「魔法使い」の弟子 -11ページ目

「魔法使い」の弟子

シロートの、シロートによる、
シロートの為のオンガク日記

ぼくの新しい教本3巻は、もうすでに・・・5年、いや10年近く使っている。いやぁ進度が遅いねぇ。

割と大事に使っているのだけれど、かなり破れや傷みが出てきている。


そして、その3巻。

ヘンデルソナタをかっちりバロックに弾いた結果!!!

まさしく今!今!!!終わろうとしてるっ!!!


あ、師匠!

3巻の曲、ぜんぶ終わったよ。

最後のブラームスとグラズノフ?やるならやっていいよ。だって二重奏やもんこんなんなんぼやってもボーナスステージでしかないわむふふうふふ。


「して、相談なのだが。シューベルトはやったか?」


あ。


・・・・・・あ。


楽興の時?ですか??


や・・・やってません。

でもあんまり好きじゃありませんダブルストップ多いし盛り上がりに欠けるしぶちぶちぶちぶち・・・


「よし。次それな。」


あ。


あーーーーーーーーーー。


ぼくの3巻、真ん中のページがもげてるねん。

下手したらアーモールの途中からベルリーニの後半に続くとかいうエキセントリック作曲が起こってるねん。派閥を超えた作曲?!バロックから古典飛ばしのロマン派!!!みたいな。


「お得意のテープで貼って工作すりゃよかろ。」


・・・・・・・・・。


はい。次。

シューベルト。楽興の時。

なんでかしらんけど、ぼくの周りの人もやってる人少ないねんな。この曲。

ま、シューベルトだからこの際、思いっきし歌い狂ってやろう。


1ページだけだからまあサクッと弾こう。久々の小品だし。

と、言われたのだけれど師匠のサクッとは政治家の答弁以上にあてにならんので、長い付き合いを意識してみます。

まあ、弾いてりゃ楽しくなるでしょ。フィオッコもヘンデルも結局は最後は楽しかったんだから。


あ、カイザー?


進んでません。3連符のアップのアクセントが甘い。オケに入ったらこんなもん五十小節くらい続けてやるんだから永久に弾けるようにしとけ。だそうです。入れるのかな、そのうち、オケ。


いや、まだポジション移動がやばいな。


とはいえ、さんぽじはまあ、平気。15年も弾いてたら全く怖くなくなるよ(ただし正答率は自信に比例しない)と、始めてすぐの皆様に告げておく。まあ4割くらいは当たる。4割当たりゃ野球じゃ首位打者だからね。

5ポジはちょいやば。

まあ1→3→5とかはそんなに怖くない。

怖いのは3→2→5とか。間にポジション挟むの嫌。5→2とかもやばい。5→3もぎりやば。ああ、いきなり1→5とかもイヤやなぁ。

7がくるともう一旦、1に戻らないとやばい。少しずつ狂ってきた音程がこの辺で積み重なって半音くらいになるのでもはや、バクチ。一発目の7ポジとか神に祈るレベル。

きゅうぽじ?それって何ポジションですか?


みたいな奴もいるので、5年10年程度の皆さん安心していいよ。こういうのもいるからさ。(←これはかなりレベル低いほう。15年も弾きゃ皆様ブルッフやらメンデルスゾーンやらオトナスタートでも弾いてる人、ガリガリいます。)少しでも練習したらみんなぼくよりはうまくなる!!うん!!


ひとまーず、シューベルトがんばろ。


さあ!!


楽しいアマゾンの時間だよ!!


(説明しよう。アマゾンの時間とは天下のAmazonで買い物をするときになにかに取り憑かれたかのようについで買いをする儀式のことである。おもにヴァイオリングッヅやシリーズ弾けない楽譜、ミニ化粧品なとが候補に挙げられる。)


今回はICレコーダーが壊れてしまったため、購入することにした。SONY。安心ブランドだよ。

で、ついで買い。


最近、色んな曲を聞くようになった。

今までは知ってる曲しか聞かなかったのに。なんか、好み?が変わった。いや、雑食になった。信じらんないだろ?あれだけ嫌いな現代のカバレフスキー弾きたいとか言ってんだぜ。

しょーじき、シベリウスのヴァイオリンコンチェルトなんぞ、最初のTutti1小節聞いただけでなんて辛気臭っさい曲なんだと思ったもんだ。勿体なかったねー、あのあとすごいドラマティックになるのに。しかもなんだか1楽章の最後とかめっちゃ楽しげだし。民族のお祭り?みたいな感じ。


1枚目。

すごくない?
これ、5枚もCD入ってるのに2千円だよ?
なんでヒラリー・ハーンにしたか?うん。だって美人でキュートだから。この写真はちょっと何かを殺しにかかってるけど、めっちゃキュートな人だ、と、思う。
最近の人だから録音もきれいだし。ハイフェッツとかってそもそもの録音がザラッとしてるやん?演奏云々はおいといて。
あ、お目当てはブラームスのバイオリンコンチェルトね。

