ここ数年、8月生れと9月生れの兄弟姉妹が集まって誕生日会をやっている。
今年は[おばさま達のローカル合唱団]のピアノ伴奏をしている一番上の姉が突然高熱を出して入院していまい、誕生日会が9月下旬になった。姉はピアノ、妻はチェロ、私はヴァイオリン、義理の弟は詩吟と音楽をやっている。それぞれ持病持ちだが、みな元気だ。音楽は気持を若く持つにはとてもいい。
その姉が「今年は新百合が丘辺りがいいわ」と言うので、この辺の土地柄に不案内な私がネットで調べて予約を取った。小雨の中やっと探し当てたのがこの店『ビストロアンジュ』。
店は小さいが、小綺麗で洒落ている。壁にはプロの描いた水彩画が飾ってあって、形式ばらず南フランス風の大衆レストランというところ。
「それぞれアラカルトで取ると時間がかかるよ」って主人が電話で言うので、6人分を大皿でまとめて出してもらった。「高齢者ばかりだから」って言うと「判った、量より質だね」って主人が笑っていた。
魚貝を中心にした料理で、とても美味しい。ワインの赤と白をキャラーフで取ってワイワイガヤガヤと楽しかった。
店主は60歳位でがっちりとした男性。この日は他に客がいないので、昔話を始めた。帝国ホテルにいた35歳の頃に国外に飛び出し、ロシアのサンクト・ペテルブルグを皮切りにヨーロッパ各国でシェッフの修行を続け、大使館でも仕事をしていたとのこと。
帰り際に入口の壁に、主人と若い女性の小さな写真を発見。「えっ、女優の比嘉さん?」。沖縄出身の女優である比嘉愛未さん、テレビでも「マルモ」に出て以来大好きだ。「彼女が来てくれてさぁ」と主人がニコリ。
店を出ると雨がひどくなっていた。美味しい、楽しい夜だった。
Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れと言いテルでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページにもどうぞ