「市川雷蔵の再来」とはブンレツグランマによる韓流ソン・スンホン評。角度によっては雷様よりも格好良いらしい。彼女はペ・ヨンジュンのファンを小馬鹿にして目くそ、鼻くそを笑う。

CATVで放映されている「夏の香り」をビデオに録画して、ホームに送り届けている。どこでその情報を手に入れたのか、何とかというドラマの、プロマイドが封入されたDVDを欲しがっていた。写真を枕の下に入れたいのだという。興味のある話にだけ耳を傾けてさらに饒舌になる癖は、引き継がないよう心がけなければならない。

クリスマスのプレゼントにでもしようと思うが、グランマの色情狂のきらいには辟易しており、意地悪をしたくなる。「ゾン・ズンポンだっけ?」と確かめると、彼女は間髪いれずに「ソン・スンホン」と訂正した。「のブロマイ」「プロマイド」言い終わる前に戒められた。

そのDVDの他に、原宿かどこかのプロマイドショップで数枚、ソン・スンホンのそれを買ってやろうと考えた。しかしそこに行くだけでも恥ずかしく、羞恥心が少ない僕でもそういった類の店に入ることは気が引ける。グランマに名前を連呼されてすっかり覚えたが、敢えてメモに記し、それを読むふりをして「ええと、ソン、スン…ホン? のプロマイドはありますか」と、いかにも使いで来たことをアピールしなければ、やってられない。

2006.1.22
bounce x UNIT presents bouNIT vol.2

「NO MUSIC,NO LIFE」はどうでもいい が、The Zoot16、Sly Mongoose、Nathalie Wise、勝手にしやがれ、Hakase-Sun、川辺ヒロシとメンツにそそられる。Tokyo No.1 Soul Set系列に加えて、その流れからスカ・ロックステディ・レゲエ・ダブ、あと向井秀徳。これだけ揃って3500円は安い。代官山UNITにもいつか行きたいと思っていところだった。しかし年明けはRoyksoppの来日公演もあって迷う。

カーテンコール プログラム・ピクチャー時代末期の昭和40年代前後、下関の映画館・みなと劇場にて幕間芸人を務めていた安川修平とその娘の美里の確執と和解を描く。取材を通して二人を見つめた香織とその父・達也もまた距離を縮める。

在日朝鮮人問題に大きく関わる作品だった。修平は在日であるためにみなと劇場の職員になれない。映画を愛し、笑顔を絶やさず、興行に尽力したところで、偏見は消えない。劇場を解雇され妻と死別した修平は、幼い美里を残して身寄りを頼りに故郷の済州島で職を探した。雑誌の企画を進めるためにみなと劇場と修平を調べる香織もまた、在日コリアンに対して偏見を持っていた。中学の頃、同級生でスポーツ万能・成績優秀だった金田から告白を受けたが、彼が在日であることでふるいにかける。香織は恥ずべき過去を省みながら修平と美里の再会に努め、金田とも再会を果たして謝罪した。監督の佐々部清は自らの故郷である下関を舞台として、いつの頃から映画が好きだったのだろうと思い出した時、その情景として在日に対する差別の記憶も呼び起こされたのではないかと感じた。

劇中、時代は行き来した。安川修平と劇場のもぎり・宮部絹代は若き日と現在の両方で登場する。修平を演じた藤井隆と井上尭之、宮部を演じた栗田麗と藤村志保、両者共に無理があったが、仕草などで統一させようとする努力は見えた。映写技師役の福本清三はさすが職人が似合う。

クルージング 友人は海外ウェディング の1ヵ月後に船上での披露パーティーもおこなった。これで彼が2005年の晩秋に結婚したということは、記憶に焼きついて忘れないだろう。クルーザーを借り切って豪華絢爛である。続けざまに貴重な経験をさせてもらった。

新郎と中学・高校を共にした出席者は僕を含め7人いて、その内の4人と僕は卒業以来で、残りの2人も数回会っただけだった。微妙な間柄でまずは腹を探り合う。

テーブル席で食事をとってから、場所を移して立食形式に。たらふく食べた。3つのフロアからなる船内を散策する。外からはレインボーブリッジやディズニーリゾートが見えた。お日柄もよく。

今となってはもうすることはなく、おそらく僕にとって最後のジャケ買いとなったアルバム。The Roots「Things Fall Apart」を目にしたのはフランスのレコードショップだった。モノクロのジャケット写真が妙にヴィヴィッドでイカす。当時はヒップホップをこれっぽっちも聞いておらず、生音のそれはラップもリズムも躍動している。

そのThe Rootsのベストが発売された。2枚同時発売というのは、ファン心理を逆手に取っているように思えてならない。

The Roots
Things Fall Apart

売れない漫画家・ツベの、日常と妄想を描く。いくつかの短編コミック、私小説のような現実味を帯びた作品から徐々に非現実的なシュールな作品を繋ぎ合わせる。セリフは原作に忠実だった。とつとつと語る内なる声が、赤裸々で突き刺さった。浅野忠信が主人公であるツベ、ひいてはつげ義春にぴったりである。

タイトルでもある「ねじ式」を映像化したシーンでは清川虹子が特別出演する。金太郎飴の発案者として、それは金語楼とかけたのだろうか。チープを優に通り越した、蒸気機関車が漁村を通り抜ける情景のミニチュア模型は、10年に満たない時の製作のものとは到底思えず感動的ですらある。メメクラゲか××クラゲか、そんなものはどっちでもいいのだが、石井輝男はメメクラゲと発した。

