歯科廃屋 番地一角が屋敷となっている豪邸があり、その3軒先には歯科医院の廃屋があった。自転車を止めてしばし眺める。うっそうとした木々で、そこ一帯の気温が低く涼しい。売ればかなりの値段になるはずである土地を、手放さずに放置してある。表札は現代で使用されていない漢字で記されている。

廃墟好き として侵入しないわけにはいかない。しかしどこも鍵がかかっていて屋内には入れなかった。日中、人が常に横行している通りに面しており、あまり怪しい行動がとれない。窓から中を覗くと、ゴミ袋のようなものが散乱していた。裏手に行ってみると換気扇が回っていて腰が引けた。どうもそれは風のせいで、稼働していないと分かって胸を撫で下ろす。行き交う人にまじまじと見られ、こちらも視線を合わせて強気に出たが、長居は面倒なことになりそうで足早に退散した。ハーフパンツにサンダルという出で立ちが蚊の恰好の餌食となり、7ヶ所を食われた。

9回の粘り腰には頭が下がる。二死満塁フルカウントのピンチを気迫の腕の振りで脱した高橋聡文が、チャンスを呼び込んだようにも見えた。小さい体から繰り出す躍動感溢れる投球フォームは、落合監督が寵愛するのも分かる。憶測に過ぎないが、きっと好きに違いない。聡文が立つマウンドに歩み寄る時の監督は決まって柔和な笑顔である。これでやっと今期2勝目。岡本が10勝をあげて、他のリリーフ投手は平井が3勝、落合英二・鈴木・石井が2勝と、どれだけ奴は独占しているのだ。

今日はホームラン攻勢で、福留の一発も大きかったがやはり大龍ウッズ。余韻に浸るフォロースルーの後、打球を追うカメラに切り変わる時、僕は必ず「ドゴーン」「ズガーン」「バコーン」のどれかを口走っている。8回頭に、立浪はどうせ駄目だからウッズと福留がソロを打ってくれればと、そう願っているとまさにその通りになって満腹感を味わった。得点圏打率が低くても良いではないか。価値ある打撃は得点圏に限らない。しかし井端のそれはありがたいとも、常に思っている。

ベーカリー ベーカリー で女主人と、同世代の女性客が話していて、僕は順番を待ちながら聞き耳を立てていた。客のご婦人はペ・ヨンジュン派で、孫にビデオを借りに行かせているそうである。背中にたすき掛けで老眼鏡をかけて店を切り盛りしているご婦人はイ・ビョンホン派で、彼の主演ドラマはほぼ全て見たそうである。聞けば僕と同じレンタルビデオ店を利用しているようで、そこは韓流ドラマが充実しているとのことだった。正直その類は興味がないのだが、いつも世話になっているので話を合わせる。「では僕も借りてみようかな」と。またサービスしてもらおうとは、つくづく打算的だ。

ブンレツグランマと電話で話していて、以前世話になっていたヘルパーをあまり覚えていないことが判明した。今でも月に数度グランマの元へ訪れてもらっているのだが、グランマにとって彼女の存在は曖昧な記憶になっている。老人ホームに入居してからボケは急速に早まった。ドラマティックですらある。それはよくある話であり、驚くべきことではない。刺激がない生活は活性を鈍らせる。

しかしそれは耳が痛くもあり、教訓として捉えて、どう生きるかというよりも、どう死ぬか。享楽主義では先が知れる。来たるべき死に備えて生きること。

うねりナイト フィードバックするグルーヴでユーキャンフライ?
2005.3.26@荻窪BOXINGLEE'S CAFE

フィードバックするグルーヴにユーキャンホップ?
2005.11.4@吉祥寺bar drop 23:00~

微妙に助詞と語尾を変えたクラブイベントに連続参加。主催の友人はこの「うねりnight」を定期的なイベントにしようとしているようで、僕はそれに全て参加するつもりでいて、付け焼刃だった前回 より成長した姿を見せたい。そして人を呼び集めたい。誰のために。自分自身のために。モチベーションは上がっているが、ドーパミンは分泌されていない。

夏の高校野球甲子園大会が始まる。予想好きがうずく。3回戦までの組み合わせが決まってまずはそこを勝ち抜く高校から。


 日大三・福井商・樟南・宇都宮南・天理・関西・大阪桐蔭・沖縄尚学


今春覇者・愛工大名電、昨夏覇者・駒大苫小牧、昨春覇者・済美を外した。連覇は難しい。心情的にも近年優勝した高校より久方振りや初優勝を願う。ここから3点予想。


 福井商・関西・大阪桐蔭


どちらかというと穴狙いでいく。福井商は投手が左右2枚看板で大崩れがないように思える。特にエースの林は本格派で大成の予感がする。順当に行けば2回戦で駒大苫小牧と当たり、熱戦が期待できる。関西にはインド人とのハーフのダースがいる。長身といい、2年生時に準優勝したダルビッシュを彷彿とさせる。ここのブロックには神奈川の桐光学園が立ちはだかるが、ダース旋風に1票。ドラフトの目玉である辻内と平田を擁する大阪桐蔭は長く見たい。初戦の相手は春日部共栄で、埼玉勢は大物食いの傾向があり、ここをクリアできれば同じブロックの愛工大名電と済美も撃破しそう。


