月末が接近し、なかなか積極的にポジションが取れず狭いレンジでの動きが続く東京株式市場。


3月の企業決算発表もほぼ終わり、今後アナリストなどのレポートや企業評価が注目を集めることになります。


今後の投資を行う上で、重要なポイントは。


日本はこれまでの護送船団方式が崩れ急速な規制緩和の流れから、業種による物色対象の絞込みから、

個別のテーマ性を重視した投資手法に大きく変化してきています。

これからの株式市場はテーマに乗っている企業が物色対象になり、同じ業種でも大きく株価に差がつくといった

ケースが多く見られそうです。したがって、テーマを絞って投資することがベターの選択となりそうです。


現状の株式市場の動きを、以下に掲げる3つのテーマに分けて考えてみると、

一つ目は、世界的な企業買収の活発化をテーマとしたM&A対象とした銘柄群。これは新日鉄を代表とする

素材関連企業に大きな流れが見られますが、ほかにも医薬品業界、食品業界、小売業界にもその流れが

波及してきそうです。とくに素材と医薬品は「まったなし」の状況。おなじみPERやPBR、配当利回りなど有価証券の価値という関連から割安に放置されている銘柄には注意したいところです。


二つ目は原子力発電関連。あらゆるところでエネルギー問題がクローズアップされるなかで、

効率的なエネルギーの確保に各国が躍起となっています。そのなかで原子力は当然大きく伸びてくると

思われ、その技術に関して日本の企業はいずれも高い技術を要していると見られる。

代表的な●三菱重工(7011)、●日立(6501)、●東芝(6502)、●日本製鋼(5631)には今後も注目が

必要と思われる。三菱重工については、レポートを掲載しています。http://www.firstmake.co.jp/kakomei/pdf-report/200703/20070330-7011.pdf


最後の三つ目であるが、これは「変化率」がテーマ。業績そのものが大きく転換してくる企業にはPERやPBRで

表せない魅力があります。しかも長い低迷期を脱してきた企業には外国人投資家なども注目してくるとみられます。

その意味で、●ソニー(6758)、●日立(6501)、●三菱電機(6503)などにも注意が必要と見られます。


以上三つのテーマを頭に描きつつ、投資に挑みたいところです。

証券会社が格付けを変更してきた銘柄は、


【野村証券】
●グッドウィル(4723) 2→3引下げ

【日興シティグループ証券】
●日揮(1963) 1H。
目標株価2160円→2800円

受注モメンタムが、回復基調にあることから。


●キョーリン(4569) 2H→3H 引下げ

業績予想を上方修正したことで目標株価は1500円→1600円に引き上げるものの、予想トータルリターンが-7.5%となることから、投資判断は引下げの模様。


●新日鉄(5401) 1M。目標株価900円→1100円
●住友金属工業(5405) 1M。目標株価750円→850円
●神戸製鋼所(5406) 1M。目標株価550円→520円
●JFEホールディングス(5411) 1M。目標株価9000円→10000円
●大同特殊鋼(5471)  1M。目標株価830円→900円
●山陽特殊製鋼(5481) 1M。目標株価950円→1000円
 鉄鋼セクターは販売価格の値上げ期待。
●イオンクレジットサービス(8570)  2H→3H引下げ
目標株価2250円→1775円
カードキャッシング金利を新規融資に限って、今期から18%に引き下げたことによる収益性の低下懸念から。

 
【モルガンスタンレー証券】 
●オービック(4684) イコールウエイト→オーバーウエイト 引上げ
目標株価26200円

地道な顧客開拓努力が収益として出始めていることからの引き上げ


●日立金属(5486) オーバーウエイト継続。目標株価1700円→1800円
環境対応素材の能力増強により収益拡大ステージ入りしつつあるとし、生産性向上に伴う数量増やコスト低減による利益成長が見込まれる段階入りしてきたとしている。


【クレディスイス証券】
●ソフトバンク(9984) アウトパフォーム[V]。

移動体通信事業の業績が、加入者シェアの拡大に加えARPU が上昇に転じる公算が高まった。営業利益やEBITDA(企業価値)などの利益指標の変化率は軒並み競合他社を上回ると予想されることから


●NTTドコモ(9437) アウトパフォーム 目標株価240000円

キャッシュフロー創出能力はセクター最強と評価。


●KDDI(9433) ニュートラル 目標株価725000→993000円

利益やフリーキャッシュフローの絶対額ではNTTドコモにかなわず、また成長率でもソフトバンクモバイルに劣後すると評価。


●NTT(9432)  アウトパフォーム→ニュートラル引下げ
 目標株価700000→585000円

利益創出のプライオリティは以前に比べ更に低下した印象があるとし、利益的なサプライズがもはや期待できなくなるとのことで、主要通信銘柄の中からあえてNTT を選択する理由は乏しくなったと判断してに引下げ。


