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(前回のブログ) https://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryupdateinput.do?id=12420812389
公務員でこんな経験してる人(特に女性で)
そうそういないと思うので、
書き残してみました。
ある時、セクハラの被害者から、調停申請がありました。
※調停とは、労使間の紛争を解決援助する行政サービスで、
弁護士などから構成する調停委員による調停会議により、
労使それぞれから主張を聞き、調停会議で調停案を出して
解決するものです。
(セクハラの場合、男女雇用機会均等法にあります)。
要望として金銭解決を求めたりすることが多いです。
事業主は、開業医。
医師から複数の女性がセクハラの被害にあったとのことで、
調停開始のため、日程調整の連絡しても、
最初は電話が通じたのが、途中から着信拒否。
(役所からの電話なのに)
申請者曰く、同僚から
「医師が、役所の市外局番の電話には出るなと指示されている」とのこと。
のっけから対応する気がなさそうです。
日程調整する間もなく
(とりあえず病院の休診日にはしたと思います)、
調停開始。
その医師は欠席の連絡もなく、指定した日に現れず、
調停は打ち切りに。
調停は打ち切りとなっても、法違反が疑われる場合
(この場合、セクハラ防止対策未実施)、
行政指導の対象になります。
そんなめんどくさい事業主でも、その当時の女性管理職は
「乗り込むわよ~!」
とやる気満々。
私はそれまでの非協力的な態度にうんざりしていたので、
「え~マジですか~、行くんですか~」な気分。
でもこの上司は、人にやらせて知らんぷり ではなく、
自らも行く!という人で良かったです。
で、医師宛に「この日に行くぞ」な文書を送って、
12月上旬のある日、上司と共にその病院に乗り込みました。
受付で文書の写しを見せ、待合室で待たせてもらうといい、
待合室で診察が終わるのを待っていると
「患者の邪魔になるから外に出ろ」 と医者からの伝言を
伝えに来た看護師から、外に追い出されました。
(患者は多くなく、空席もあったので座っていたのですが)
「駐車場で待つわよ!」と、駐車場で建物を睨みながら
一緒に待つことに。
小春日和とはいえ12月の冬空の下待つこと、3時間。
お昼になり、患者もいなくなった頃、
上司が看護師に「寒いから中に入れろ」と直談判。
すると、医院の玄関口で丸椅子に座って待てることに
なったのですが、
まさかの、玄関扉と診察室の扉を施錠!!
「火事や地震が起きたらここで死ぬのか~」
と思ったりしていました。
そこでもしばらく待っていると、15時頃だったか、
看護師が現れ
「医師が急に体調が悪くなり、調査には応じられませんので
帰ってください」
こちらがいつまでも粘るから、今度は仮病です。
上司が「次は必ず対応するように」と言い、
戻ることにしました。
帰りの駅でその土地の名物おでんを
上司にごちそうになったのは忘れられません。
(15時すぎまで、トイレも食事もなしでした)
ちなみに、その後も訪問しても同じことになりかねないので、
再調査はハローワークの会議室を借りて、
呼び出してもやはり応じないため、
本省(厚生労働省)と協議し、男女雇用機会均等法で
「報告徴収(調査)に応じない場合は過料(最大20万円)とする」
とされているので、全国初の過料としました。
(過料は地裁が決定するのですが、地裁から
「相場いくらですか?」などと聞かれたりしましたが(笑)、
こちらも「全国初なので分かりません」と答えてました)
結局事業主は過料を支払い、再々調査となり、
行政指導となった訳です。
なかなか、閉じ込められた経験をした職員は
いないと思いますが、行政も時にはこんな目にあったりも
するんですよ。
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