明徳義塾が不祥事によって甲子園出場辞退


組み合わせが決まってからの辞退は稀だ。残念だがこれを糧に今後も頑張ってもらいたい。星稜高校時代の松井を5打席連続敬遠して世間を敵に回し、それから10年後に悲願の初優勝。再び向かい風が吹く。

リンダリンダリンダ 軽音楽部の女子高生3人が、文化祭でブルーハーツをコピーすることになったがボーカルが見つからず、韓国からの留学生に白羽の矢を立てる。日もわずかとなった舞台に向けて奮闘する彼女たちを描いた、シンプル極まりない映画である。笑いの散りばめ方はさすが山下敦弘だが、カウリスマキ然とした面影は少なく、本作は青春映画の様相が色濃い。

文化祭の前日からステージがある最終日までの4日間が綴られる。バンドのギター担当だった萌が骨折したことで、核だった恵と凛子が喧嘩をして、オリジナル曲ができなくなったことに激怒した凛子が脱退する。残されたベースの望とドラムの響子、キーボードだった恵がギターとなってバンドの存亡をかけた。恵の軽はずみな言動で留学生ソンにボーカルを懇願したが、彼女はブルーハーツに感銘を受けてそれを快諾、奮起する。

誰一人として悪人が登場せず、すがすがしい青さの一貫性がある。その中でソンがふと複雑な表情を見せる。ステージの前日、夜中に体育館に忍び込んだ彼女が壇に立ってはしゃぐ姿、それは留学生として学園生活で同級生と共有でき辛かったことが、やっと叶って嬉しさと安堵に変わったという表れだった。

25歳のペ・ドゥナは年齢を感じさせない。恵役の香椎由宇よりもよほど女子高生らしい。彼女たちが演奏するブルーハーツだけでなく、ジェームズ・イハが担当した音楽が随所で効果的だった。さらに萌役の湯川潮音のアカペラ、留年している中島を演じた山崎優子の引き語りも聞かせる。

ブルーハーツ世代ど真ん中の僕は早々に前売り券を購入していた。主な登場人物が高校生に限っている中で、軽音楽部の主任として甲本雅裕が出演していたことも琴線に触れる。あの兄弟は普段どんな仲なのだろうかと、関係ないことに思いを馳せた。

うまい棒 先日の海 で、うまい棒仕様のボート型浮き輪を見かけて、無性に食べたくなっていた。そのうまい棒の復刻版がコンビニにあって買わずにいられない。以前販売されて、現在ではそれが中止になった5種類が味わえる。

 さきいか味
イカではなくて裂きイカにしたことに疑問が生じる。それがうまい棒に適した味かどうかは別問題として、しかし忠実に裂きイカである。

 梅おにぎり味
これもまた、なぜおにぎりの味まで再現させたのか。梅だけでは物足りなかったのか。おにぎり味のスナックは後にも先にもこれだけのように思われる。

 カニシューマイ味
まず、カニシューマイを食したことが、おそらく数える程度しかない。エビならまだしも。しかしというかやはりというか、しっかりとカニとシューマイの味がするのは、うまい棒のクオリティの高さを表している。

 ギョ!the味
誰も止める人はいなかったのだろうか。「餃子」と表記せずに、駄洒落とも言えないこのネーミング。にんにくが香ばしい。

 ピザ味
この5本の中で唯一まともだと感じたが、「サラミ味」と被る。チーズも含まれて、特有のしつこさは良い意味でたまらない。

僕にとって最も日常的な食事はブンレツさんとの差し向かい。ナスにしょう油をかけて無頓着にもそのボトルをテーブルの真ん中に置くと、視界の妨げとなるそれを彼女はどけた。面はつき合わせなければいけない。

夜に友人と飲んで、互いの家族の話になった。故郷を出て東京で暮らす彼は、血の繋がりを重要視していない。親元を離れてなお家族を大事にする人もいれば、同居しながらその縁を薄いとする人もいる。映画において、親族の描写はリアリティだと思っていたが、あながちそうとも言い切れないようだ。決めつけは良くないと身に沁みる。

阿字ヶ浦 純粋な海水浴なんて何年ぶりだろう。友人が女子二人をキャスティングしてくれてた。彼にはいつも絶妙なパスをもらっている。5時起きは辛かったが、道は混んでおらず阿字ヶ浦海岸までスムーズに着いた。霧が濃くあいにくの天気。浜に砂利が混じって痛い。水温が冷たいせいか、とにかくトイレが近い。海辺のトイレには5度ほど行った。しかもその量が常に半端ではない。

昼過ぎから晴れ間が見えて、広い海岸だと知る。彼女たちと戯れるのも楽しいが、浜で横になって水着ギャルを吟味するのもいとおかし。そうしているうちに眠くなって、目を覚ますとよだれを垂らしていた。海の家でラーメンを食べた後も昼寝に興じる。気を抜くとまぶたが重くなっていた。

紫外線対策を怠って肌が真っ赤になっている。熱を帯びて突っ張っている。無駄な動きをしないように、最小限のアクションに留める日々が数日続くと思われる。