藤原雄一郎の時事通信 -15ページ目

小沢代表秘書逮捕  利用されるマスコミ

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小沢代表秘書逮捕  利用されるマスコミ


報道の基本は「真実を伝えること」ですが、日本のマスコミからこの基本精神が失われています。日本のマスコミは今や「(真実かどうかを検証せず)情報の垂れ流し」に徹しているからです。


その典型例があの「オウムによる電波ジャック」でした。凶悪犯罪組織のオウムが公共の電波を通じて、「言いたい放題」で跋扈するのをマスコミは視聴率が取れるからと許してきました。唯一マスコミが自分の頭で考えた結果が、天下の誤報である「松本サリンえん罪事件」でした。まさに日本のマスコミの程度の低さを満天にさらし、国民を誤った方向に誘導したのです。


その伝統が尾をひき、総理記者会見では鋭い質問はまるでなく、「総理の一方的な情報の垂れ流し」になっています。報道の基本が「真実を伝えること」であるならばマスコミは報道する情報の真偽をキチンと検証して情報を発信しなければなりません。ところが現実は「権力者だけが自由に自分に都合の良い情報を流す」権利を得てしまいました。これは恐ろしいことです。(弱者はいくら無実を叫んでも松本サリン事件になってしまいます。一方中川大臣の飲酒のようなわかりきった事実でも権力者ならら真実は報道されません。)


さて小沢事件に話を戻しますと、「小沢記者会見」はまさに小沢代表側の情報の垂れ流しで、誰一人としてその真偽を検証していません。マスコミは「情報を流すから、真偽については視聴者が判断して」との態度です。そして小沢代表は電波を通して「検察を恫喝」しました。検察はこの記者会見で大きな圧力を感じたといいます。


検察も負けるわけにはゆかないので、猛然と反撃に出ました。すると今度は新聞各社ごとに分断された、検察側の巧みなリークにマスコミは狂ったように踊っています。いまや公共の電波や新聞媒体を使って、小沢代表サイドと検察側のガップリ四つの壮絶な戦いが展開されています。このような中、ただの一社も「独自の調査と検証」で正しい事実を読者に伝える努力をしていません。


そして「XXX筋の情報」や「○○筋の情報」と断って、ただただ情報を垂れ流しているだけです。そのうち情報操作に成功した側の肩を持って、風向きの悪い側を「総叩き」することでしょう。まさに松本サリン事件のように「赤信号、みんなで渡れば怖くない」で情報戦争に負けた側には哀れな末路が待っています。


報道の正しい姿は日本から消え去ってしまったようです。


小沢代表秘書逮捕

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小沢代表秘書逮捕


来るべき総選挙で政権奪取がすでに既定事実のようになっている民主党。その小沢代表秘書逮捕事件に、政界には激震が走りました。私たち国民も非常に驚いています。早速小沢代表は記者会見を開き、強気の姿勢で臨んでいます。


そして検察の捜査を「従来のやり方を超えた異常な手法。政治的にも法律的にも不公正だ」と断じ、「民主主義を危うくする」とまで述べています。あたかも事件は自民党政権が小沢政権を阻止するために仕組んだ「国策捜査」だと言わんばかりでした。


さらに悪いことには民主党の鳩山幹事長までが「国策捜査」とか「陰謀」などの言葉を繰り返しています。次の政権を担う重要人物の発言としては看過できない大きな問題だと思います。


裏返せば「自分たちが政権を握れば、(その気になれば)国策捜査で相手を打ちのめすことが出来る」という認識を示したのです。そこまで極端でないとしても、少なくとも小沢、鳩山の認識は「日本は北朝鮮や中国と同じく、国家権力が意のままに何でも出来る」ということを示しています。これはとてつもなく恐ろしい認識です。このような人物が日本のリーダとなることを私たち国民は許して良いのでしょうか。


昨日の記者会見と、その後の鳩山幹事長の発言で、民主党は小沢代表と一心同体となって、検察と戦うことを宣言したことになります。しかもその論理は実に明快なのです。「この献金が西松建設からのものであれば、受けていない。そのようには全く認識していない。だから潔白で無実の罪だ」という誰にでも理解出来る説明です。


