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自転車のペダルと足を固定する、と初めて聞くと、とんでもないことに思える。私もそうだった。子供の頃から自転車には乗っていたが、まさか自分が、50歳も半ば過ぎてからビンディングシューズでロードバイクを走らせるとは夢にも思っていなかった。去年の5月にクロスバイクを買ったときも、それはまだ遠い世界のことだと思っていた。
しかしこれは、足のつかないサドル高と並んで、スポーツ自転車への大きなステップなのだ。クロスバイクでちょっとでも速く楽に走ってみたいと思うなら、ママチャリとは別次元の世界をのぞいてみたいと思うなら、ちょっと違うペダルまわりを試してみる価値はある。
1年でそう言えるようになった過程を、ペダル周辺機材の移り変わりで解説していく。
ロードバイクを買うと、ペダルはついてこない。それを知った頃は、その意味が良くわからなかった。クロスバイクには、ちゃんとペダルがついていて、ハイヒールでもない限り、買ったその場で乗って帰れるのでご心配なく。
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お尻が痛くなったり手が痺れたりする時期を過ぎて、クロスバイクに慣れてくると、走ることがどんどん楽しくなってくる。河川敷のサイクリングコースなどで、信号や歩行者を気にせずにグルグル回して、それまで出したことのないスピードで走れるようになってくる。
乗り始めて半年もたった頃に、空回り気味に足がペダルから浮いたり、リズムが合わなくなってズレたりすることがあった。もっと乗り込んでペダルが上手に回せるようになれば、平ペダル(普通のペダル)でも、こんなことはなくなる。うまい人は、平ペダルでも足が吸い付いているかのようにグルグルすごい速さで回せる。
そろそろロードバイクにも目が向いていた私は、ペダルやビンディングシューズが気になってきて、いろいろ調べていた。いきなり専用シューズは抵抗があるので、ハーフトゥクリップに目をつけた。
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ではそんなに力が入らないのでは、と言われるとその通り。劇的なパワーアップは期待できない。詳しくは当時の記事を読んでいただくとして、今振り返ってみると、力を無駄にしない正しいペダリングを覚えるためのものだったと思っている。早くなるというより、足をペダルにしっかりつけて回すことを意識させる効果が大きかった。
そして将来ロードバイクに乗ろうと思っている人は、ビンディング着脱のイメージトレーニングにもなる。実際の動作は違っても、発進・停止のたびに着脱にひと手間かけるというリズム感が、ビンディングシューズと同じなのだ。
もちろんそんなものを付けなくても、クロスバイクでスポーツ走行はできる。でも、たかが数百円のパーツひとつで、それまで知らなかった世界が見えてくるのだから面白い。自転車は機材スポーツだと言われるが、お茶代程度でそれが体験できるのなら、お試しでやってみるのも悪くない。
安いハーフトゥクリップで走ってみて面白いと思った人は、その次の段階が待っている。それがシマノのクリッカーシューズとペダル。SPDという規格のビンディングを使ったものだ。この辺りまで来ると、もうクロスバイクで本格的にスポーツしている領域だ。
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そしてここが大切なところだが、本格的なビンディングシューズとペダルに比べて着脱が圧倒的に簡単。導入時のストレスが小さいので入門用として最適だ。クロスバイクでちょっと遠出して、あちこち見て回るポタリングにもいい。
ただし、メインの用途が通勤通学で、街中でゴー&ストップを頻繁に繰り返すような乗り方だと面倒になると思う。そこは各自の判断となる。
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そのあたりは次回、クロスバイクからロードバイクに乗り換えて、シューズとペダルを替えていった過程をくわしく解説する。
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