夢インタビュアーのファニーです。
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前回から、9月末に退職した公務員生活を振り返って書いています。
(前回のブログ)
https://ameblo.jp/fmk110/entry-12418873424.html
今回は、新人の時の女性管理職がどう育成してくださったのかと、
その方から教わった「管理職とは」について書いてみました。
1年目の時の室長(全国を異動して回った方です)は、
高校の先生から転職された方でしたが、
1年目の私をいきなり6月から東京出張に出したり
(労働省本省での担当者会議。もちろん随行です)
(他の室の方が、新人を東京出張に出すとは!と驚かれていましたが、自分が決めたことだから!と意に介さない方でした)
県内の勤労青少年(若い労働者)が多くいる業種の
担当者を集めての会議で(約20名程度)、
「どういう講師を呼んだらよいか考えるように」と
指示されたり。
結局、私からの
「働く青少年についてのお話なら、定時制高校の先生から話していただいたらどうでしょうか」
の提案が採用されました。
秋には、ショッピングセンターの一角を借りての
「パートタイム相談コーナー」を開催していたのですが、
最初そのショッピングセンター(当時のダイエーです)へ連れて行かれ、
責任者の方に概要を室長が説明した後、
「後は伊藤が担当しますので」と一任されてしまいました。
その後の会場設営のレイアウトや、
看板作製の業者との打ち合わせ、
マスコミ発表、
関係機関に連絡し当日の相談対応者を取りまとめる
といった業務を任されました。
その際には、ダイエーの方がこんな小娘相手なのに、
当日も「テーブルや立て看板はここで良いですか?」などと、
もの凄く協力してくださいました!
今でも感謝しています。
また近年お仕えした上司の、新人や若手への仕事の任せ方 を見ていると
「若手にはとにかく無理はさせられない」という姿勢で、何もさせず成長させようとしない方が多く、
今の自分から見ても、「よく新人にこんなこと任せられたな!」と、当時の上司の器の大きさに驚かされます。
それは、前職が教育者ということもあったのかもしれませんが、能力を伸ばすような仕事の与え方をされていたのだと思います。
私が「そんな大変な仕事はできません」というと、
上司は、
「私ができると思ったかやらせるんです。
それで何か問題が起きたらそれはやらせた私の責任なのだから、あなたが心配する必要はない」
とまで言い切る方でした。
もちろん、仕事に対する厳しさもあり、
新人の仕事はだいたい前任者の昨年度の仕事を見てやればできる仕事も多く、
私がだんだん慣れてきて「こんな風にするのね~」と
こなし仕事になっていたのを見抜いておられたのでしょう。
「自分のしている仕事が、全体の中でどういう意味を持っているのか、それを考えて仕事をしなさい」
と、小手先仕事ではなく、もっと大きな視点から考えるようなことも言われました。
そして、当時「室長(管理職)なんてとても自分には成れない!」と思っていた、全くのの新人の私に、
「管理職の仕事は、神輿の上にいるのが仕事。
神輿から降りて一緒になって担いではダメ。
神輿の上から一方に傾いていないか
(負荷がかかりすぎていないか)を見ながらバランスを取り、
進むべき方向を指し示すのが管理職の仕事だ」
と教えてくださいました。
その言葉は、なぜか今でもよく覚えています。
この夏いろんな企業の方とご一緒した勉強会で、
ランチの際にこの言葉を話したところ、
聞いてくださった方は
「マネジメントをこんな風に分かりやすく神輿に例えて話されるのは凄い。
そしてそれを新人に話しておられる上司は凄い方だ」
と言ってくださいました。
結局、組織も人事制度も変わり、
未だに10年前と同じ仕事を担当して成長のかけらもなくなり、
この行政では管理職には上がることは無さそうだと思い、退職したのですが、
唯一の心残りは、将来管理職となって活躍するよう期待してくださり、
頑張るようかかわってくださった若い頃の上司の期待に応えられなかったことです。
上司の関わり、能力や適性を見ての育成や、管理職の覚悟など、たくさんの学びをいただけた方でした。
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