2013年度版「中学生でも解ける大学入試問題(数学)」その10
第10弾は,慶應義塾大学総合政策学部大問1(一部改)です。
高校入試問題にも数多くの類題がある典型パターンですから,中学生の皆さんも必ずチェックしておきましょう。
xy平面上の点A(3,1)と,x軸上の点Bおよび直線y=x上の点Cからなる△ABC全体からなる集合をSとする。Sに属する△ABCについて,以下の問いに答えよ。
(1)△ABCの周囲の長さAB+BC+CAが最小になるときの,点B,Cのx座標を求めよ。
(2) (1)のときの周囲の長さを求めよ。
詳細な解説は省略し,方針を列記してくことにします。
(1)直線y=xに関する点Aの対称点をP(1,3),x軸に関する点Aの対称点をQ(3,-1)とおく。このとき,CA=CP,BA=BQが成り立つので,AB+BC+CA=BQ+BC+CP(以下①)が成り立つ。
①の長さが最小となるとき,①は直線となるので,求めるx座標は直線PQと直線y=x(Cのx座標),x軸との交点(Bのx座標)。
直線PQの式がy=-2x+5であるから,y=xと連立してCのx座標は5/3 y=0をPQの式に代入してBのx座標は5/2
(2)H(3,3)をとると,三平方の定理よりPQ^2=PH^2+HQ^2 よって,PQ=2ルート5
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新課程数学ⅠAの現状について(2)
前回 の続きになります。
高校1年生の標準単位数は,数学Ⅰが3単位,数学Aが2単位です。
これに対して,私立中高一貫校はもちろんのこと(高1内容を中学生の間に終了させる学校も多い),公立高校の中にも独自の教育課程を組んでいるところが多いというのです。
その代表的なパターンとして
(1)数学Ⅰ3単位,数学A2単位 + 数学Ⅱ1単位
大学入試準備への対応を考え,カリキュラムを少しでも前倒しにして消化しようとするシステムです。地方の(最)上位校によく見られる「できる子を伸ばす」ためのシステムなので,数学がもともと苦手だったり入学後にちょっとサボったりした人には過酷な条件となります。
(2)数学Ⅰ3単位,数学A3単位
数学Aのボリュームと難易度を見越して,数学Aにかける時間を増やしたカリキュラムです。東京では戸山高校や新宿高校,大阪では天王寺高校や北野高校が採用しています。
(3)数学Ⅰ4単位,数学A2単位
二次関数,三角比といった「数学嫌い」を大量に生み出す単元を抱える数学Ⅰの時間数を厚くしたカリキュラムです。
(4)数学Ⅰ4単位,数学A3単位
標準単位数に対して,数学Ⅰ,Aともに1単位ずつ増やしたカリキュラムを組んでいる学校もあります。
を挙げることができます。
公立高校を選ぶ際に必ず読む入学案内の中にも,教育課程に関する表記があるはずです(あるいはホームページに)。皆さんがお住いの地域の進学校の教育課程を調べてみてください。中学生の段階では「志望校合格」のことで頭がいっぱいになることはわかりますが,入学後の進路選択(国公立か私立か,文系か理系か)ということをある程度イメージして,数学との上手な付き合いのできる学校を選ぶ,という視点も心に留めておきましょう。
最後に,新高1の皆さんへ
とにかく高1の数学は中学時代に比べると段違いに大変です。新しい学校生活に潜む落とし穴を事前に知っておき,春休み(まさに今!)を無駄にしないように準備しておきましょう。数学で準備しておきたい内容については,次回以降にお伝えしていきます(たぶん)。
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