政治家一流の曖昧な表現がないだけに、今後の捜査でこの論点は明快に立証されることになります。早くも「秘書は西松建設と献金額について相談していた」との情報が駆けめぐっています。早晩この論拠は崩れると思いますが(検察が確証もなく逮捕するでしょうか)、その時に民主党はどのような対応をするのでしょうか。


本来は立証の難しい贈賄、収賄に焦点を絞り無実を訴え、献金の出所の認識について正直に告白して、管理不良をわびて「すぐにバレる嘘はつかない」のが鉄則です。このように民主党ならびに小沢代表の稚拙な危機管理能力に大きな疑問を感じます。この程度の危機管理能力しかない民主党ならびに小沢代表に、大切な国を託して良いものでしょうか。


「自分たちが政権を担えば国策捜査もできる」「危機管理のお粗末さ」の二点をとっても民主党には政権担当能力が無いことが明白になりました。またこのような事態にも全く党内から反論が聞こえないのも民主党には自浄能力がないことを示しています。


この上は誰かが言っていたように「自分の選挙区で、(政党に関係なく)人物本位で議員を選び、国民の選択で政界再編を推進する」ほかはありません。いよいよ選挙での一票が大切になってきました。


小沢代表の「第七艦隊」発言

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小沢代表の「第七艦隊」発言


産経新聞がこのところ「民主党の解剖」との特集を組み、「民主党が政権を取って大丈夫か」と言わんばかりの検証をしています。これは極めて大切なことだと思います。世の中の流れは「自民敗北、民主中心の政権誕生」が既定路線となっています。ここらで「その方向が現実にどのような形になるのか」を検証することこそ「ジャーナリズムの役割」だと思います。


でも最初の書き出しは衝撃的でした。


党代表、小沢一郎が発した言葉に会場は一瞬凍りついた。「拉致問題は北朝鮮に何を言っても解決しない。カネをいっぱい持っていき、『何人かください』って言うしかないだろ」


さらに「米海軍第7艦隊で米国の極東の存在は十分だ」との発言も取り上げ、次々と民主党の実態に迫っています。産経新聞と正反対の朝日新聞や、ジャーナリズムの枠を逸脱して、政権の枠組み(大連立)を新聞社が作ろうなどと考えている読売新聞など、大新聞もこれに負けじと「民主党政権の検証」を行うべきだと思います。


この特集は第一部 政権のかたち(1) 「小沢首相」は大丈夫か 政権のかたち(2)「綱領」なき政党 と続いていますから、相当長い連載となるのでしょう。皆さんもご覧になってはいかがでしょうか。


http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090302/stt0903020008000-n1.htm


それはそれとして、民主党のアキレス腱「安全保障」について「日米対等の立場」から「第七艦隊で間に合わない時は自衛隊が日本国を守るのだと明確に軍備増強を打ち出した」としか私はこの発言を解釈できません。これは「日米安保に守られた戦後日本の防衛政策」を根底から覆すことになります。


これほどの重大事を新聞を始めメディアが一向に取り上げないのは一体どうしたことでしょうか。北朝鮮のおかげでドンドン右傾化する日本にあって、自衛隊という軍隊にこれ以上力を持たせると、とんでもないことになります。小沢発言の真意をメディアは真剣に追求する義務があると思います。


そして民主党は政権奪取も現実味を帯びている今、「我が国の安全保障」に対して明確な構想を示す義務があると思います。



香港に驚く

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香港に驚く


11日間、船で大阪・広島・釜山・上海・香港とめぐってきました。その間、日本はどのようになったのかさっぱりわかりません。どうも相変わらずの党利党略であけくれる政治は一向に変わっていないようですね。


さて香港へは毎年、クルーズ乗船や下船のために行っていますが、九龍という繁華街のど真ん中をウロウロするばかりでした。ところが今回は船が辺鄙な所に停泊したものですから、夜景で有名な香港島のセントラル地区や、飛行機の関係で空港近くの青衣にも足を伸ばすことが出来ました。


毎年行く香港ではその活気に圧倒されますが、今回は自分自身の知らない所に足を伸ばし「我が日本は完全に世界の活気から取り残されているな」と思いました。もちろん極短期間の滞在ですから、現在の経済状況を知るすべもありません。私がそこに見たのは「壮大なるバブルの遺産」でした。