もう1枚。
すごくない?
こっちなんか9枚もCD入ってるのに3千円だよ?
パガニーニとかラロとかチャイコフスキーとかプロコフィエフとか、もう盛り沢山すぎて大変。こっちの目当てはシベリウスのヴァイオリンコンチェルトとラロ。
なんでパールマンかって?単純にこの人好きだから。ねばっこいあまーーーーい、練乳いちごミルクタピオカ黒糖入りはちみつトッピング、みたいな甘い感じが好きなのよ。
どちらも難点としてはたぶん、輸入盤なのでケースが紙製でライナーノート?がまったくない。でも英語だと読めないからほぼ問題なし。

いやぁ。

素敵すぎる。
五千円ほどでこれだけ脳みそがカニ味噌化するくらい音楽が聞けるなんて。

ヒラリー・ハーンはなんか・・・めっちゃ美味しい高級なマッシュポテトみたいやね。滑らか。継ぎ目がないとゆーか。すべすべしてる。自分が弾いてるバロックがめっちゃデコボコの道路みたいに感じる。え?ヒラリー?超高級車専用の高速道路みたい。 
パールマンは言わずもがなの甘さ。と言おうと思ったのだけれど、チャイコフスキーの三楽章とかめっちゃお手本みたい?しゃっきりかっちり知的に弾いてて、パールマンこんなこともできるんやん!!と驚いております。意外。や、チャイコやから甘いのは甘いのよ。でもなんか・・・パールマンの割に甘くない?普通?

満喫中であります。

新しい発見?ああ。はじめてパガニーニの24番をCDフルで聴いたよ。すごいねあれ。職人技。周富徳のパラパラチャーハン。みたい。どないな感想やねん。
あとはファリャのスペイン舞曲、アレかっこいいね。右手ピツィカートで和音を力強く鳴らすやつ。あれやってみたい。実際は思いっきし弦をブチ斬りそうで弱くしか弾けないんやけど。

と、また意味不明な部分にカッコよさを見出したため、カイザーの変奏のサルタートを弓先で弾くとかわけわかんないことやってます。イェーイパガニーニだぜ。

さあ。

遊んでねーで練習しよ。

追伸。梅雨が本格的になりジメジメしてきたので楽器のやる気が失せております。今回は本体のやる気が満々なのでいい音するんじゃね?と思っていましたが、湿気は良くないようです。やる気のない音がします。特に曲を弾くともう・・・出したい音が出ない(それはもとから)求む。淡々と知的で計算し尽くされた音。

とりあえず、音階をレッスンにかけたよ。


アルペジオの音程がすこぶる悪い、との指摘をいただきました。


まあ・・・そうだね。前からことあるごとにそんなことも言われていた気がする。


練習方法はもうとにかくやるのみ。アルペジオの音程が悪けりゃ音階。ポジション移動は1→1から1→2、1→3、1→4の移動練習。もうほんっとに、基本的なやつ。


・・・あまりのウケの悪さにぼくはもう音階練習なんかやめてしまおうと思いました。まる。(史上最速の諦め 笑)


や、諦めんけど。

毎回聞いてもらってどーなるか?がよくわからん。毎回レッスンで音階見てもらってる人って、どういうふうなんだろ?だいいち、調いっこぶんの音階とアルペジオさらうのに3分ほどはかかるし、その後のダメ出し受けてたら、音階だけで20分くらいかからん?それにC-Dur合格したとこで、mollやったらまた不安定にならんの?音程?もう戻らんもんなの?みんなサクサク進まはるけど一回マルもろたらもうそれは定着しちゃうもんなの??


ええと。ぼくは無理なので毎回丸もらおうがもらうまいが次々に違う調をもっていって、サラリとダメ出してもらって(そこは重厚にならんように師匠に頼んでおこう。)リピート延々する。という感じでいこう。そしたらそのうち、3オクターブに入るだろう。たぶん。


ヘンデルソナタは、インテンポより遥かに速くで弾けるねんけど、バロック風味がまだ足らんので持ち越し。わかった!バッハやん!バッハ!!と納得してたら師匠からいちいちと「ヘンデル!!」と注釈を付けられた。知ってるんだ。ヘンデルなんだ。でもバロックの風味って言われたらわかんないんだけど、バッハ風味って言われたらなんかわかるんだ。つーかこれ、バッハのコンチェルトとバッハソナタの3番だ。よし次回はバッハ風味に味付けてくぞ。


と、特には何も進んではおりません。

まあ、ぼくの能力から言えばこんなもんでしょう。カイザーもいまだに19番で止まってるし。ひとまず落ち込んでて何か起こるわけではないので、練習する。


まあ。


目覚ましく何かが変化してるわけではないけど、やる気も失ってるわけでもないので、まあ長年付き合ってきた彼氏ってこんなもんよね。と思っております。愛はあるんだけどね。新鮮なことがあるわけじゃなくて。大きな反応はなくとも淡々と練習だけを積み重ねるしかないのな。これができるかできひんか、で、大人の人の長続きするかどうかって決まるん違うかな。しらんけど。


引き続き練習、がんばるで。