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植物と向き合う…アマチャ


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ヤマアジサイによく似た花を咲かせる「アマチャ」

4月8日の灌仏会に、釈迦像に注ぐことで知られています。

「アマチャ」は文字通り「甘いお茶」からきており、日本固有の生薬でもあります。

葉を使用しますが、生の葉は甘くなく、発酵させることで甘みが出てきます。

この甘みの成分ははフィロズルチンといい、砂糖の約1000倍の甘みを持っており、人の体内では消化吸収されない成分です。

糖尿病患者の方の甘味料としてや、ダイエット目的でも使用することができます。

今の時期に花を咲かせますが、お茶目的になりますと花は咲かせず、蕾のうちに摘み取ってしまい、葉を育て8月に採取します。

また、アマチャは茶席に飾る「お茶花」に用いられま。

そう考えると、蕾を摘み取ってしまうのもなんだか惜しいものです。

挿し木も簡単にできますので、葉を楽しむ「甘茶」用と花を楽しむ「茶花」用に2株育てたいものですね。

植物と向き合う…どくだみ

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庭の日かげや、路地など少し湿った場所に目をやると、
白いかわいらしい花を咲かせ、ハート形の葉を広げた、ドクダミが目に入ります。


そのかわいらしさに花を摘もうとしても、独特のにおいに手を出せない方も多いのではないでしょうか。

花をつけている今の時期が薬効が高いといわれています。

ドクダミはどこにもいつでも生えている印象がありますが、植物が私たちにとって良好な状態であるのはほんの束の間なのです。

「ドクダミ」は日本では昔から民間薬として利用されてきました。

生薬名では「十薬」

十の薬と書きますが、これは「十の効き目がある」ことからきています。

花を咲かせている時期に根を含めた全草を掘り取り、洗って日干しします。

利尿、むくみ、動脈硬化、高血圧には、お茶として飲用します。

生の葉は主にあせも、腫れ物、靴擦れなどに揉んで汁を使用します。


日常的な使い方としては、化粧水にしたり、脱臭作用を期待して生の葉を冷蔵庫に入れたり、

トイレに花を飾ってもいいですね。

生けてみると、その姿がどこにでも似合うことに気付くでしょう。


今の時期、思う存分ドクダミと触れ合ってみましょう。きっと。あなたに潜む毒を流してくれるでしょう。

衣替え


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6月に入り衣替えの時期がきました。

田にも水が張られ、景色も衣替えです。


中学生、高校生の制服の淡い色目や、薄手の生地にを目にすると、さわやかな風が吹き抜けるようで

なんとも涼しげな気持ちになります。

今の時期は「合服」を身につけている方も多いです。

また、和装では6月1日からのひと月は裏地のない「単衣」になります。


「合服」も「単衣」も着用する期間は非常に短いので、買い求める時には「必要なのだろうか?」と躊躇することもありますが、身に着けてみると心地がよく、必要性を感じます。

寒いとも、暑いともはっきりしない曖昧な時期、毎日、半袖、長袖を適当に着こなしでやり過ごすこともできる時期。その時期にふさわしい衣服を身にまとうことは、その時期ならではの季節と向き合い、日々を大切にするということです。


暑い季節と寒い季節の間ともいえるこの時期

すべてにおいて”間”はとても大切なものです。

昨日までは冬用天気、今日からは夏用天気というものでもありません。

その間の移り変わりがあるからこそ、私たちは気持ちを整え、体も順応していくのです。

衣替えも時間と気持ちのゆとりがなくてはできません。

「衣替えだわ、入れ替えをしましょう」という思いがゆとりをうみだし、

「もう、タンスの中の入れ替えした?」という会話が人とのよい間(人間関係)を生み出すのです。


合理的に事が運ぶようになった世の中で、あえて間を意識しながら、豊かな時を過ごしたいものですね