上海の驚くべき発展とそのインフラ整備のすさまじさ。それから香港の空港近くの「青衣」にはゲートウエイ(入り口)と名付けられるとおり、巨大な人口都市が忽然と姿を現していました。私が滞在したノボテル・ホテルから階段を上れば、そこは巨大なショッピングセンターです。


そして地下鉄の駅がその真ん中にあります。そしてこの巨大は複合施設を中心に、高層住宅が建ち並び、道路が縦横に張り巡らされているのは当然として「人と車の完全分離」として、建物との間には人の通る屋根付き通路が張り巡らされていたのです。


香港島のセントラル地域も同じ構造です。丁度東京の丸の内が車が通る現在の通路と立ち並ぶビル群を結ぶ屋根付きの広くて立派な歩道橋が出現しているようなものです。


このようなインフラ整備も、あの巨大なバクチマネーがなければ出現しなかったと思います。上海の驚くべき都市整備もまさにバクチマネーの副産物であったと思います。


巨大なバクチマネーは金融商品を通じて、このような都市整備にも流れています。そして都市が成熟しないうちにバクチマネーが引き上げた所は一挙に廃墟と化してしまうのです。今ドバイがその存続の危機に立たされています。バクチマネーを起爆剤に、まさにケインズ理論のように大いなる経済発展を遂げることが出来たならば、それは「良いバクチマネー」なのでしょう。


とにかく何もかも飲み込んでしまうバクチマネーの恐ろしさを痛感しました。同時にこの巨大で恐ろしいバクチマネーの穴埋めを、世界中の国民の血税で穴埋めする財政出動が、効果をあげることが出来るのか、大きな疑問を感じました。

中川醜態問題 報道陣を糾弾する

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中川醜態問題 報道陣を糾弾する


せっかくクリントン長官が訪日し、日米関係に好印象を与えたというのに、中川大臣辞任問題で、すっかりクリントン訪日が霞んでしまいました。


また昨日の藤原通信での中川大臣酩酊との私の主張にたいして「酩酊していたら会見をさせるわけがない」との素朴な意見も寄せられました。でも今朝の毎日新聞を見て、私は驚愕しました。


ここに述べることは、毎日新聞からの情報であることをあらかじめ、お断りします。私自身が集めた情報ではありません。


ローマ行きの機内で飲酒していたことはすでに本人が認めています。そして到着後G7夕食会が終了して、新聞記者を交えてお酒を飲んでいます。そして翌日の本番では、かなり体調を崩していたそうです。


毎日新聞は「深酒のためか、睡眠薬のせいなのか」と口を濁していますが新聞記者を交えた飲酒が原因と推察して欲しそうな文章です。そしてG7の会合をこなしました。その後、G7の会合が終了し、昼食会があったのですが、この席上でワインが出ましたが、大臣の言葉を借りると「たしなむ程度でゴックンではない」とのことですから、一応信じることにしましょう。


ところが大臣はこの昼食会を突如中途退席してホテルに戻ったそうです。そして日本から同行した女性記者団と会食したとの報道でした。ここでの飲酒については言及がありません。でもその後の、ロシア財務省の会談では様子がおかしかったそうです。G7のメンバとの昼食会を途中退席して、女性記者団と会食するなんて、言語道断の行為です。大臣たる資質に完全に欠けています。


それから問題の会見ですが、その直前にはすでに「ろれつ」が回らない状態になっていたことが明確に報道されています。この報道は少なからず「同行記者団が大臣と飲酒を重ねていた」ことを示唆しています。記者団も同罪ですから「お酒の臭いがプンプン」とは書けなかったのでしょう。


100年に一度という危機の中、またクリントン長官の来日が消し飛ぶほど「このようなくだらない」話題で、マスコミが埋め尽くされ、しかもその片棒をマスコミが担いでいたとするならば、マスコミ不信もここに極まります。政治家も官僚も全くもって最低の中、それを加速させるマスコミをどうして私たちは信じているのでしょうか。


