僕にとって最も日常的な食事はブン レツさんとの差し向かい。ナスにしょう油をかけて無頓着にもそのボトルをテーブルの真ん中に置くと、視界の妨げとなるそれを彼女はどけた。面はつき合わせなければいけない。
夜に友人と飲んで、互いの家族の話になった。故郷を出て東京で暮らす彼は、血の繋がりを重要視していない。親元を離れてなお家族を大事にする人もいれば、同居しながらその縁を薄いとする人もいる。映画において、親族の描写はリアリティだと思っていたが、あながちそうとも言い切れないようだ。決めつけは良くないと身に沁みる。