その4 円高に関して
円高は 輸出超である日本企業にとっては短期的に収益の押し下げ要因になります。ただし根本的に円高は自国通貨の価値の向上ですから一概にネガティブと捉えては大局を見誤ると思います(現状は円高ではなくドル安、というのが本質ですが。)
プラザ合意後、1995年の円高局面で日本企業は自国の為替変動に過度に影響を受けない体制や円高を跳ね返せるコスト競争力、製品付加価値を追及し、今の競争力を手に入れたと思っています。
今、同じ状況になりつつあるのが欧州でしょう。彼らは今ユーロ高により製造業は苦しんでいます。でも、これを跳ね返そうと懸命に努力しているはずです。
大切なのは経済・貿易がグローバル化してる中では相対的なポジショニングも見ないといけないってことですね。
その3 有名企業でないこと
まぁ、中小型株投資で一般的に言われていることですが、市場と実態とのGAPが大きいことですよね。
例えばトヨタ。
証券会社のアナリストが十人以上トヨタを調べ、レポートを発行しています。機関投資家も社内の優秀なアナリストによる独自調査も加えて投資します。株主数は40万人以上です。
それだけ多くの人が、トヨタ株を適正に評価しようとしているということですよね。割安だと思えば買うだろうし、割高だと思えば売るだろうし。
一方、株式市場には
売上10億円、営業利益3億円(ちなみにトヨタは売上20兆円台、営業利益2兆円台)のような会社もたくさんあります。
こういう会社はアナリストはあまりレポートを発行しません。機関投資家もあまり投資しません。その理由は、それに見合ったリターンがなかなか得られないからです。多くの人が参加できない企業規模なので、レポートも多数の人は読まないし、投資できる金額にも限りがあります。
ここに、GAPが発生する余地があると思っています。
時には、その会社を時価総額が20億円の会社が無借金でバランスシートも健全で利益も安定的に出しているのに現金を30億円もっているような状況にまで株価が下落するようなこともあります。今もチラホラ出てきましたが、2002年、2003年の頃はそんな会社が結構ありました。
その逆にどう考えても正当化できないほど株価が上昇する形で実態とのGAPが出るケースもあります。大型株より、中小型株にそれも多いというのが事実です。ここまでだと、なんだ、ただのハイリスク・ハイリターンじゃないか、ということになってしまうのですが、そうではないことを次回に。
その2 私の投資対象エリア
中小型株に主に私は投資をしています。
この中小型株、いろいろ定義はあるのですが、私たちの取扱は非常に下に広くなっています。
時価総額でいうと、0以上3000億円位までの企業を主要な投資対象としています。
直近で3900社超が国内の株式市場に上場しているのですが、時価総額3000億円以上は
274社しかありません。
つまり、約3600社が私たちの主たる投資対象であり、調査対象なのです。
すごい数ですね。
でも、誰が聞いても知っているようなメガバンクとか、トヨタとかは私たちの投資対象ではありません。
むしろ誰が聞いても知らないような企業に積極的に投資しています。
その理由は次回☆
その1 はじめの一歩
とある運用会社で国内中小型株のファンドマネージャーをしています。前職時代 、2004年前後にはlivedoorblog で書いていたのですが、転職して日々の忙しさの 中でフェードアウトしていました。自分の考え、思考の足跡を残すことを目的に 再開しようと今回考えました。 日々の調査・運用活動のリズム、苦悩であったり、資本市場についての考えが主 たるテーマとなりそうです。 なるべく頑張らずに続けること、更新回数を増やすことを目的としたいものです 。目指すはマネックスの松本社長のような継続力ですな。