この時期、夏休みという方も多い頃でしょうか。今日は、お休みでのんびりリフレッシュできた方も、休みなく忙しく働いていらっしゃる方も、フォーカシングすると元気になるよというお話です。
「フォーカシングって?」
の記事で書いた通り、カウンセリングを受けてうまくいく人というのは、自分の内面の感じに触れながら話す人でした。この内面の感じというのは、物事についての考えでもなく、怒りや悲しみのような名前のつけられる感情でもなく、もっと漠然と身体的な感覚として感じられるものです。「胸がざわざわする」とか「肩が重い」とか「頭が締めつけられるみたい」とか、そんな言葉で語られることが多いものです。
このような、その人が自分の状況について感じているからだの感じのことを「フェルトセンス」と呼びます。フェルトセンスは、心身未分化な状態であって、怪我をして痛いときのような物理的な身体症状とは違います。そこには、悲しいとかうれしいといった感情に分化する前の、もっと微妙で豊かな感覚が含まれていて、フォーカシングではその感覚をじっくりと感じていくのです。
なお、「からだ」とひらがなで表記しているのはこのような内面で感じるからだのことで、物理的な身体と区別しています。
こうして、からだの感じにじっと注意を向けていると、やがて「あぁ、この感じはまさに○○だ!」というように、その感じにぴったりな言葉やイメージが浮かぶことがあります。そのとき、からだの底から納得し、からだがふと緩むのを感じるでしょう。すると、不思議なことに、からだは必ず生の方向へ変化するのです。
「生の方向」というとなんだかわかりにくいですが、もうだめだと感じていたものが大丈夫な感じになったり、自分には抱えきれないほどの大きな問題だと思っていたことがそうでもないように思えたり、身動き取れない感じがしていたところからするっと抜けられたり‥そんな変化がなにかしら起こるのです。もちろん、事実関係が変わるわけではありませんが、自分自身の状況の捉え方が変わるのですね。
ですから、はじめに感じられたフェルトセンスがどんなに嫌な感じのものであっても、勇気をもってその感じをじっと感じてみてください。それを感じつくした時に、必ずからだは生の方向へ向かって変化します。
ここに書いたことは、まだフォーカシングを体験したことのない方には眉唾ものの話かもしれません。でも、もし興味を持った方はぜひ一度フォーカシングを体験してみてください。そして、自分自身のからだの持つ、生の方向へ向かう力を実感していただければと思います。