シドニーの語学学校には8週間しか

通うことができなかった。

充分なお金がないのだ。

 

序盤は簡単な日常会話すら出てこなかった。

出身問わず年下の子たちは若くして

私のレベルに到達するくらいには優秀だから

自分のアホさで頭が痛くなる時もあった。


一生自分の至らなさと向き合うしかないのだ、英語に限っても出来ない事が多すぎる。


一時、自分の発言に自信が無さすぎて

関西人の"知らんけど"の如く

保険をかけて"maybe"を使っていた。

カウント球のようなものである。

言葉まで苦しさがあふれてやがる。

 


だが、語学学校やホームステイ先で、

勇気を持って不完全な英語を使用してみる、

あるいは日常会話用の英語を覚えるといった

作業の繰り返しで、

少しずつ攻略していった。

今ではクラスで冗談を言うことも

できるようになった。

日豪問わずひとボケは円滑なコミュニケーションを進めるうえで必要である。

 

 

ある時、英語を話す時に思い浮かぶ語順が

主語述語の順に自然となっていることに

気づいた。大いなる成長。

とっとと主語を言って、動詞なんだっけ?

となっているのが今の脳内の流れである。

主述が上手くハマっても

今度は目的語(というか膨大にある名詞)が

パッと出てこないのも悩みどころである。

 

思わぬ副産物も生じた。

日本語の特性に甘えて主語や目的語が

抜けがちだったが、英語を学ぶことにより、

抜け落ちが減った気がする。

もっと英語のように理性的さを追求して

今後喋ってみようかなと思う。

 

6週目の終わり、ある印象的な授業があった。

各々の母語の挨拶をプレゼンする授業。

日本人のクラスメイトが「やばい」

を教えようとしていて面白かった。

「Yabai」の翻訳むずかしいよね。

"very"的な使い方かな?

スペイン語も教わり、Bad Wordも教わった笑

本場の書き方をしたらまずそうなので

ミエ○ダである。

 

そんな印象的な授業の終わりに

Intermediateクラスへの昇格を告げられた。

Muchas gracias!

 

 

印象的な会話内容

・ネイマールがブラジル人女性に不評笑。

ただ転がってるだけ、は酷すぎる。

でもパートナーが妊娠しているのに

パーティしてた事にご立腹と聞いて

一理はあった。

 

・ハリケーンの話題になり、

Harry Kaneに音が似てるよねって話をした

無冠弄りされてカワイソウ

 

・引いたカードを英語で説明するゲーム。

お題は「ロケット」

オルチャンが「ミサイルみたいな...」

と言い始め

確かに身近だけど...って思ってしまった。

イーロンマスクと無難にいうべし。

 

・宮崎駿監督が他の国の人には伝わるのに、

中国出身の子に伝わらなかった。

中国では発音が全く違うのだ。

日本人は中国語が時々"読める"ことがあるが、

日本語読みは中国に通用しないことが

分かったのは大きな収穫。

同じ漢字を使うが故の弊害である。

 

・日韓で流行るMBTI。

テーブルの5人中4人が運動家だった。

この性格が語学留学/ワーホリに行きやすい、

という傾向でもあるのだろうか。

 

 

そして卒業へ

新クラスは2週しか参加できなかったが

Energeticな先生が率いるクラスだった。

Easy Peasy lemon squeezy
Ready spaghetti
Oki doki Karaoke

とDad gagを好む先生であった。

 

そしてあっという間の最終日。
わずか2週しかいられず

パーソナリティがわかる前に去ってしまったが

知らない語彙に触れることができ、

もはや忘れた過去完了も

掘り起こすことができた。

 

 

振り返ってみると個性豊かなヒトが多かった。

自分の年に近い人。

一回り若くて明るい子。

御国で立派なお勤めをしてきた人。

立派な夢を持って来た学生ビザの子。

その地域の典型的なイメージの性格の子。

明るさ全開の先生や

落ち着いてジョークを言う先生。

 

年齢もバックボーンも違った人間が

似た英語力として集められ、

同じ授業に向き合う。

こんなに面白い経験はそうそうない。

久しぶりに学生ができて嬉しかったし、

御国の太陽たちから刺激をもらえた。

 

 

今後どうするかは

選択肢がありすぎてな…


インターンでホスピタリティを学ぶ
学生ビザに切り替える
専門学校に通ってスキルを持ち帰る
違う国(UK🇬🇧?)でワーホリ…

 

 

そもそも何故海外に飛び出したのか?

本を読む時間と言語を学ぶ時間が欲しかった。

英語を覚えることによって

得られる情報が格段に増える。

知らないことを知る時間が増えて良かった。
 

自分のやりたいことをやる旅は

まだ始まったばかり。これからも続く。

できる範囲での試行を重ね続け、

未来へと繋げていこう。



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