いいかげんに「報道に真実はない」と私たちは目覚めなければならないのでではないでしょうか。

中川大臣醜態報道への素直な疑問

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中川大臣醜態報道への素直な疑問


連日、中川財務大臣の先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)終了後の記者会見での醜態報道で大にぎわいです。何度となく放映される恥ずかしい場面を中川大臣はいやというほど見つめて欲しいものです。首相は即刻大臣を罷免すべきです。関係者もどうしてこのような大臣に記者会見をさせたのでしょうか。


今回の事件は視聴率が稼げる絶好の場ですから、テレビは「これでもか」というくらい大はしゃぎです。でもとても素朴な疑問が私の脳裏を離れません。


中川大臣は「飲酒による酩酊ではない」と弁明しています。もしあの状態が飲酒による泥酔によるものなら、大臣に近づけば「(近づくのがいやなくらい)お酒の臭いがプンプン」しているはずです。日本の記者団は連日中川大臣を取り囲んでいるではありませんか。あの日に限って近づけなかったとも思えません。ですから「飲酒が原因かどうか」は記者の間では衆知の事柄であると思います。


最初、中川醜態報道は新聞に小さくでていました。それがスポーツ新聞で「酩酊である」と大きく取り上げられて、今回のような大騒動に展開しました。何か報道陣による自主報道規制でもあったのでしょうか。それは今も続いています。あれほど視聴率至上主義のテレビですら「泥酔・酩酊」とは言わなくて、暗に視聴者に想像させているだけです。


世の中の反応を伺いながら「飲酒疑惑」と一歩踏み出した新聞もあります。これほど明確に真実がわかっていることを、どうして正確に報道しないのでしょうか。飲酒と断言せよと言っているのではありません。「お酒の臭いがしたのかしないのか」その事実を報道せよと言っているのです。


これだけ重大な会議で、お酒の臭いをプンプンさせていたら、大臣としては即刻クビではありませんか。もし「お酒の臭いがしなかった」のならマスコミの一大暴力です。ここで私が力説したいのは「真実を知っていながら、直ちに報道しない」マスコミの姿勢です。世の中の反応を見ながら情報操作する恐ろしいマスコミの姿勢です。


このような姿勢で、他の重要なことも報道しているとするならば、マスコミの報道は真実とはほど遠いものがあります。私たちはマスコミの情報操作によほど気をつけないと、誤った方向に走ってしまうという教訓を、年越し派遣村に引き続いて、またまた実例で知りました。


さて今月は所用があり、しばらくお休みを頂きます。


小沢・クリントン会談に注目

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小沢・クリントン会談に注目


クリントン国務長官が来日し、民主党の小沢代表と面談することになりました。このようなことは異例であり、民主党の鳩山幹事長は素直に喜んでいます。でも今回の面談について虚々実々の駆け引きが既に行われています。


まず小沢代表にとって、この時期にクリントン国務長官と面談するのはあまり良いタイミングではありません。「日米対等の関係」を旗印にインド洋の給油に反対し、ことごとく反米色を強くしています。これは小沢代表の本心ではなくて、「全ての道は選挙での勝利」の党利党略そのものです。野党共闘と民主党内のアキレス腱「安全保障」を避けたい一心での発言であることに間違いありません。


政権を奪取すれば、とてもこのような無責任なことを言う訳にはいかないことを小沢代表は誰よりも良く知っています。ですからここでクリントン国務長官と踏み込んだ話になれば、せっかくの政権交代に暗雲が立ちこめます。クリントン長官との面談で「せっかく苦労して寝かせた子を起こす」ことになっては困るのです。


一方のクリントン国務長官は「日本には関心はないけれど、要求だけはして、しかも日本国民の歓心を買う」ために、真っ先に日本を訪問し、拉致家族との面談も予定しています。「日本重視、拉致問題に関心あり」とのゼスチャを示すだけが目的ですから、来日は既に大成功ですが、ここでアメリカにとって勝手な行動をする小沢民主に一本釘をさすことが出来れば完璧です。


このような状況ですから、小沢代表は面談時間を極力短くして「表敬訪問を受けた」だけで納めたいのです。そのため、最初に設定された面談日時を断り、異例の午後9時からの会談時間設定に成功しました。


