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勝手にFUKUOKA国際映画祭のブログ

FUKUOKA国際映画祭とは独断と偏見で
感銘を受けリスペクトしてやまない映画を表彰し
その映画の素晴らしさを兎に角広く知ってもらいたいと願う
自己欲求満足型映画Blog

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第23回 「スラムドッグ$ミリオネア

2008年イギリス

監督:ダニー・ボイル

出演:デーヴ・パテール
    マドゥル・ミッタル



受賞ポイント「THIS IS CINEMA !」



【賞 評(ここが好き)】


今回の受賞は…

ダニー・ボイル監督作品で

アカデミー賞も受賞した

『スラムドッグ$ミリオネア』


世界的にも大ヒットした作品だが…

ストーリーは本当に奇抜だ!


世界中で人気のクイズ番組

『ミリオネア』に

まともに学校教育を受けていない

若者が挑戦するというもの



この映画の素晴らしい所は

なんと言っても…

インドのスラム街で生きる 

子供たちを生々しく

描いている点!


実際、インドのスラム街で

撮影を決行!

さらに出演者の子供たちも

現地で捜してきた!


スラム街を

ハンディ撮影して…

ドキュメンタリーっぽく

演出したり…

いろんな角度

いろんなサイズで撮影し、

細かいカットで編集したりと…

現在、流行の撮影技法も

満載だ!


ただ単に

流行の技法の映画で

終わっていないのは…

人が生きるという

大きなテーマが根本に

あるからだろう…


ダニー・ボイル監督は

常に新しいものを取り入れて

挑戦している…

イギリスの監督

(流行の技法が好きだが…)


その中でも

この作品は…

映画初心者でも

映画通でも楽しめる

現代の名作!

まさに

これが映画という作品なので…

是非見て欲しい!



【あらすじ】

インドのスラム街で育ち

まともな教育も受けていない

若者が一攫千金を受け取れる

クイズ番組『$ミリオネア』の

最終問題にたどり着く…



レンタルショップ発見率

★★★★★★★★★90%

ほとんどのレンタルショップに

置いている!


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第22回 「笑の大学

2004年日本

監督:星護

脚本:三谷幸喜

出演:役所広司

    稲垣吾郎



受賞ポイント「世界に誇る!密室作品!」



【賞 評(ここが好き)】


今回の受賞は…

全世界で、その舞台作品が

公演された

三谷幸喜脚本の名作

『笑の大学』


『笑の大学』は…

元々舞台で上演されていた

作品だが…

『昭和15年…劇団作家の作家の作品を

検閲官が検閲する』という

その密室性と…

出演者がほぼ二人のため

映画化に向いていないと

されていた…



それを三谷幸喜が

映画用に脚本を書き直した

(といっても基本は… 

 密室で二人の掛け合い)


密室の二人の掛け合いで

ストーリーはほぼ展開するのだが

まったく飽きないどころか…

そのストーリーに

引き込まれる


さらに笑いの脚本を検閲するという

バカバカしさと…

面白さと…

物悲しさが同居した

日本映画でも他に類をみない作品


三谷作品は

笑えるコメディが多いが…

何処となく切なさも

感じられる作品…

だから深みがある…


『舞台劇の映画化で

舞台作品じゃないか』という

人もいるが…

密室という…このシチュエーションで

2時間引き込まれることができる

ストーリーの映画脚本が

他にあるだろうか…


海外でも上演される

日本の素晴らしい作品なので

是非見てほしい…

【あらすじ】

昭和15年…

日本は戦争への道をすすみ

『笑う』ことを不謹慎と感じていた時代…

笑劇団作家は上演するため

検閲官に作品を検閲してもらう



レンタルショップ発見率

★★★★★★60%

日本映画コーナーに

置いている率高し!



