
旋風十八騎
18 Swirling Riders/18 Riders For Justice
Eighteen Swirling Riders/18 Shaolin Riders
1977
●こりゃまた「台詞で語る部分が多くて内容が掴めない」タイプの作品だなぁ(英語版で視聴)。
話としては王道(ドン・ウォン)ら"旋風十八騎"と悪?との攻防を描いた武侠片…のようである。出演者は王道・嘉凌・羅烈・陳星・聞江龍とそれなりの顔を揃えており、騙し騙され紆余曲折の物語が成されているみたいだが、ややっこしい展開ゆえに誰と戦っているのかよく解らないまま話が進んでいく。
敵の存在がはっきりしないので、主人公たちが一体なにと戦っているのかがわからず、単純に見ていてもどかしさだけが残ってしまった。
こうなるとアクションだけが見どころでしかなくなってしまうが、それ自体もただ単に斬りあって飛び跳ねているだけの、武侠片によくあるパターンのもの。クライマックスには王道VS羅烈というGH対SBなバトルが、ラストに王道VS陳星のGHスター同士の対決(2人は同時期にGHにいたが、共演にまでは至っていない)があったりと、ある程度盛り返してくる。
この時代にしては珍しい大がかりなワイヤーアクションがあるのは特筆だが、どちらもあっさりと決着が付いてしまうので、拍子抜けしてしまったのが正直なところだ。
また、本作は「Kung Fu Theater」の4本セットの中に入っていたものを入手したのだが、音声が英語吹替えから原語に戻ったり、ブツブツと切れたりするので、こっちもこっちで気になってしまった(どうやらこれはこのソフトだけの仕様ではない様子)。そんな、粗悪品のVCDじゃないんだからさぁ…(爆

「ブラッド・ウォリアー」
BLOOD WARRIORS
1993
●主演が『アメリカン忍者』シリーズ後期の主人公であるデビッド・ブラッドリー!敵役にB級アクションスターのフランク・ザガリーノ!監督や製作も『アメリカン忍者』やシンシア・ラスロックの『リベンジ・オブ・デス』などに関わった人ばかり!これでかなり期待していたんです、実際に見てみる前までは…(涙
元海兵隊員のデビッドは、ジャカルタでかつての戦友で今は亡きザガリーノを巡る陰謀に、ザガリーノの妹ともども巻き込まれてしまう。ところがデビッドたちを襲った連中をあっという間に撃退したのは、死んだはずのザガリーノだった。ザガリーノは裏でヤバイ仕事をしており、死んだように見せかけたのは商売敵に対する対抗策だったのだ。
デビッドはザガリーノのアジトである島に招待され、仲間になるように持ちかけられた。が、野心に燃えるザガリーノに違和感を感じたデビッドは、恋仲となったザガリーノの妹と共に脱出を試みる。自分の意にそぐわぬと知ったザガリーノは残虐な本性をむき出しにして、2人に襲い掛かったが…?
とにかくかったるい作品である。ストーリーはごちゃごちゃしていて寄り道ばかり、最後は取って付けたようにザガリーノが人質を取って立てこもるなど、かなり行き当たりばったりな展開が目に付く。アクションに対してもそれは同じで、撃たれる人の倒れ方が学芸会レベルの演技だったり、竹のやぐらを使って高所から脱出する場面に至っては、デビッドを含めて役者がみんなおっかなびっくりで迫力皆無という有様だ(爆
思わせぶりに登場したザガリーノの用心棒・タナカ(役名もタナカ)も登場してすぐどっかに消えるし、肝心の最終決戦であるデビッドVSザガリーノのラストバトルは2人ともフラフラ殴りあってばかりで全然面白くない。一体アクション指導は誰なんだよと思ったら、なんとタナカではないか(苦笑)!もうどっからツッコめばいいやら…。
なお、ビデオのジャケ裏にあるアクションシーンのカットは、1つを除いてラスト15分から持ってきたもの。本物はあんなに派手派手ではないので、ご注意を。

「冒険者カミカゼ」
Adenture Kamikaze
The Kamikaze Adventurers
1981
●元オリンピック選手の千葉ちゃん、医大生の真田広之、そして金持ちになる事を夢見るヒロイン・秋吉久美子の三人は、ひょんなことから7億円現金強奪事件によって巡り会う。一度は7億を手にしたものの、千葉ちゃんの妻がこっそり利用していたヤミ金業者のヤクザに金を奪われ、妻を殺されてしまう。かくして三人は復讐と奪還の為に、やけにさわやかな雰囲気で出立するのであった。
どうもこの作品は『冒険者たち』という犯罪映画からインスパイアを受けているらしいが、私自身『冒険者たち』を知らないのでこちらについては何も言えないところ。本作はJACとサニ千葉プロが製作協力したもので、この布陣ならアクション大作を望めそうなものなのだが、実際はロードムービーみたいな内容だ。そのためか、アクションはいつもの派手な空手アクションではなく、極力リアルスティックな仕様になっている。
千葉ちゃんは走行する車の下に張り付いたりとスタントを見せているが、その他は特にコレといったアクションは無し。ラストの軍艦島での決戦に至っては、手榴弾を投げて右往左往していただけという、そちらの方面で期待していた人にはがっかりな内容だ。
ストーリーも何だかのたりのたりとしていて、どうにも調子が狂う。そもそも千葉ちゃんたちは犯罪者であり、身内が死んだのも自業自得と思うが、それに関しては何のお咎めもなし。更に、秋吉久美子が犠牲になるのはあまりにもお約束な展開で興醒めだった。
敵のボスも死んだかどうか曖昧な描写だったし、なんだか思い切りに欠けてしまっているような作りでスッキリしない。アクションならアクションで、ロードムービーならロードムービーできっちり作風を方向付けていればいいものを、軍艦島の場面など、JACが手がけたアクションシーンだけ浮いている気がしてならない。
話もアクションも中途半端だけどレアな作品。興味があれば一度ご賞味あれ。
(※…予告編にシリーズ第一弾と明記されていますが、実際はこれ一本で打ち止め。やっぱり当時も受けが悪かったのか?)

