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思わぬ出会い。NPO都祁さん主催のつるし柿教室で【都祁紀行】―1―都祁地区 奈良

こんにちは。奈良歴史ミステリーハンターの鈴木です。

昨年2009年11月3日。奈良県立大学生奈良逍遥 さんと、ゆかいな仲間たちとともに、都祁(つげ)におとずれたときのことでした。

私的には、都祁村と言い方の方がしっくりするのですが・・・

都祁は、奈良県北東部山間部にあります。
2005年に、月ヶ瀬村とともに奈良市へ編入されました。
今では都祁地区と呼ばれるようになりました。

しかし、都祁はただの田舎ではないのですビックリマーク

都祁には不思議がいっぱい。



しかし、都祁にはいにしえの大和朝廷とは異なる流れの文化・文明が栄えていたと、まことしやかにささやかれています。
例えば都祁 (つげ)の語源は古代朝鮮語トキノ
から由来しているそうです。
また遺物の中に関東東海地方から、はるか海の向こうの大陸・中国は前漢のものが含まれていました。
そこから推察するに・・・目
日本全国を平定した大和朝廷以前に、巨大な力をもった王国が存在したのではないかと思われます。

そんな都祁には不思議がいっぱい。
それはまた、いずれ・・・

しかし、都祁はただの田舎ではないのです。


すてきな田舎なのです。


さて、奈良逍遥 さんとゆかいな仲間たちとともに、愛車でNPO都祁さんの事務所を訪れました。

なにやら、賑やかなようすです。

そういえば、つるし柿教室が開催されていると伺っていました。

そこで、いちばんに出迎えてくださった女性がいらっしゃいます。
奈良逍遥 さんとは親しい様子です。
学生さんを温かく笑顔で迎えてくださるその女性。

ワタクシと、眼が合います。

「奈良県立大学の学生さん???」
開口一番、いわれました。

ヽ((◎д◎ ))ゝ

「い、いや、彼らを車で連れてきたものです・・・・」

「学生さんじゃないんですね。あーびっくりした!!

「や、びっくりさせてしまったのかな・・・・」
(;´▽`A``

このお方もNPO都祁で理事をされています。
奈良逍遥 さんから、米田(こめだ)さんと紹介されて、二度びっくり。
奈良逍遥さんと、米田さんが共同で都祁についてのブログを公開しています。
それが、
大和高原都祁“おばあちゃんの畑”日記
です。

米田さん、都祁にお住いで、陶芸を営まれています。
陶芸教室もされており、自宅には登り窯があるそうです。

わたしが、驚いたのは、
「えっ、女性だったの!?
大和高原都祁“おばあちゃんの畑”日記 では、陶芸家の米田さんの名前はでていましたが、
確かに、女性であるとは書いていませんでした。
勝手に、男性だと思い込んでおりました。

いやはや、思わぬところで出会いましたな。

で、あとでこっそり・・・
「あ、どーも、奈良歴史ミステリーハンター☆鈴木です。おみしりおきを・・・」
・・・と、および腰で自己紹介しました。
(*゚ー゚)ゞ

で、米田さんは・・・

「あ、聞いたことあるかもー」


あ、あう・・・」∑ヾ( ̄0 ̄;ノ


そんなこんなで、つるし柿教室がひらかれているのでした。


奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ-都祁 NPO都祁 つるし柿教室




受け継がれる柿色。NPO都祁さん主催のつるし柿教室 へつづく!(;´▽`A``

クライマックス・受け継がれた伝統、潰える伝統 ~奈良 都祁紀行・題目立(4)


奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ-八柱神社 題目立

「題目立」では派手な立ち回りがありません。
竹柵にそって直立し、それぞれが、役割毎の台詞を独自の節回しで語ります。
驚くことなかれ、その語りは、一人、約5分はくだらないでしょう。
よくこんな難しい台詞を覚えたものでしょう。
英単語や歴史の年号を覚えるよりも、困難ではないでしょうか。

一人の語りがおわると、
参籠所の神主が「2番、小松重盛」、「3番、左大臣」と呼びかけ、
また次の語りがはじまります。


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そして、1時間がたちます。

題目立は続きます。
はじまった当初の観客の浮ついた様子はおさまりをみせてきます。
熱狂的だった、フラッシュもひかえめになります。
私はただただ、少年たちの演じる様に驚嘆していました。

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竹柵のそばにいた私の周りは、すっかり人がいれかわっていました。
物見高い観光客風の人から、老人、老婆の姿へと変わっていました。
地元の人のようです。
「ああ、あそこのセガレや、セガレや」
「どの子や、ああ、あの子かぁ」
少年たちへ親しみをこめた会話が、あたりにあふれ出します。

いよいよ、2時間たとうとしていました。


ダンッ!