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第21回 「死刑台のエレベーター

1958年フランス

監督:ルイ・マル

出演:ジャンヌ・モロー

    モーリス・ロネ



受賞ポイント「早熟のセンス」



【賞 評(ここが好き)】


今回の受賞は…

フランス映画の巨匠ルイ・マル監督の

出世作『死刑台のエレベーター』


ルイ・マル監督といえば…

『死刑台のエレベーター』のような

サスペンスを作るかと思えば…

『地下鉄のザジ』のような

ポップな作品も作るし…

時に社会派作品も作る



守備範囲の広い映画監督

しかも…どの作品も素晴らしい


さらに本作『死刑台のエレベーター』は

25歳の若さで監督したというから

驚きだ!

(僕も25歳時に…この作品を観て

 衝撃を受けた)

25歳という若さからか…

カメラをハンディで

撮るなど…

挑戦的な内容もありつつ…

熟練監督のような

洗練された感覚があるのも

本作の特徴



若さと熟練が同居している作品!

恐らく…このような感覚の

映画は少ないのではないか…


本作で世界中に

名が知れたルイ・マルは

挑戦的な作品を

次々と発表していくのだが…

本当に名作が多い


その中でも

『死刑台のエレベーター』は

映画史に残る名作

早熟の映画監督

ルイ・マル作品

是非観てほしい



【あらすじ】

不倫関係にある

女性の夫を殺害を計画した

男性…

犯行は成功したが

彼はエレベーターに

閉じ込められてしまった



レンタルショップ発見率

★★★30%

サスペンスコーナーに

置いている率高し

最近、日本でリメイク作品が作られたので

要注意!







 スゴすぎて衝撃を受けた!)

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第20回 「鬼が来た!

2002年中国

監督:姜文(ジャン・ウェン)

出演:姜文(ジャン・ウェン)

    香川照之



受賞ポイント「天は3物を与えた」



【賞 評(ここが好き)】


今回の受賞は…

中国のウディ・アレン

姜文(ジャン・ウェン)監督と

日本の名優 香川照之…

両者の出世作『鬼が来た!』


姜文(ジャン・ウェン)は

元々『紅いコーリャン』などで

主役をつとめた

世界的に有名な俳優だった


俳優が監督をつとめると

ほとんどのケースは失敗する…

(成功したのは…

クリント・イーストウッドくらいではないか…)

しかし姜文(ジャン・ウェン)は

以前より映画製作に

興味があったため…

映画に出演するかたわら

制作に携わっていた

(『鬼が来た!』で監督2作目

 製作に携わった映画では…

 4作目だった)


『鬼が来た!』では

主演・脚本・監督までこなし…

カンヌでグランプリを獲得するなど

輝かしい栄光を得た!

(スゴイ!)

まさに天は3物を与えた!



作品内容だが…

日中戦時中…

ある村に届けられた

謎の日本人と

村の中国人の交流の話

(反日映画と騒ぐ人もいるが…

 まず映画の内容が素晴らしい)



日本をただ悪というよりは…

戦争の中では…

個人がいかに無力ということを

描いた作品!

香川照之の演技もいい…


俳優出身の監督だけあって

俳優が演じやすい

シチュエーション作りが上手い!

(演技に見入ってしまう)



本当に素晴らしい作品だが…

残念なのが…

カンヌ国際映画祭に

中国の検閲を受けず

持ち出したため…

上映禁止処分を受け

姜文(ジャン・ウェン)監督自身も

2007年まで映画を作ることが

出来なかった!

(もったいない)


全編モノクロだが…

ラストシーンだけカラーになる

そのシーンの衝撃はスゴイ!

姜文(ジャン・ウェン)監督は

現代の名匠であることは

間違いない!


