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「紅花」…女性の味方


                 
「紅花」

日本で古来から染料の原料とされてきた紅花。

葉はギザギザとし、アザミに似た風貌。


しかし、花屋さんで販売されているものは、丸い葉でやさしいイメージのはず。

これは、観賞用として改良されたお花。トゲがなく扱いやすくなっています。

薬用・染色にはギザギザの葉のものを使います。

摘み取った紅花の花を乾燥させたものを生薬の紅花(コウカ)として用います。

血行を促し、浄血作用があるとされ、主に月経不順などの血液の悩みや冷え性、更年期障害など、女性に多い悩みに良いとされています。

そんな効能を期待して女性が紅で染めた衣類を身にまとったのでしょう。

今では紅色は女性をイメージする色。

健康を願う女性の思いが、そのイメージを作り上げてきたのかもしれませんね。


なりたい自分になる、日々の積み重ねが必要。これも紅花が教えてくれているメッセージですね。



紅花



「紅花栄う」

今の時期を表見した言葉です。
紅花の頭のてっぺんからオレンジ色がのぞき始めました。
段々と顔をのぞかせ、色も徐々に変化していく、愛嬌のある表情です。それでいて、まっすぐに立った姿が力強さを感じさせます。花ことばに「情熱」がありますが、社交的でいて、情熱さを隠し持っているという感じでしょうか。自分の意思を遂げるまで進み続ける力を秘めているような印象を与えます。

成分からみてもその秘めた情熱さを感じます。

紅花といわれても、実際に私たちの目に映る色は「黄色からオレンジ」

そう、紅花は黄色の成分であるサフロールイエローが99%、赤色の成分であるカルタミンがなんと1%しかないのです。

その1%が私たちに赤という色をもたらしてくれているのです。


1%の可能性があると分かっていても、なかなかそこを信じられないのが「人」
紅花はそれを自ら証明してくれているのです。


今のあなたに1%でも望むものがあれば、その可能性を信じ、ひたむきに掴み取りましょう。


夏の気配…チャノキ

新茶を楽しめる季節になりました。

私たちの生活に欠かせないお茶。自分の感性に合ったお茶との出会いは毎日を幸福にするといっても過言ではありません。

日本に茶を伝えた栄西は茶の効用を「茶は養生の仙薬であり、人の寿命を延ばす妙術である」と「喫茶養生記」に記してます。

知らず知らずに私たちはお茶に健康をバランスを保ってもらっていると言えるでしょう。


さて、あなたはお茶のことをどれほどご存知でしょうか?

お茶の葉はご存知かと思いますが、チャの花を見たことはありますか?

学名は「カメリアシネンシス」カメリアとつくところからツバキ科ということがお分かりいただけますか?

秋に小さな白い椿に似た花を咲かせます。葉に隠れて咲くその白い花は、慎み深さを感じ、お茶席の花にも用いられます。

実はじけて、1センチほどの種が顔をのぞかせます。種子から油を採ることもできます。

チャを半発酵させたものは烏龍茶、発酵させたものは紅茶となります。


すでに体に取り入れているものだけに、あえて薬用は意識しなくてもとり続けていきたいもの。

他の飲み物に目移りする前に、私たちの基本の飲み物に感謝し、

新茶でリフレッシュしましょう。