「ブラック・ソルジャー」
BRIDGE OF DRAGONS
1999
●香港映画には様々なジャンルをごちゃ混ぜにした闇鍋映画が多い。その最たるものが王晶(バリー・ウォン)作品で、とにかく流行ってるものならおかまいなしに自分の作品にぶち込むその精神はいろんな意味で凄いものがある。
本作もそういった面では闇鍋映画に該当するが、王晶は闇鍋を自分の味付けで無理矢理仕上げていたのに対し、本作は煮込み具合が足りずに脂が浮いたような出来になっている(なんのこっちゃ)。
ある国の将軍ケイリー・ヒロユキ・タガワに仕えていたドルフ・ラングレンは、ケイリーの求婚から逃げ出した若き王女を連れ戻すよう命令を受ける。実は、ケイリーはかつて王女の父を殺した悪人で、王女からその話を聞いたドルフは、常々疑問を抱いていたケイリーに対し、反逆の狼煙を上げていく。
この作品、舞台設定は未来でも昔でもない架空の時代という事になっている。が、実際はかなりメチャクチャな世界観となっている。主人公のドルフ以下、登場する軍人はみんな最新鋭の装備をしているのにもかかわらず、王女の辺りはヒロイックファンタジーのようで、かなり違和感がある。恐らくは狙ってやっているものと思われるが、単にツギハギの映画を見ているようで落ち着かないのだ。
他にも、クライマックスの展開がおもいっきり『ルパン三世・カリオストロの城』で爆笑したが(笑)、ことアクションに関しては良好だ。本作の監督は『パワーレンジャー』のアイザック・フロレンティーンだが、その流れか本作のアクション指導を担当したのは野口勇次らアルファスタント系の面々。おかげで格闘アクションのみならず、爆破スタントなどの場面も、退屈しないで見る事ができた。個人的には、序盤に出てくる梅花椿バトル(!)が好みだったりします。
また、本作のヒロインである王女は、この手の作品にはありがちな「キャーキャー騒いでるだけのお姫様」ではなく、銃を手に取り悪党を蹴り飛ばす活発なキャラなのも好感が持てる。どうせなら最後のドルフVSケイリーの『リトルトウキョー』リターンマッチにも参加して欲しかった所だが、後半以降は普通のヒロイン格になってしまったのが惜しいところである。

「フォース」
IRRESISTIBLE FORCE
1993
●引退を考えているおっさん刑事が、職場復帰に際して新しい相棒を迎え入れるが、そこへやって来たのは警察学校の問題児だったシンシア・ラスロックであった。さっそくコンビを組んだ最日に強盗事件でムチャをやらかし、2人は停職処分になってしまう。帰り道、ふと落成式をしている大型デパートに立ち寄った2人だが、そこでマイケル・バコール率いる白人至上主義のテロリスト集団と遭遇する。
マイケルらは落成式に出席していた知事などの要人を人質に取り、デパートに残っていたラスロックは孤軍奮闘を強いられる事になる。外に出いていたおっさん刑事は無能な特殊部隊に頭を抱えるが、我慢ならずにこちらもデパートへと侵入する。テロリストは拘留されている同胞の解放などを要求してきたが、実は彼らの目的はそれだけではなかった…。
要するにこの作品、ラスロック版『ダイ・ハード』である。目新しさのない展開やほったらかしになる伏線などはTVMなので仕方がないかもしれないが、この手の作品にしては小道具を使ったアクションが豊富で、デパートが舞台なだけに、様々なアイディアを駆使した格闘戦がみられるのもポイント。ラスロック主演のマーシャルアーツ映画はただ単に大振りの蹴りを放っているだけの単調なアクションが多いが、本作ではそこらへんにひと工夫なされており、評価できる。
おっさん刑事も体格のわりには頑張っていたけど、本作で問題だったのはラスボスのマイケル・バコールだ。だってこの人、全然動けてないんだもん(爆)!これなら動けないが迫力はあるマシアス・ヒューズみたいなパワーファイター系の人の方がよっぽどマシだ。やっぱりこの手の映画は、ラスボスがきちんとしていないと面白いものも面白くなくなってしまいますね。
のんびり休日の昼下がりにでも見るのが最適な小品。とりあえずラスロック迷は見ておいて損はないと思います。