【あらすじ】

日中戦争時

中国の小さな村に

2つの麻袋が届く

一つは日本兵

一つは通訳だった



レンタルショップ発見率

★10%

前述通り

中国で発禁処分を受けたため

置いている店は少ない






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第19回 「旅芸人の記録

1975年ギリシア

監督:テオ・アンゲロプロス

出演:エヴァ・コタマニドゥ



受賞ポイント「絵画のような映画」



【賞 評(ここが好き)】


今回の受賞は…

世界各国の映画監督に

熱狂的ファンが多い

(あの黒澤明も大ファンだった)

ギリシアの名匠テオ・アンゲロプロスの

名作『旅芸人の記録』


テオ・アンゲロプロス監督で

有名な演出といえば

ワンシーンワンカット超長まわし!

(カット割せず同じサイズで

 延々撮影する方法)



しかし同じワンシーンワンカット長まわしでも

テオ・アンゲロプロス監督の

手法は他の監督とは全く違う!



過去この映画祭で紹介した

溝口健二をはじめ…

世界各国の映画監督が

この手法ワンシーンワンカット長まわしを

使うのは…

より…そのシーンをリアルに見せるため…

(より第3者目線に近づけるため)


しかし…

テオ・アンゲロプロスの

ワンシーンワンカット超長まわしは

リアルさを求めると言うより…

とことん作りこまれた…

芸術性を求めた映像なのだ!



まず映像の構図のバランスが

計算つくされている

(シーン中、人物も多く出てくるが…

すべての人が計算された動きをしている)

さらにエキストラがすべて止まって…

主人公だけが動いているシーンも多く…

人の配置・バランスにこだわっている


まるで…

絵画や名画の中に

動画が入り込んだような

錯覚を覚える映画なのだ!

このような演出手法を使うのは

テオ・アンゲロプロスのみ!


当然…映像美もすばらしいし…

映像アイデアのスゴイ!

さらに計算された演出も本当に

すばらしい!


これほど素晴らしい映画監督

テオ・アンゲロプロスだが…

欠点をあげるとすれば…

映画初心者には…

なかな受け入れられない点だ!

更に作品時間が長いのも…

それに拍車をかけている

(平均180分くらい)

(初心者には長く間延びする作品)

僕も…大学時代(映画を観始めた頃)

黒澤監督大推薦ということで

同監督の『シテール島への船出』を

観たが…

その良さが全然わからなかった…


そういう意味では…

テオ・アンゲロプロス作品は

『映画通年齢R-10指定』作品

と言ってもいいかもしれない


【あらすじ】

第二次大戦前後

ギリシアを旅する

芸人一座を描いた物語



レンタルショップ発見率

★5%

ほとんど置いていない

というか置いているのを見たことがない!

You tubeでギリシア語版なら

見れる!





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第18回 「鬼婆

1964年日本

監督・脚本:新藤兼人

出演:乙羽信子



受賞ポイント「人間のエゴこそドラマ」



【賞 評(ここが好き)】


今回の受賞は…

世界各国の映画監督にファンが多く

あのビヨークもファンだと公言する

新藤兼人監督の『鬼婆』


新藤兼人監督は

現在99歳!

しかも今だ現役で映画を

撮り続けている

ギネス級の映画監督

(あの溝口健二の助手もつとめた!

 しかも戦前の話!スゴイ!)



本作『鬼婆』は

その新藤監督40代時の作品


人間のエゴや

因果応報など仏教的教法が

詰まった内容で

世界各国から評価を受けた

この頃の新藤作品は

社会派であったり…

人間のエゴを描いた作品が

多い…



劇中…

二人の女が武者狩りをするのだが


その女二人のエゴが見事に

描かれている


衣装もほぼ裸に近く

生々しさも演出している


今村作品などとも共通なのだが…

人間のエゴというものは

何故…

こんなにも深いドラマになるのか



海外からは評価が高いが…

日本人で見ていない人が

本当に多い作品なので…

是非見て欲しい

【あらすじ】

南北朝時代

二人の女は通りかかった

侍を殺し身ぐるみを

剥いで生計を立てていた



レンタルショップ発見率

★★★30%

品揃えのいいレンタルショップには

置いている確立が高い





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第17回 「博士の異常な愛情

       または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか

1964年アメリカ

監督・脚本:スタンリー・キューブリック

出演:ピーター・セラーズ



受賞ポイント「名匠×名優=名作化学式」



【賞 評(ここが好き)】


今回の受賞は…

名匠スタンリー・キューブリック監督の

名作『博士の異常な愛情』

(正式には『または私は如何にして

心配するのを止めて水爆を愛する

ようになったか』が付くのだが…

長いので以下省略)