今さら追悼石井輝男でつげ義春原作ものをレンタルショップで揃えた。つげの漫画は高校生の頃に読みあさっていたが、石井輝男作品はこれが初となる完全な後追い。といっても70年代以前のものに手をつけないと後追いにすらならない。

廃れた地方を一人旅をする男が土地の人と出会い、自分と向き合う。その姿勢に感銘を受けて、またツベが下降思考であることが拍車をかけて同調させる。旅に出たがるのは、原点にこれがあるのだ。

芋煮 せたがやトラスト ウィークに参加。世田谷の自然や文化遺産を後世へ引き継ぐ運動の一環として、毎年行われている。その精神に触れた。有機野菜や花苗などのチャリティ販売や、ボランティア活動のレポート展示、ミニコンサート、ビデオ上映が催される。冷たい風が吹きすさぶ屋外で食した芋煮が美味だった。盛り上がりはそこそこに、のんびりと午後を過ごす。

世田谷区の端から端までを自転車で。スーパーで倒されたらしくスタンドが機能していなかったが、先日修理してついでに空気も入れた。快調だ。途中、乾いたTシャツに着替えた。

掃除は月に1度するかしないか 。今回は、というか今回も、相当汚してからとりかかった。抜け毛が半端ない。掃除機をかけると、静電気で吸い取れず、ノズルに張り付く。白いボディが黒く見える。使用前後で柄が変わる。それにしても縮れ毛の多いこと。脇毛と陰毛、どちらか定かではないが、どちらにしてもノズルに付着したその毛を手動で取り除く行為が面倒かつ不快だ。故に掃除をしない。故に蓄積される。ヤニでくすんだ窓ガラスも拭く予定だったが、抜け毛処理を終えた段階で、やる気はキャパオーバー。

高校生ドラフトから1ヶ月も開いて大学生・社会人他ドラフト。中日は平田の指名だけが明らかだった先月と違い 、他球団との牽制や兼ね合いを考慮して候補の名前は何人も挙がっていた。

 希望入団枠:吉見一起・投手・右投げ・トヨタ自動車・21歳
金光大阪高時代から名を馳せていた。昨年、肘を手術してこともあり、素材重視として数年後に期待する。キレの良い速球に加え、抜群のコントロールが身上なだけに先発型か。顔がいかにも中日的。

 3巡目:藤井淳志・外野手・両打ち・NTT西日本・24歳
複数の球団がピックアップしており、指名できるかどうか不安だった。守備だけで飯が食えると言われている強肩は、コントロールと地肩の良さを兼ね備えている。さらに俊足とパンチ力もある打撃で、レフトのポジション争いを激化させる。

 4巡目:新井良太・内野手・右打ち・駒沢大
本塁打王を獲得した広島・新井の実弟で、巨体から繰り出すパワーから荒い守備まで兄弟。2年目以降の、ウッズが去った後の一塁を狙いたい。中日が渇望していた大砲候補として将来は30本塁打を。

 5巡目:柳田殖生・内野手・右打ち・NOMOベースボールクラブ・23歳
遠投130mの肩が一芸として、野茂が立ち上げたクラブチームから隠し玉的存在として、指名予想のあったロッテより先に指名。バッティングは弱いが身体能力が高く、沢井・鎌田とスーパーサブの座を争えるか。

 6巡目:斉藤信介・投手・右投げ・NTT西日本・23歳
NTT西日本の選手は中日に2人、全体で5人指名された。投球フォームに試行錯誤しているが、球速150キロまであとわずかの重みある速球が魅力。力のある球を放る中日リリーバー陣の一翼を担う。

 7巡目:佐藤亮太・投手・左投げ・國學院大
長身から角度あるボールを投げ込む。若手左腕の駒は揃っているが一本化した選手はいない。長峰とは年齢も近く、しのぎを削ってもらいたい。

東京情報大の西村内野手を楽天に持っていかれ、サプライズの柳田はその後釜か。西武4巡目の三重中京大のサウスポー西川を先に狙えた気もするが、保守的なドラフトをする中日は冒険を冒さなかった。他球団では巨人が横浜希望の新日本石油・栂野を果敢に指名、横浜は早稲田大・越智を強奪する報復行為をしなかった。巨人は男を下げつつも素材の良い速球派投手を3人獲得して、今のところ勝ち組ではある。高校生ドラフトに次いで再び入団拒否される可能性もある。大学生ナンバー1と評価される京産大の平野を獲得したオリックスと、自由枠で指名が決定してから急激に伸びた八木を得た日本ハムが、実りあるドラフト会議だったと思われる。

修善寺 伊豆の玄関といわれる三島に4年間住んでいたことがあって、伊豆はほとんど行きつくしたつもりだったが、大室山に登ったことがなかった。リフトに乗って登頂する。360度のパノラマは壮観だったが、風が冷たくすぐに下山した。

修善寺に移動して独鈷の湯に足を浸ける。三島にいた頃の知人が、ここの川で流されたのを思い出した。眼鏡をかけていた彼は、片手で必死にそれを抑えながら、川下へと消えてゆく。

沼津では土産物を試食しながら買い物。当時は腹を空かせてから出向き、試食で満たしたこともあった。「卵かな、ケーキかな、こっこ、こっこ、ひよこっこ」とCMソングを覚えていながら食べたことのない「こっこ」を購入した。

最後に三島へ行き、寿司を食べる。学生だったその頃に比べ、注文するネタが豪勢になっている。暮らしていたアパート、よく遊んでいたスポットなどを見て回り、彼女に説明をする。全てが懐かしい。様変わりをしたところもあり、それは年月が経てば当たり前のことであり、楽しかった記憶を呼び起こし、忌まわしい記憶は上書きした。