●住金は自社株買いも発表しており、賑わっています。


ジャスダック市場が7連騰、マザーズ、へラクレスも3連騰と、ここにきて新興市場の戻り歩調が続いています。


個別銘柄も、好決算の●ソネットエンタ(3789)年初来高値更新、トレンドが転換してきた●インデックス(4835)

7連騰と上値指向を強めています。(●ソネットエンタにつきましては詳しいレポート、説明会の要約などを

会員サイトに掲載しています。http://www.firstmake.co.jp/


そこで今回は、今後の動向を占う意味で、今回の急落がどのような要因で起きたのか検証してみることにしました。


日経225銘柄を中心とした主力株が海外株高などの影響を受けて比較的堅調に推移してきたのとは対照的に、

新興3市場は3月より上値を切り下げる展開となり年初来安値を更新しつづけてきました。


その一番の要因は、監査法人を含めた新興市場企業の監査に対する不信感が新興市場の銘柄の売りを加速

させた感じです。ここまで監査に対する不信感が募れば、当然のことながら「小型株ファンド」などの

投資信託はそういった企業を保有するリスクにさらされるわけで保有し続けることが難しくなります。


そのリスク回避の手段はただ一つ、「保有銘柄を売却する」ことです。


つまり、何かあったら「何で持っていたんだ?」といった投資家の疑問に応えられないので売らざるをえなくなります。


したがって、4月から5月の決算発表に向けて、リスクヘッジのために投資信託が売りまくったことが今回の新興

市場下落の要因と思われます。値段に関係なく、ただ保有リスクを回避するためだけに売ったことが、急落に

続がったと見られます。


当然株価は想定以上に下がり、目も当てられない惨劇となりました。


今、ようやく決算発表のピークを超えたことでようやくそのリスクから開放されつつあり、

投資家にも安心感が広まりつつあります。


この動きがどこまで継続するかは、今後またこのブログで解説したいと思います。



実質月替わりということで格付けの変更が株価にストレートに反映しています。

野村証券
三洋電機(6764) 5→3 引上げ
決算発表を受けて黒字判断が強まったとの判断から格付けの引き上げ
→出来高を伴い、大幅高となっています。

ソネットエンタテインメント(3789) 新規1
 ネットワークエンタテイメントで成長を目指す企業と評価。
→当社も中長期で注目、先般の中期経営計画の発表、決算説明会にも参加、寄り付きからまとまった買いが入って堅調な展開。
 
三菱UFJ証券 
大氣社(1979) 新規3
→反応薄で反落
スクウェア・エニックス(9684) 2→1引上げ
 今回の決算発表で予想連結1株利益を増額修正。2008年3月期の予想連結PER から見て割安と判断したことから。
→反応薄で反落


日興シティグループ証券 
もしもしホットライン(4708)  1M
目標株価円5540→5700円
 保険会社での不払いに関わるスポット案件があることから会社予想より収益を上方予想
→堅調な展開


伊勢丹(8238) 1M→2M。引下げ
目標株価2600円→1900円。
先行投資の負担が増加、投資回収まで待ちの姿勢が必要との判断から。
→株価は堅調


みずほ証券 
ニチアス(5393) 2継続 目標株価1120円→1250円
 08年3月期は、耐食材・耐火断熱材などの工業製品主体に会社計画より強含む公算が高いと判断した模様。
→株価は堅調

角川グループホールディングス(9477)  2→3引下げ
 新中期計画の達成が困難と判断したことから。
→反落


モルガンスタンレー証券

東京電力(9501) イコールウエイト→オーバーウエイト 引上げ
 燃料価格の上昇リスクから電源構成のベスト・バランスを誇る東京電力の強みが注目される可能性があるとのことから。
→株価は堅調


クレディスイス証券
●東洋炭素(5310)  アウトパフォーム継続。
目標株価10667→10900円
 化合物半導体、太陽電池、300mm ウェハーなどの製品が好調。
→株価は堅調

●日本電気硝子(5214) アウトパフォーム継続。
目標株価2173→2620円
 液晶用ガラス基板での成長シナリオに変化なし。目標株価の基準年度を08年3月期から09年3月期に変更したことから。
→株価は堅調