スタンリー・キューブリック作品は

神経質なまで計算されつくした画角と

演出で有名だ



さらに役者のアドリブも

ほとんど許さない!


そんなスタンリー・キューブリックが

本作の主人公(3役)を演じた

ピーター・セラーズだけには

アドリブを許した…

そう…名匠と名優の化学反応が

名作を生んだ…

(両者がぶつかって駄作に終わるケースも多いのだが…)


ピーター・セラーズが

本作で1人3役を演じたのは

あまりにも有名だが…

(当初は4役だったらしい



それぞれにアドリブを交えてまで

演じていた…

それにスタンリー・キューブリックの

計算されつくした

構成・演出・画角が加わっているので…


見事な科学反応を起こしている


アドリブを許した

スタンリー・キューブリック監督も

恐らく…その方がいい作品に

なると計算しての事だろうが…


どうしてもピーター・セラーズの

名演にクローズアップされるが

そのアドリブすら計算にいれた

キューブリックの演出も

本当に素晴らしい作品


スタンリー・キューブリック監督は

独特な映像手法で名作揃いなので…

別作や映像手法については

後日また紹介したい

【あらすじ】

米・ソ首脳による核戦争直前の

かけひきを描いた

壮大なブラックコメディー



レンタルショップ発見率

★★★★★50%

VHSが置いている頃は

結構置いていたが…

DVDになって割合は減ったかな…





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第16回 「デルス・ウザーラ」

1975年ロシア

監督・脚本:黒澤明

出演:ユーリー・サローミン



受賞ポイント「日本映画史上→最も汚い主人公」



【賞 評(ここが好き)】


今回の受賞は…

世界の黒澤明が

日本のスタッフわずか5名で

当時のソ連に乗り込み

世界から絶賛された名作

『デルス・ウザーラ』!


黒澤明といえば…

日本人で世界中に一番名が知れた

映画監督



構成・演出・映像美・斬新なアイデア

これだけ監督に必要な要素で

優れた力があった監督は

長い映画史の中でも

ほんの数名だろう…

だから『世界の黒澤』なのだ!


しかし…

この『デルス・ウザーラ』は

日本で興行的に失敗した黒澤が…


資金難を克服するため


当時…社会主義だったソ連に

わずか5名の日本人スタッフで

乗り込み制作した作品

(これが実現できたのも

 総合力に優れた黒澤だから)

ここまで聞くと…

どんな作品と期待する人もいるだろうが…


実は『デルス・ウザーラ』の

主人公デルス・ウザーラ…

(映画名は主人公名

恐らく日本映画史上…

最も汚い主人公ではないだろうか…



デルス・ウザーラは

シベリア地方に住む原住民で

ロシア人探検隊を案内する


自然と共に

生きている…

その姿をあえて自然的な

汚れで描いている…

(野生の動物は汚いのと同じ感覚のように)

そのため…主人公は汚いのだ!


シベリアの自然美や過酷さも

映像を通して伝わってくる…


さらに黒澤明の演出もスゴイ!


『夜は氷点下になるシベリアで

原生している葦を刈って

寝床を作り倒れこむ』シーン

実際にロシア人俳優に

葦をすべて刈らせて失神させた!

