ついに私はバイトにありつくことが出来た。様々なことが上手くいかず図書館のNANAに逃避してから2ヶ月の時が流れていた。
どれだけ私がオーストラリアにおけるバイト探しで迷走したのか。それについて今回は説明していきたい。
家の近くに立派な図書館がある。アジア系の住民が多い為か日本語の書籍に加え漫画まで所蔵してある。私は気分転換と称してよく図書館を訪れていた。次が私の''成果''である。
私が就職するまでに
①小松奈々が妊娠しました
(何故か所蔵されていない10巻)
②エルリック兄弟がお父様と対面しました
(初めてのハガレン)
③千秋とのだめがパリに行きました
(ドラマと映画は昔に視聴済)
④僕だけがいない街を読破しました
(アニメと映画は昔に視聴済)
⑤八軒が初年度の正月を迎えました
(ハガレンより世界観が少しわかりやすい)
まだまだこんなものではない。
⑥EUROを観た
(ダニオルモ良かった)
⑦五輪も観た
(堀米くん&北口ちゃん)
⑧甲子園予選を観て
(金農/石橋/早実/相模等)
⑨甲子園本戦も観た。
本日の京都国際の優勝も見届けて、
採用の有無に関わる過程に挑んだ。
もちろん上の内容は面白おかしく書いただけで、これらを楽しんだ上でも、無職の私にはまだ向上心と勉強する時間がたっぷりあった。
書籍も10冊くらい読んだ。私が豪州へ来たのは読書時間を確保するためでもある。知にアクセスする時間が欲しかった。本は数日でガっと読みたい。ちびちび読むより頭に入ってくる。
PIVOTきっかけで読んだJill Chang「静かな人の戦略書」、話題の渋沢栄一「論語と算盤」も印象深いが、一番はOliver Burkeman「限りある時間の使い方」である。
どうしても「この時期までにこういう仕事をして、次はこの国に行って...」と先のことばかりを考え、夢を膨らましていた私だが、現実とのギャップで頭が痛くなっていた。
その中で「可能性を狭めてみる」というアプローチは、最近の私と真逆のアプローチだったので心にグサッときた。人生は短く、やりたいことをすべてやれるわけではない。①先に自分にとって最も重要なことを実行し、②同時並行の仕事を3つまでに限定し、完了するまで他に手をつけない。③優先度「中」の事象は将来的にもやらないので一旦捨てる。
この他にも禅の教えに触れるなど、日本人にも親しみやすい形で「タイムマネジメントに囚われすぎて、ストレスを抱えること」への警鐘を鳴らしてくれる書物であった。
そもそも、たかがバイトに通らないなんて、なんてコイツは無能なんだと思われた方も多いかもしれない。少し言い訳をさせてもらおう。
NHKやYahooニュース等の報道によると、ワーホリで豪州に来た若者達が中々バイトにありつけずに困っているらしい。中には100件応募してようやく採用を貰った人もいるようだ。
オーストラリア政府は、国内の労働市場の需要以上にワーキングホリデービザを発給してしまったのだ。都市部に労働者が溢れ、賃料の価格、物価などが高騰した。
美容師や看護師など資格がある方や、ビジネスレベルで使える英語のスキルがある方でないと、簡単に職に就くことができないのが現状である。
以上の事情を踏まえて、飲食店へのウケが良くなる「アルコール取扱の資格」も取得し、英語教材とも毎日睨めっこした。ドラゴンイングリッシュ、TOEIC出る単特急金のフレーズ、英語思考トレーニング...日本から持って来た彼らが私の英語の師である。
感情が山折り谷折りの数か月であったが、失敗と成功の傾向がわかるようになると、自信が身に付き心が安定してくる。私は採用の有無に係る大事な日に敢えて甲子園の決勝を視聴した。
トライアル(面接後の過程。タダ働きをして適性を量る)に向け、ある程度のメニューを頭に叩き込んであり、接客に使う英語もフローもYoutubeで学習し、フレーズが定着しつつあった。甲子園が私の心の波長を穏やかにし、トライアルでの緊張はあまりなかった。
今までの失敗も成功も、学習も作品も書籍も全て精神安定の糧であり、メンタルコントロールに一役買った。
さあ新しい世界への扉が開かれた。
NANA10巻に進もう。

前作がこちら。
迷走ぶりが表れている時期のブログ
NANA10巻。