はたしてクリントン国務長官がそのような見え透いた手に乗るでしょうか。私は今回の小沢・クリントン会談に注目しています。おそらくは一見何事もない表敬訪問にして小沢代表の顔を立て、水面下ではキッチリと「凄い脅迫と恫喝」を残してゆくのではないでしょうか。もし会談が突っ込んだ論議になれば、事前の水面下での恫喝があまり効き目がなかったことを意味します。


それもこれも小沢民主が政権を奪取して実際の政権運営に乗り出した時に、真実が判明することでしょう。クリントン国務長官の「脅迫と恫喝」が見事に成功していれば、政界再編もありうると私は見ています。国際政治の世界はとても恐ろしい世界です。アメリカの力を軽視するととんでも無いことになるのは、小沢幹事長時代に、莫大なお金を出して、感謝もされなかった湾岸戦争の事例を見てもあきらかです。


さあどうする?小沢さん。あの時のトラウマはもう克服されていますか?


小泉さんが怒った

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小泉さんが怒った


最近の麻生総理の迷走ぶり、中でも郵政民営化問題での発言に対し、小泉元首相が「怒るというより、笑っちゃうくらいただただあきれている」と批判しました。


そしてそれだけにとどまらず、定額給付金の支給を裏付ける2008年度第2次補正予算の関連法案に触れ「(衆院の)3分の2を使って(再可決して)でも成立させないといけないとは思わない」と述べました。はたして本日の新聞では大きくトップを飾っています。


麻生総理がここまで評判を落とした原因は、自民党員が、自分たちの選んだ総理総裁を、よってたかって引きづり下ろしたからだとはじめは思いました。でも麻生総理の余りにも「公人としての自覚のない」発言が続発しています。


秋葉原で「漫画オタク」の話をするような軽い気持ちで大切な国の仕事をしているとしか思えません。ここまでくれば、はっきりと「総理総裁の資質に欠ける」と言わざるを得ません。これほど品質の悪い総理総裁を最近は見たことがありません。


ここしばらく沈静化していた倒閣運動が小泉元総理の定額給付金をめぐる発言で、どのような展開になるか、騒動の種がまた一つ増えました。自民党員は今、頭をかかえていると思います。「麻生総理のもとでの選挙では惨敗が目に見えている」でも「ここで総理を変えて戦っても国民は愛想をつかして、惨敗する。」


進むも地獄、退くも地獄の抜き差しならない事態に自民党は追い込まれました。ここはもうジタバタせずに「綺麗な敗北」を自民党は目指すべきでしょう。日本民族とはおかしなもので「散り際の美学」を讃えます。


民主党政権になっても「自民党よりまだ悪い」ことが現実になった時、「あの散り際の美しかった自民党よ再び」の一大コールが必ず巻き起こります。麻生総理を先頭に、早期に解散・総選挙に打って出て、玉砕をすることです。また万に一つも自民が敗北しなかったならば、明らかに資質を欠いた麻生総理が生き延びます。


ですから、首をすげ替えて、総選挙を戦っても良いと思います。敗北をさえ覚悟すれば怖いものは何もありません。一刻も早く解散・総選挙に打ってでて、潔く散ることを私は自民党に強く言いたいと思います。そして本当に国を思う「(勝ち馬待望ではない)骨のある自民党員(どれだけいるかな?)」がボロボロの日本国を再建して欲しいです。


マネーゲームの大きな傷跡

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マネーゲームの大きな傷跡


正直言いまして、「マネーゲームの壮大なバクチ破綻は金融機関の自業自得で痛快」くらいの認識でした。それがここまで実体経済に大きな傷跡を残すことが現実になり、更に怒りがこみ上げてきます。それにも関わらず、その責任者である金融機関のトップが処罰を受けたとは聞いていませんし、いまだに高給をはんでいるなど許せません。


前に私は、世界の国内総生産(GDP)を実体経済と考えて(少し違いますが)その三倍のお金が世界中を駆けめぐり、壮大なバクチが行われているといいました。そしてバブルがはじけて、株価をはじめとして、あらゆる金融商品が大暴落しました。


失われた額は世界中で約4000兆円にものぼり、全世界のGDPの総額に匹敵します。ですから実体経済の三倍あったお金が、短時間で実体経済の二倍にまで落ち込んだことになります。巨額のお金が紙切れとなり、どこかへ飛んで行ってしまったのです。


