奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ -20ページ目

葛城妖怪大戦争!! ~ 「葛城天狗」 【葛城のむかしばなし】より

奈良県葛城市といえば、中将姫や、相撲発祥の當麻蹴速(ケハヤ)の伝説が有名です。
また葛城は、大和朝廷が生まれる前から葛城王朝があったとされ、奈良でも独特な雰囲気をもった土地であります。

そこで伝えられる民話を紹介したいと思います。

まずは「葛城天狗」です



昔、山伏の一行が、修行のため葛城山の山奥へと入って行きました。
峰までたどり着くと、空がにわかに掻き曇り、なにやらあやしい風が吹き始めました。
突然、異形の影が一行の頭上の木立に降りたちました。
「おまえたち、ここより先は入ることはならん。ただちに山を降りよ。」
人ならぬ声と、ただならぬ妖気に、山伏たちは身がまえます。
一人の山伏が珠数を握りしめ、異形の影へつきだしました。
「さては、我らの修行を邪魔する人外の者め、正体をあらわせ!」
山伏の恫喝に異形の影がひるみます。
「わしはこの地にすむ大天狗の一族である。この先すすめばただではおかんぞ!」
そう言い残し、異形の影は姿を消しました。


異形の者の警告をものとせず、一行は山の峰へとすすみ、そこで一心に呪文を唱え始めました。
そこへ大きな影が覆い、激しい風と地響きとともに一行の前へ巨大な天狗が姿を顕しました。
異形のものがいっていた大天狗です。

「聞け、山伏ども、ただちに山を降りるのだ!」

その声は、山をも揺さぶるほどの大音声です。
しかし一行は、いっそう声をはりあげて魔を払う呪文を唱えました。
「そのような呪文など、たやすく吹き飛ばしてくれるわ!」
かんらからと笑い大天狗は手に持ったヤツデの大うちわをひとふりしました。
たちまち大風が起こり、山伏たちはなぎ倒されてしまいました。
これには一行はたまったものではありません。
「そおれ、もうひとなぎじゃ!」
大天狗が大うちわを振り上げたそのときです。


葛城の峰に立つ一枚岩が音をたてて真っ二つに割れました。
その中から一人の行者と、伎楽童子(ぎがくどうじ)があらわれました。
「むむむ?なにもの!?」
大天狗が問いかけると、行者は静かに答えました。
「わたしは、仏法を守護し、人びとを守る役行者(えんのぎょうじゃ)である。」
役行者の名を聞いたとたん、大天狗は真っ青になり、大空へとびすさろうとしました。
すかさず役行者は杖を振ります。
それを合図に伎楽童子が素早く大天狗を追い詰め、打ちすえました。
たちまち大天狗は苦しみながら、深い谷底へとおちていきました。

役行者は、大天狗の眷属たちに
「おまえたち、これからは山伏たちの邪魔をするでないぞ。むしろ仏法を守るものとなれ!」
役行者の言葉に、眷属たちはおとなしくひざまずきました。
行者は再び岩の中へと姿を消していきました。


それ以来、山伏たちは無事に修行をつづけることができました。
大天狗の一族も修行の邪魔をすることはありませんでした。
それどころか、山伏たちの修行の手助けをするようになり、修行の守護神と祀られるようになったのでした。









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タヌキの恩返し ~ 橿原市曽我町 民話「北林のタヌキ」

私の住むところは、もともと山の中で、自然がいまも多く残されています。
近所ではタヌキがときどき出没します。
また、私自身もタヌキとは縁が深く、昔はやった動物占いでは「タヌキ」でした。
スピリチュアルな人に霊視してもらったとき、私の守護動物は「タヌキ」であるとおしえてくれました。
生来、タヌキは好きで、置物や、タヌキのデザインのものは、よく集めたりします。

さて、昔話には、よくタヌキがでてきますね。

今回は、橿原市曽我町で「北林のタヌキ」と伝えられるお話です。


奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ-橿原市曽我町 民話「北林のタヌキ」




むかし北林という豪家がありました。

この家の軒下には、いつの頃からか、タヌキの一家が住んでいました。

お祝い事があって、北林の主人はたくさんのアズキ飯を炊きました。
その夜のことでした。
主人が、ふと目が覚めました。
なにやら台所のほうで、ゴソゴソ物音がするではありませんか。
泥棒かと、息をころして台所の様子をうかがいました。
すると、タヌキの一家が、ナベのふたをとって、あまったアズキ飯を食べていました。
ほっとする反面、主人は、このタヌキの一家があわれでなりません。
きっと食べ物に困ってのことだろう。

つぎの晩から、主人はタヌキの一家のために食べ物を用意してあげました。
翌朝には、すっかりなくなっていました。

さて、ある晩のことでした。
泥棒がおしいり、家人をたたきおこし、金をだせと脅しました。
一家の者はただ、ブルブルガタガタふるえるばかりでした。
そのときです。
天をつくような大きな力士が、どしどしとはいってきました。
そして泥棒に大音声で怒鳴りつけました。

「やい、おまえ、なにをしてやがる。
このうちの人に手をだしたら、ただではおかんぞ。」

その迫力に泥棒はいちもくさんに逃げ出しました。
家人は、あっけにとられていましたが、我に返り、力士にお礼をのべながら頭をさげました。
そして顔をあげると、なんと、力士の姿はありません。
ふしぎなことに、一同を顔をみあわせます。

ひと騒動のあと、やっと床に就いた主人の夢枕に、あのタヌキの一家がでてきました。
タヌキ一家の主人がまえにでてきて、こういいました。
「いつも食べ物をありがとうございます。今夜のことは、ほんの御恩返しです。」
そこで主人は眼が覚めました。
それからというものの、北林の家では、いっそうタヌキの一家を大事にしたそうです。



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よってこやらーめん 平群町

毎年、12月には娘の剣道の試合が、王寺の王寺アリーナで行われます。

その帰りに、王寺から生駒の自宅へ帰る途中にらーめん屋「よってこや」があるのですね。

なんとなーくですが、帰りによっていくんですね。

奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ-らーめん よってこや

らーめんは好きな方です。

奈良にも「無鉄砲」やいろいろラーメン専門店がありますが、
あまりラーメンで冒険しない性質の様で、あちこちのラーメン屋には行かない方です。
「王将」、「幸楽」・・・いずもチェーン店ばかりですが、
ついなじんだところ足をはこんでしまいますね。

よってこやらーめんもチェーン店でしたね。

娘も試合の後なので小腹が空いています。

そんなこんなで、一年に一回ですが、なんとなーくここによっていくのですね。


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平群町のバイパスを車で走ると、ずっと先に生駒山となだらかな丘陵地がひろがっており、とても眺めがいいんですね。


奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ-平群町 生駒山

ことにこの時期は、山々が積み上げられた揚げたての唐揚げのように、ぽこぽこと紅葉している様は絶景です。

ふと車を止めてボーッと眺めたくなるんですね。

そんなベストポジションにお店があるのですね。

なだらかな谷間が、左から右へとサーッとのびやかに山の端へとのびていく景色。

景色だけ?

いえいえ。らーめんもおいしいですよ。

紅葉した景色をみてたら、必ず唐揚げも注文してしまいますね。
(=⌒▽⌒=)



気がついたら、年に一回の楽しみになっていました。





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