9回の粘り腰には頭が下がる。二死満塁フルカウントのピンチを気迫の腕の振りで脱した高橋聡文が、チャンスを呼び込んだようにも見えた。小さい体から繰り出す躍動感溢れる投球フォームは、落合監督が寵愛するのも分かる。憶測に過ぎないが、きっと好きに違いない。聡文が立つマウンドに歩み寄る時の監督は決まって柔和な笑顔である。これでやっと今期2勝目。岡本が10勝をあげて、他のリリーフ投手は平井が3勝、落合英二・鈴木・石井が2勝と、どれだけ奴は独占しているのだ。

今日はホームラン攻勢で、福留の一発も大きかったがやはり大龍ウッズ。余韻に浸るフォロースルーの後、打球を追うカメラに切り変わる時、僕は必ず「ドゴーン」「ズガーン」「バコーン」のどれかを口走っている。8回頭に、立浪はどうせ駄目だからウッズと福留がソロを打ってくれればと、そう願っているとまさにその通りになって満腹感を味わった。得点圏打率が低くても良いではないか。価値ある打撃は得点圏に限らない。しかし井端のそれはありがたいとも、常に思っている。