「魔法使い」の弟子 -21ページ目

「魔法使い」の弟子

シロートの、シロートによる、
シロートの為のオンガク日記

あんな、ぼく、ヴァイオリンはじめてこんなに経ってるのにベトベンのメヌエットやねん。

へたくそ、やねん。

もうどーしよーもないくらい、へたくそ、やねーーーん。

「どう思おうと勝手だがトリオをスタッカートで逃げるのとかやめてくれんか?」

だって、このてんてん、スピッカートって書いてへん、ねんもん。
あとな、へたくそ、やから、スタッカートでせいいっぱ・・・

「まあ何を言おうと勝手なのだがひとまず冒頭の三拍子がなんか変なのを直してくれんか?」

なんか変、って、なにが?
だってほら、さ。
♪しーどれーどれーどれーどれー、ふーふふーん、フフンフーン♪
だろ?

「ちょっと黙れ。ワタシの曲想までつられておかしくなる。」

・・・鼻歌怒られるレベルの変なベトベン・・・

昔、ピアノをちょっとやったとき、先生から「ベートーベンに謝ってくださいっ!!!」って怒られたのを思い出すよ。

ベートーベンは嫌いではありません。むしろ好き。
あと師匠・・・ぼくのへたくそごっこにもう少し乗っていただけると満足して次に向かうのですが・・・

「はいはいへたくそへたくそ。トリオはもっと切ってスピッカートで飛ばす。冒頭は録音してアーティキュレーションがおかしい部分を自分で探せ。」

ごわーーーん。

なんかへたくそ言うのも疲れたのでへたくそ前提で頑張ることにした。へたくそなりに。

おともだちがみんな、次の発表会に向けてレベルアップした曲をやり始めてることを聞くと、レベルダウンした曲を練習しているぼくは、まあそういうことなのだよ。

あーあ。
エアバリエとかアッコライのコンチェルトとか弾きたいなぁ。
まあ今さら、ここからちょっと登ったところなのであんまり意味はないかもしんないけど・・・。
レベルアップ、したいなぁ。

本日の!まんぷく。
コメダのカツカリーパン。

禁断のコメダに手を出してしまった。
テイクアウト。持ち帰りやから多少サイズが違うだろうと思ったら、がっちり通常サイズでした。おなかぱんぱん。
薄くて柔らかいカツにあまからカレーがかかってて、しかもサンドしてるふっくらパンが美味しくて、いくらでも食べられるぜ!ふた切れでダウンだったけど。
三人でシェア二人前、くらいがちょうどいいかも。まあこのサイズ込みのコメダの醍醐味だからね。
大きいけれど、とっても美味しかったです。逆メニュー写真詐欺!!

じゃあ。
まあ。
ぼちぼちベートーベンやります。

まあ、やさぐれてはみたものの、やらなければ先に進めないので、やるのだよ。メヌエット。

一年目では弾けないメヌエット弾いたるねん。圧倒的なメヌエットに仕上げたるねん。

と、思ったりもするのだけれど、まあ冷静によく考えて、アマチュアオトナレイトの弾く差なんて大したことはなく、一年目のメヌエットも十四年のメヌエットもさして変わらなかったりするのはよく知ってる。知ってるけどそうでも思わないと弱いぼくは生きていけないのヴァイオリン人生を。

そもそも、や。

レッスンで師匠が何を言ってたかというと、おぼろげな記憶をたどってみると「頼むから家でメヌエットの意味を調べてくれ」とか言っていた気がする。

メヌエットくらい知ってるさ。ぼくを誰だと思ってる。
ずんたったー、ぶんたったー。の、三拍子のダンスミュージック、だろう。

問題は、だ。
師匠がそう言うということは、なにかが間違っている。はずだ。

YouTubeでとりあえず見てみた。メヌエット。曲は違うけど、踊ってるやつ。

あー。なるほど。

なんか違うわ。
YouTubeは見てたんやけど、あまりに心理的ダメージが大きすぎて(ベートーベンのメヌエット弾いてみた。大人から始めたバイオリン歴8ヶ月です!とか見るたびに心が折れましたわ。ハイ。)子供の演奏ばかり参考にしており、ちびっこの元気いっぱいパプリカダンスになっていました。そりゃ師匠も頭かかえるわ。