(この手の逸話は黒澤映画ではたくさんある)


黒澤作品で日本を舞台にしていないのも

本作だけなので…是非見て欲しい作品

黒澤映画はどれも名作揃いだが…

個人的に『デルス・ウザーラ』と

『天国と地獄』が好きなので…

いずれまた紹介したい…

【あらすじ】

ロシア人探検隊はシベリア地方の

白地図を調査に出かける

そこで案内役の原住民デルスと出会い

交流をはじめる



レンタルショップ発見率

★10%

黒澤作品を置いているレンタルショップは

数多くあれど…

『デルス・ウザーラ』を置いている

ショップは少ない

ただし1年に1度くらい

NHKのBSで放送している



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第15回 「木靴の樹」

1978年イタリア

監督・脚本:エルマンノ・オルミ



受賞ポイント「何もしない=演出」



【賞 評(ここが好き)】


今回の受賞は…

カンヌをはじめ

世界各国で賞を総なめにした

イタリアの巨匠エルマンノ・オルミの名作

『木靴の樹』


イタリアの貧しい小作農民集落を

描いた本作だが…



ドキュメンタリーのように

出来るだけ過度な

演出はしていない

つまり…あえて何もしていないのだ!


撮影はほぼ

自然光を利用

夜のシーンもロウソクの灯りのみで

撮影と…

貧しい農村の暗さ

明るさをそのまま表現している

(照明を使わないのだ!

そのため映像の質感も

今見ると若干古っぽく感じる)


さらに出演者も

実際の農民を使い

よりリアルな映像になっている

(この条件で面白い作品を作るのは

かなりの技量が要求される!本当にスゴイ!)



過酷な小作農民の

小さな幸せ…

そして…大きな不幸を

体感できるような本作


あえて何もしないという…演出

簡単そうだが…

実は一番高度な演出方法!


また自然光撮影のため

農村の四季がよりリアルに

感じられるのも本作の特徴

構成的に劇的な展開もないが

180分という長さでも

飽きさせないのは

集落に住む4家族の

リアルな生活に入り込めるが故…


世界中の映画監督から

いまだに賞賛されている本作

もし180分の時間があり

視聴するチャンスがある人は

是非見て欲しい!

【あらすじ】

イタリアの小作農民4家族が暮らす集落

過酷な生活のなかで小さな幸せをみつけ

生活している

ある日…その中の一家族が

子供の壊れた木靴を修理するために

地主に禁じられていた樹を切ってしまう



レンタルショップ発見率

★★20%

VHSレンタル時代は結構多くの

レンタルショップに置いていたが

現在置いているショップは少ない


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第14回 「殺しの烙印」

1967年日本

監督:鈴木清順

出演:宍戸錠

   真里アンヌ


受賞ポイント「キレやすい監督」



【賞 評(ここが好き)】


今回の受賞は…

鈴木清順監督の『殺しの烙印』


公開当時、コアな映画ファンには

大絶賛されたが…

当時所属していた日活から

その斬新すぎる演出が故に

上層部を激怒させ…

解雇されたという

いわくつきの作品


『殺しの烙印』をはじめ

『河内カルメン』『東京流れ者』など

この時期の清順作品は

とにかくキレた演出が凄い!

(表現がこれで相応しいかは微妙だが)



例えば編集では…

あえて粗くして

余分なものを排除している

その粗さが

キレキレ感を演出している


要は…

あるシーンが完全に終わっていないのに

突然次のシーンが

始まったり…


カット割のパターンを

崩したりと…


とにかくキレキレなのだ…



本作『殺しの烙印』では

それにも増して

斬新なアイデアが満載!


(演出・セットなども…)



その独特の世界観で

海外の監督から

多くのリスペクトを受ける

日本の名監督 鈴木清順


その独特の世界を

是非!見て欲しい!



【あらすじ】

殺し屋NO.3の男が

No.2を倒し、No.1に

追い詰められる



レンタルショップ発見率

★★20%

日活時代の作品なので

石原裕次郎作品の近くに

置いている率高し