行踏襲ではない状態で再現頂いただけ嬉しい。(余談だが、Shibuya Hikarie号は優等運用にしか充当されないので、空いている車両を撮影できるタイミングが非常に限られるのが難点...)

 

 

●5・7号車

 

内装のテーマが「シック」な車両で、座席背面の色がブルーとなっている。また、内壁が紺一色となっているので、編成の中でもかなり異質な車内空間となっている。室内灯を支える支柱部もしっかり着色されて表現されている。

 

 

覗く角度にもよるが、紺基調の内壁とブルーのハイバックシートの特徴が出ているのが分かる。

 

 

参考までに、実車5050系4000番台Shibuya Hikarie号の内装はこんな感じ↓

 

 

 

 

●8号車

 

内装のテーマが「クリア」な車両で、座面の色がグレーとなっている。クリアがテーマの車両は4両あるが、うち2両は先頭車、うち1両は3号車のモーター車になるので、模型の中間車で貼れるのは8号車の1両のみとなる。

 

 

座面の色と内壁の色が異なる以外は、他の中間車と同じ。

 

 

参考までに、実車5050系4000番台Shibuya Hikarie号の内装はこんな感じ↓

 

 

 

●1・10号車(先頭車)

 

残す2両の先頭車も同様に施工していく。ハイバックシートの波部分がはみ出るのと、ドアと座席の仕切り形状が変わっている以外は、これまでの内装ステッカーと同じ。

 

 

乗務員室と客室の窓ガラスは、KATOの車両構造上仕方なく黒地のままとした。

 

 

ちなみに、実車のHikarie号では渋谷側となる1号車のどこかの手すりにハートの模様が刻まれているとか。ちなみに、1号車は平日朝時間帯が女性専用車両となるため、その兼ね合いもあって設定されたのかなと思っている。個人的には平日朝に前面展望ができない(1号車に乗れない)ので、早いところ廃止か他の車両への設定を望みたいところ。差別は嫌いなので、私の模型の世界では専用車両のステッカーは貼っていない。

 

 

 

施工後は、IMON横浜店で試走。久しぶりに利用したが、駅のホームがプチリニューアルしていたのは良いが、高架線外回りの電圧降下が激しく、線路形状が以前よりも悪化していたため、しばらくは利用を控えようかと思う。個人的に気に入っていただけに残念。新規車両導入も計画していないので、試走予定もなく...。

 

 

所有車両の大半が内装強化工事を施工し、内装アップデートが完了した。残す車両の内装ステッカーの製品化を地道に期待したい。

 

個人的ではあるが、導入順に

施工済 ①東急5050系4000番台4107F

施工済 ②東急5050系4000番台4110F(Shibuya Hikarie号)

施工済 ③東急5050系5173F

未施工 ④東急5000系5103F → 公式Twitterより製品化予告あり

施工済 ⑤東急5000系5122F(青ガエル)

施工済 ⑥横高Y500系Y514F

施工済 ⑦東急5050系4000番台4109F

施工済 ⑧東京メトロ10000系10175F

未施工 ⑨西武40000系40102F → 公式Twitterでは製品化予定なし

未施工 ⑩東武50070型51076F → 公式Twitterより製品化予告あり

 

KATOからは東京地下鉄シリーズの製品化はストップしているので、少なくとも2021年中の新規車両導入予定はなし。せめて東京メトロ17000系や18000系が製品化頂けたら嬉しいのだが、2020系の製品化説もなくなっており、ここ最近のJR・国鉄の製品化傾向からすると、当面は望みはないかと...。伊豆急関連でROYAL EXPRESSが製品化されるのが先かもしれない。もちろん製品化された暁には導入は前向きに検討したい。

 

 

(参考)Shibuya Hikarie号は、51K~60Kの10運用(土休日は~57Kの7運用)のいずれかに充当される。そのため、運用さえ抑えてしまえば、比較的狙いやすい車種でもあるが、運行範囲が広く、東急線内よりも他社線を走行している方が長い。

メトロ有楽町線・副都心線・東急東横線運用情報 (loo-ool.com)

 

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【番外編:東武・西武 ドア窓表示ステッカー】

 

東急車ではないが、東急に直通する車両として、東武50070型と西武40000系に対応したドア窓表示ステッカーが、2021年4月18日に銀河モデルから発売された。

 

 

インレタだと貼った部分だけが浮き出るような感じになるが、ドアステッカー部分と窓が一体となっているので、その点が目立たにくくなっているほか、ドア1枚当たりに貼る手間が簡略化できるのが特徴。

 

 

将来的にDensha.meから内装ステッカーが出て頂ければ、内装に関してもアップデートできるので製品化を待ち望みたい。

 

 

あとは、東急車向けのドア窓表示ステッカーが出るのを待つのみ。

銀河モデルホームページ (gingamodel.net)

 

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所有車両紹介


アップデート第1弾

・東急5050系4000番台
・東急5000系青ガエルラッピング編成
・横浜高速鉄道Y500系

 

 

内装強化が一段落したのと、コロナ第5波with変異株が本格化しつつあるので、鉄道趣味は一旦休息することに。とはいえ、東京オリンピックで感染拡大が目に見えているので、自衛のために各種レンタルレイアウト店への入線は、事態が落ち着くまで自粛ということで。