その穴埋めを全世界の政府が「財政出動」で税金をつぎ込むことに必死になっています。そして日本の国家予算の六倍に近い総事業規模で466兆円もの壮大なバラマキがこれから行われようとしています。その一方で過去の日本と同じで不良債権の総額がまだ明確になっていない底なし沼の様相を呈しています。


景気対策として「地面に穴を掘り、それを埋め戻す作業をさせてでも給料を払う」ことですら効果があるというケインズ理論がまたぞろ頭をもたげてきます。日本が小渕・森時代に壮大な借金で公共事業をバラマキ、そして効果がなかったことが実証されている無駄なことを、今度は全世界が繰り返そうとしています。


ケインズ理論のマクロ経済学は「100の財政出動を国がすれば、200にも300にもなって跳ね返ってくる」ことが大前提です。何度も申し上げていますように、小渕・森時代の景気対策は単なる失業対策でした。ですから100の財政出動は100の戻りしかなく、財政出動を永遠に続けなければなりませんでした。


アメリカのオバマ大統領は環境・エネルギーに主体をおいた「グリーン・ニューディール」という目新しい旗印を掲げていますが、その中味が名目に合致しているかは極めて疑問に思えたしかたがありません。科学技術力が極端に落ちたアメリカがしかもバイアメリカンでアメリカ自身の力で「グリーン・ニューディール」など出来るのでしょうか。(現役時代、私は技術者として環境・エネルギーが専門でした)


果たしてその中味のかなりの部分は減税です。日本の小渕・森時代の二の舞になるような気がしてなりません。今こそ「悪い財政出動」「良い財政出動」の中味を厳格に見極める必要があります。これだけ大きな傷跡ですから財政出動は必要でしょう。でも100の財政出動が少なくとも200の結果を生む財政出動でなくては自滅するだけです。


まず日本が率先して良い見本を示さなければなりません。でも政治は機能停止ですね。日本の景気対策の目玉が「定額給付金」ですから、全く頭が狂っているとしか思えません。公明党は猛烈に反省すべきです。


どうなる政局

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どうなる政局


自民党の「造反騒ぎ」も一段落し、政界にはなんとなく「凪(なぎ)」が漂っています。居眠りしている議会はこの100年に一度の緊急事態に一向に対応しようとしていません。


さてマスコミの戦略は着々と進行しています。どうでも良い麻生総理の「漢字読めない」「連日のバー通い」で国民を盛り上げ、それに輪をかけるような麻生総理の失言が火に油を注いでいます。内閣支持率が10%割るのもそう遠いことではないでしょう。


今や、今年中に実施される総選挙では自民敗北が国民の共通認識となりました。でもその負け方で今後の政局は大きく動きます。民主が単独過半数を取るかどうかです。


総選挙が終われば、民主が単独過半数かどうかに関わらず、敗北した自民党からは「勝ち馬待望組」が名乗りをあげるでしょう。続々と新党が誕生するかもわかりません。そして民主党にいかに高く売りつけるか大いに頭を悩ますことになるでしょう。ですからこれら「勝ち馬待望組」は民主が単独過半数を獲得出来ないことを今から祈っていることでしょう。


共産党を含めた連立政権では、与党になったとたんに政局運営は困難を極めます。ですから「勝ち馬待望組」は大きな価値を持つことになります。でも「勝ち馬待望組」を取り込んで、今まで共闘を組んできた共産や社民をいとも簡単に切り捨てることができるのでしょうか。小沢さんなら出来るかもわかりませんね。


また民主が単独過半数を獲得しても、いざ与党にになると、今まで党内混乱を避けるために封印してきた安全保障を巡って大混乱が起こると思います。「勝ち馬待望組」はここに「一縷の望み」をかけることでしょう。


でもこのような大激動に「党首が質問にも立たない」民主党はリーダーシップを発揮出来るのでしょうか。あれやこれや考えると憂鬱になりますが、必ず通過しないといけない関門です。早く総選挙をしてこのモヤモヤに決着をつけて欲しいものです。そして政界再編に大きな一歩を歩み出して欲しいと思います。