新興3市場の反転の兆しが鮮明になってきました。


新興3市場は、とも5日移動平均線をサポートに下値を切り上げる展開となっており
マザーズは先日の新値3本足の陽転に続き、MACDがゴールデンクロスしてきました。


ヘラクレスは、MACDがゴールデンクロスすると同時に本日新値3本足も陽転、
ジャスダックは、新値3本足の陽転まであとわずか0.65ポイントまで迫りMACDも
ゴールデンクロスしています。


オシレーター系の指標が好転し、新興3市場の今年2月から続いた下落トレンドが
最終局面にきている感じです。


個別銘柄で見ても、2月23日高値78300円から5月18日安値31700円まで、わずか3ヵ月で
約60%下落した●インデックス(4835)が6連騰で安値から約60%上昇、2月から下降
トレンドが続いた25日移動平均線が上昇に転じました。


下方修正を悪材料視され急落、新興市場の銘柄のなかで悪役となっていた●インデックス
が落ち着いてきたことは市場心理を好転させている感じです。


ただ、本日ジャスダックが25日移動平均線に迫って引けたものの、マザーズ、へラクレス
は同ラインまでまだ価格差があり、トレンドが完全に変わったというには
もう少し時間が必要な感じです。


ヘッジファンドの決算が通過し、決算も出揃ってきていることから好業績銘柄を
選別物色しようという動きは徐々に市場に出始めていますので、指数も下値を切り上げ
近いうちに25日移動平均線奪回、戻りを試す展開となりそうです。


名実ともに6月相場入りとなる今週末あたりから、期待できるのではないでしょうか。

証券会社が格付変更した銘柄は、



【野村証券】 
●ダイビル(8806) 3→2 引上げ


建替えを積極化することで業績、資産価値も向上するとの見通しより。
 
【大和総研】
●SRAホールディングス(3817) 新規1。

EV(企業価値)では極めて割安


目標株価2700円~2800円。
●ディスコ(6146) 3→2。引上げ
目標株価8000円。
レーザーダイサ、グラインダの競争力の高さをを評価。


【ゴールドマンサックス証券】
●ソニー(6758) 「買い推奨」継続

5月25日、ソニー生命が、2007年3月期のEV(企業価値)を9005億円(前年比16%増)と発表。EVは予想以上と判断。



●日本マイクロニクス(6871) 「買い推奨」継続

5月25日の上期決算で通期営業利益計画の上方修正したことを評価。



●国際金融センター構想によって恩恵を受ける可能性がある企業
 5月21日に金融担当相が国際金融センター構想意向で
 日本橋から兜町まで土地を保有していると主な企業
●花王(4452)●澁澤倉庫(9304)●新光証券(8606)●高島屋(8233)●武田薬品(4502)●東京建物(8804)●日興コーディアル(8603)●日本郵船(9101)●野村HD(8604)●平和不動産(8803)●三菱倉庫(9301)

再開発が本格化すれば、保有資産の含み益が増加する可能性があると指摘。


平和不動産が、連騰するなど土地の含み関連は注目されており、ひとつのテーマとなる可能性も・・・。



後場から新興市場が急伸、ジャスダックが高値引けで5連騰
マザーズ、へラクレスも本日の高値水準まで買われ反発して
取引を終えました。


日経平均は先物売りで大幅安となったものの、新興市場は
今月の下落局面で悪役となっていた●インデックス(4835)
13時過ぎにストップ高になったのをきっかけに、新興市場の
小型株は幅広い銘柄が物色される展開となりました。


マザーズ市場では、
 ●サイバーコミュ(4788)が、9900円高
 ●サイバーエージェント(4751)5000円高
 ●ACCESS(4813)50000円ストップ高
 ●ネットエイジ(2497)14000円高


ヘラクレス市場では、
 ●ゼンテックテク(4296)24000円高
 ●アセットマネジャ(2337)13000円高
 ●大阪証券取引所(8697)21000円高
 ●ジェーソン(3080)72円高


ジャスダック市場では、
 ●楽天(4755)3200円高
 ●SBIイートレード証券(8701)4000円高
 ●UEX(9888)480円高
 ●インテリジェンス(4757)27000円高


上記のような個人投資家に人気が高い銘柄が商いを伴って急伸しており
新興市場に復活の兆しが見えてきた感じです。


いよいよ新興市場の小型株が活躍するタイミングとなりそうです。


野村証券


●テイクアンドギヴ・ニーズ(4331)  2→4 引下げ
 重い負担となるハウスウエディング事業の競争力強化によるコスト増で引下げ
→2ランクの引き下げで大幅な売り越しとなっています。


