14年目のメヌエット | 「魔法使い」の弟子

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シロートの、シロートによる、
シロートの為のオンガク日記

まあ、やさぐれてはみたものの、やらなければ先に進めないので、やるのだよ。メヌエット。

一年目では弾けないメヌエット弾いたるねん。圧倒的なメヌエットに仕上げたるねん。

と、思ったりもするのだけれど、まあ冷静によく考えて、アマチュアオトナレイトの弾く差なんて大したことはなく、一年目のメヌエットも十四年のメヌエットもさして変わらなかったりするのはよく知ってる。知ってるけどそうでも思わないと弱いぼくは生きていけないのヴァイオリン人生を。

そもそも、や。

レッスンで師匠が何を言ってたかというと、おぼろげな記憶をたどってみると「頼むから家でメヌエットの意味を調べてくれ」とか言っていた気がする。

メヌエットくらい知ってるさ。ぼくを誰だと思ってる。
ずんたったー、ぶんたったー。の、三拍子のダンスミュージック、だろう。

問題は、だ。
師匠がそう言うということは、なにかが間違っている。はずだ。

YouTubeでとりあえず見てみた。メヌエット。曲は違うけど、踊ってるやつ。

あー。なるほど。

なんか違うわ。
YouTubeは見てたんやけど、あまりに心理的ダメージが大きすぎて(ベートーベンのメヌエット弾いてみた。大人から始めたバイオリン歴8ヶ月です!とか見るたびに心が折れましたわ。ハイ。)子供の演奏ばかり参考にしており、ちびっこの元気いっぱいパプリカダンスになっていました。そりゃ師匠も頭かかえるわ。

暇をもて余した貴族の遊び、だな。
トリオは優雅に貴族の若いお嬢さんがフロアの真ん中で踊る、みたいな?
決して汗かくような躍りではない。TRFではない。いぇーいぇーいぇーダンスウィズルイ十四世そこで知る俺の前世~♪

まあ。
ベトベンがこういう躍りが踊れるリズムになるのか?と聞かれたらNOなんだけどな。トリオはともかく、これは踊れない。

あー。
ようわからん。

とにかくまあ、できる限りのことはやってさっさと解放されてやりたい曲を持っていきたい。もしくは自尊心が傷付かない程度の課題を与えられたい。なんかコンチェルトやりたい。小品もう嫌や相性悪いねん。

ので、がんばる。