神主役の少年が舞台の真中へ歩みでます。

にわかに周囲が騒然とします。

控えていた報道陣が、さっと動き出します。

いよいよクライマックスです。

神主が社へ祈りをささげます。

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すると、

これまで座して沈黙をつづけていた弁財天が社から立ち上がります。
手には長刀を持っています。
つぎに清盛が前にでて、長刀を受け取ります。

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清盛は、弁財天から授かった長刀を振い舞います。

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次に、小松重森。

・・・ダン!ダン!ダン!



足をふみならし舞台真中に出てきます。
一同が「よろこびの歌」をあげます。
小松重森、扇を広げ「ふしょ舞」を舞います。

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おおおと、歓声があがります。

ふと、うしろの老人が舌をうちました。
「もっと扇を広げぇやっ」
「わしらがやったときにはなぁ・・・」
思わず笑みがこぼれます。
このご老体、「題目立」の大先輩のようです。

竹柵の周りは、どうやら観光客よりも地元の人が占めていたように思えます。
みなさん、祈るような思いで村の子供たちを見守っていました。

奈良逍遥さんから、こんな話を聞きました。
村は少子化で、この題目立のを演じ手の少年が少なくなってきているそうです。
今回、昨年、演じたも数名少年がでているそうです。
他の地域からの演じ手を公募してはどうかと神社側に申し出たところ、
神社はキッパリと断ったそうです。
それでは伝統が潰えてしまうと迫れば、
そうまでして続ける必要はない。潰えてしまっても構わない。
頑なな姿勢を崩さなかったそうです。

開始から2時間がたち、終了です。

退場する一同に惜しみない拍手がおくられます。


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しかし、なぜ、奈良のこの片田舎の神社で、源平が語られるのか、不思議でした。

さて11月3日。
国津神社では「ふる祭」なるものが執り行われます。
これまた、不思議です。
文明開化の時代の姿・・・羽織袴に西洋帽を被り、ねり歩くそうです。
なぜ、なぜ、奈良のこの片田舎の神社で・・・文明開化の時代の祭をするのでしょうか。

ひとまず、またこの日に都祁に訪れ、確かめてみようと思います。


奈良 都祁紀行・題目立、これにて終了です。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございます。
今回は、貴重な体験をさせていただき、奈良逍遥さんをはじめとするゆかいな仲間たちと、NPO都祁さんたちには、感謝です。


11月3日には、また、お会いましょう。
そのときには、国津神社をはじめ、いろいろな都祁を拝見させていただきたいと存じます。


あなたにはアナタの歴史がある。
奈良歴史ミステリーハンター☆鈴木でした。


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17の夜―2―  ~奈良 都祁紀行・題目立(3)

前回 のつづきです。

あなたが17才の頃、どんな困難な場面があったでしょうか。

私?

学校の試験と、興じていたスポーツの試合。
そして片思いの女の子への告白かなぁ。(/ω\)


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さて・・・
19時。題目立がはじまります。

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社務所をでて長老の先導で「みちびき」を謡いながら、神社本殿がある舞台へ向かいます。

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舞台となる境内では、竹の柵で囲んだ舞台が用意されており、奥に竹で組んだ小さな社があります。
一同は、竹柵に沿って社を囲み並びます。

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社と対峙する側に三名。
中央を、平清盛役、左右に神主役、小松重盛役が並びます。
左を、教経(くらんど)役、左大臣・宗盛役、
右を経盛、重衛が並びます。
社の中には、黄金の冠をした弁財天役が鎮座します。
平清盛役、左右に神主役以外は、弓を立てて直立します。

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演目は「厳島」。
平清盛が保元・平治の乱に勝利したときのお話です。
戦勝祝いに厳島明神を供養に訪れると、一門の前に弁才天が現れます。
清盛に天下平定の証にと「節刀」を授けます。
清盛と一門は
歓び、「ふしょ舞」を謡いを弁財天に捧げます。

題目立
国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)に無形文化遺産として登録され、日本、世界に注目されます。
この夜、地元住人、親族、報道陣と、大勢の人たちに見守られる中、17才の少年たちは、村の伝統行事「題目立」を演じます。

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「題目立」では派手な音楽などは一切ありません。
舞台背後の参籠所の神主が声を上げます。
「一番、清盛」
一斉に舞台へフラッシュがたかれます。

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平清盛役の小柄な少年が、少し顎をあげ、

「わぁれはこぉれ、

 平家の大将にぃ

 安芸の守、清盛とぉは、わぁがこと、なぁりぃ~」

おお・・・

独特の節回しの、少年の声が、闇夜の空へと伸びてゆきます。

なんとも・・・


・・・ウマイ。



つづきます。



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