●日本製鋼所(5631) 3→2 引上げ
 地球温暖化対策の本命企業と位置づけ、増強投資を評価しての引き上げ。
→寄り付きから買われる展開となっています。


三菱UFJ証券


●セプテーニ・ホールディングス(4293) 3→2引上げ
 採算の悪い取引先の見直しで売上総利益率が上昇し、モバイル広告の伸長もポジティブと評価。
→株価は無反応。新興市場の不動産銘柄は、なかなか材料に反応してくれない地合です。


みずほ証券

●ユニデン(6815) 3→2引上げ
 利益底打ち感からの引き上げ
→寄り付き買われたものの伸び悩み


ゴールドマンサックス証券


●テイクアンドギヴ・ニーズ(4331) 買い推奨→売り推奨 引下げ
目標株価15万5千円→3万5千円
 引下げ理由は、利益半減の2008年3月期会社計画を発表、コスト増の要因は予想外の内容
→今まで各証券会社のアナリストの評価も高い会社だっただけに各社厳しい内容です。


●ニコン(7731)  買い推奨 継続。
目標株価3200円→3500円
 足元の月次出荷や各社の年間の生産計画を見る限りまだ今年も強いと予想したことからのターゲットプラスの引上げ
→円高に振れ 株価は無反応


モルガンスタンレー証券


●スタンレー電気(6923)  イコールウエイト→オーバーウエイト 引上げ
目標株価2900円
採算を重視した設計・開発・受注活動の推進により自動車、電子ともに利益改善は想定以上と評価
→小幅高


クレディスイス証券

●DTS(9682) アウトパフォーム継続。
目標株価5000→3700
 直近の株価下落は過剰反応と解説
→無反応

●松下電工((6991) アウトパフォーム継続
目標株価1560→1700円
 4月23日に買収したインドの電設資材メーカーの業績寄与が織り込まれていないことからの目標株価引き上げ
→株価は反落

●DOWAホールディングス(5714) アウトパフォーム継続。
目標株価1270→1410円
 化合物半導体事業の成長性が期待できるとのことからの引き上げ
→株価は反落


元FRB議長のグリーンスパンの発言に東京市場は終始、小動きと見るべきところのない相場でした。

新興市場では、東証がマザーズ市場に第1号で公開した●IRI(4741)の上場廃止が決定するなど2日続伸した相場に水を差された格好となり、マザーズ指数が辛うじて5日移動平均を維持したものの、ヘラクレス総合指数は再び割り込むなど、上値の重い展開となっています。


そのなか、●大証(8697)●ハーモニックドライブ(6324)など業績好調な銘柄のなかには戻るどころか、さらに安値を更新している銘柄も見受けられます。特に●大証(8697)は、今日は200日移動平均を割り込んできたことから、さらに見切り売りもでてきているようです。どちらも業績は好調とされ、意味なく急激に下げてくると何か悪材料でも出たのかと心配になりますが、例年、この時期ヘッジファンドの決算を迎えることでファンドから換金売りに値を消す銘柄も多く見受けられます。それらの銘柄はチャートも大きく崩し、見極めにくい水準に位置する場合が多く、買って良いのかどうかためらうケースが多いですが、いつも夏場になってみると元の状態に戻っており、やはりあそこは絶好の買場だったなと後悔するケースもあります。 この2銘柄など業績も好調で来週あたりさらに突っ込んでくる場面があれば、買ってみてもおもしろいと思います。

大和総研
●ジュピターテレコム(4817)  新規2
目標株価12万3千円。
 ジュピターTVとの合併により欧米に見られるメディア企業のようにインフラ運営とチャンネル運営の一体化が実現できることを高く評価しての付与。


一時113000円を付け、年初来高値を更新。

 

日興シティグループ証券
●伊藤忠エネクス(8133) 1M継続
目標株価970円→1100円

 29%営業増益計画は概ね達成可能と判断によるターゲットプライス変更。


みずほ証券 
●伊藤忠商事(8001)  2→1
目標株価1,200円→1,600円
●丸紅(8002)  2→1
目標株価750円→950円
●三井物産(8031) 2→1
目標株価2,050円→2,800円
●三菱商事(8058) 2→1
目標株価3,000円→3,200円
●住友商事(8053) 3→2
目標株価2,500円


商社株は堅調に推移


クレディスイス証券 
●スクウェア●エニックス(9684)  アンダーパフォーム継続
目標株価2500 →2400円
 2008/3期 連結売上1625億 経常利益 200億 当期利益 120億を期待外れの会社予想しコメント


昨日、発表後に急落したことから、買戻しの動きとなり急反発。