暇をもて余した貴族の遊び、だな。
トリオは優雅に貴族の若いお嬢さんがフロアの真ん中で踊る、みたいな?
決して汗かくような躍りではない。TRFではない。いぇーいぇーいぇーダンスウィズルイ十四世そこで知る俺の前世~♪

まあ。
ベトベンがこういう躍りが踊れるリズムになるのか?と聞かれたらNOなんだけどな。トリオはともかく、これは踊れない。

あー。
ようわからん。

とにかくまあ、できる限りのことはやってさっさと解放されてやりたい曲を持っていきたい。もしくは自尊心が傷付かない程度の課題を与えられたい。なんかコンチェルトやりたい。小品もう嫌や相性悪いねん。

ので、がんばる。

ええと・・・

発表会も終わりまして、通常レッスンが始まりました。

なんと。
課題曲は、ベトベンです。
え?スプリングソナタ?

まさか。

ん?ロマンスヘ長調?
いい曲だねー。

はい。
ベートーベンのメヌエットです。

新しいバイオリン教本、三巻の三曲目です。
一応、バイオリンはじめて十四年目です。
毎日一時間以上の練習を欠かしたことはありません。

なんか、さ。

いや、わかってンだよ。
師匠からしたら、子供の頃から専門的にやってる人からしたら、ぼくも一年目のファーストポジションの人も一緒の弾けない下手くそだってわかってるよ。

・・・まあ、去年やってたメリーさんのひつじから考えたら、こんなもんなのかな。

しかし。

ここまで築き上げてきたバイオリンに関する自己肯定とか周りがどうだろうと自分が成長したらいいんだという気持ちとか、そーゆーものはあっけなく崩れました。

まあ、さ。
仕事とか他のことならこんなあっけなく崩れませんよ。メンタル強めのひとなので。
しかしことバイオリンとなると、ぼく、素人やからさ。
師匠からお前の課題曲これ。って言われたら、ああぼくよか遅く始めた人がモーツアルトのコンチェルトやってるのにぼくはベトベンのメヌエットしか弾かせてもらえへんのか。と落ち込むわけよ。

まあ、やるけどさ。
師匠がベトベンのメヌエットしか弾けへんと思ってるのに、やれバッハだやれモーツアルトだってやったところで音が並んだってなーんにも弾けてないってことだしさ。

落ち込んで・・・るよちくしょう。
これ弾いてたの、一年目だぜ?
一年目にやった曲、今さら戻されてンだぜ?
一年目とやってることが違うから?なら他の曲でやらせて欲しかった・・・。

という気持ちが高まっておりますので、ほぼレッスンのダメ出しが頭に入っておりません。
あーあ。もったいない。
こういう姿勢が、上達してない原因なんだろな。
ほら、落ち込んでる。

本日のやさぐれフラペチーノ。

エスプレッソアフォガードフラペチーノ。

もう最近はこれしか飲んでいないというくらいのお気に入りです。あ、桃のやつ飲んだわ。

熱々のエスプレッソにミルクのフラペチーノを注いでます。
めっちゃ冷たい半分くらいええ感じに氷ったカフェオレ飲んでるみたい。
底のブラウンシュガーがしゃりしゃりしてて、甘すぎず、苦すぎず。

フラペチーノとごはんは食べられない。フラペチーノはデザートだと思っていたのですが、これならいける。喉が乾いててもいける。
ホイップが乗っておらずとても地味な感じなのですが、おすすめです。
とてもおいしゅうございました。

では。
仕方ないので。
食指はまったく進みませんが・・・

がんばるよ。