勝手にFUKUOKA国際映画祭のブログ -3ページ目

勝手にFUKUOKA国際映画祭のブログ

FUKUOKA国際映画祭とは独断と偏見で
感銘を受けリスペクトしてやまない映画を表彰し
その映画の素晴らしさを兎に角広く知ってもらいたいと願う
自己欲求満足型映画Blog

FUKUOKA国際映画祭とは…

感銘を受けリスペクトしてやまない映画を

独断と偏見で表彰し、

その映画の素晴らしさを

兎に角広く知ってもらいたいと願う…

自己欲求満足型映画Blog!



第33回 「しあわせ

1998年フランス

監督:クロード・ルルーシュ

出演:アレッサンドラ・マルティネス


受賞ポイント「斬新で美しい世界」



【賞 評(ここが好き)】


今回の受賞は

『男と女』『愛と哀しみのボレロ』などで

世界的に有名なフランスの映画監督

クロード・ルルーシュの

『しあわせ』


本作『しあわせ』は

名監督クロード・ルルーシュの

集大成と言ってもいい作品!

『男と女』など他の作品も大好きだが…

特に『しあわせ』は素晴らしい


まず…特筆すべきは…

斬新な演出!

本作…制作時…

クロード・ルルーシュは61歳だが…

年齢を感じさせない

斬新な演出が多い!

『しあわせ』は息子と婚約者を

事故で無くした元ダンサーが…

息子の夢を叶えるため…

世界中を撮影しながらまわるうち…

あるパフォーマーと出会うという

ストーリーなのだが…


オープニング導入部から始まり…

スクリーンと実写を使ったり…

収録されたテープの過去のストーリーと

現在のストーリーを

時系列をずらして構成したりと…

とにかくスゴイし…面白い!


もう一点特筆すべきは…

ダンスシーンの見せ方…


『愛と哀しみのボレロ』でも

そうだったが…

ダンスシーンが本当に美しい!

表現的に美しいという言葉が

相応しいと思う!

ロードムービーでもあり…

恋愛映画でもあり…

人生賛歌の感動作でもある

『しあわせ』


いろんな要素を楽しめるので

映画初心者でも…

映画通でも…

充分楽しめる作品!

是非…観てほしい!



【あらすじ】

事故で息子と婚約者を

失った元ダンサーは

息子の3つの夢をかなえるため

撮影したテープを空港で

盗まれてしまう



レンタルショップ発見率

★10%

『男と女』は結構置いているが…

『しあわせ』を置いている店は本当に少ない

FUKUOKA国際映画祭とは…

感銘を受けリスペクトしてやまない映画を

独断と偏見で表彰し、

その映画の素晴らしさを

兎に角広く知ってもらいたいと願う…

自己欲求満足型映画Blog!



第32回 「さらば、わが愛/覇王別姫

1993年中国

監督:チェン・カイコー

出演:レスリー・チャン
    チャン・フォンイー



受賞ポイント「人間の本性の多面性」



【賞 評(ここが好き)】


今回の受賞は

中国の名監督

チェン・カイコーの出世作

『さらば、わが愛/覇王別姫』


本作の素晴らしさは…

なんと言っても

人間の色々な本性を

描いている点!

『さらば、わが愛/覇王別姫』は

日中戦争から文化大革命にかけての

激動の時代を生きた京劇役者の物語だが…


そこには…

愛、嫉妬、憎しみ

そして…裏切りと…

人間の本性の多面性を描いている

(人間の持つすべての愛憎が

 凝縮されていると言ってもいい作品)

特に最後の裏切りのシーンは

印象に残っている人も多いのではないか…

(裏切りをあそこまで描いたシーンは

 長い映画史でもほとんど無いのではないか…)


監督であるチェン・カイコーは

『北京バイオリン』などでも

有名な監督だが…


文化大革命時…

実の父を糾弾した過去を持ち…

その事もあり…

この映画に対する思い入れは強い!


また激動の時代と同性愛など

京劇の世界の内幕の対極が…

さらに物語に深みを増している


3時間近い長編作品だが…

そのストーリーに引き込まれるので…

長さはあまり感じられない


現代中国を代表する監督

チェン・カイコーの名作

『さらば、わが愛/覇王別姫』

是非…観てほしい!


【あらすじ】

私生児の小豆子は

半ば捨てられる形で京劇養成所に預けられる

そこで自分を守ってくれる先輩の石頭に

惹かれていくが…

時代は激動の時代に入っていく…



レンタルショップ発見率

★★★★★★★★80%

カンヌでパルム・ドールに輝いた名作なので

多くの店に置いている

FUKUOKA国際映画祭とは…

感銘を受けリスペクトしてやまない映画を

独断と偏見で表彰し、

その映画の素晴らしさを

兎に角広く知ってもらいたいと願う…

自己欲求満足型映画Blog!



第31回 「エリン・ブロコビッチ

2000年アメリカ

監督:スティーブン・ソダーバーグ

出演:ジュリア・ロバーツ
    アルバート・フィニー



受賞ポイント「引き出しが多すぎる監督」



【賞 評(ここが好き)】


今回の受賞は

現代の名監督の一人

スティーブン・ソダーバーグ監督の代表作

『エリン・ブロコビッチ』


人気女優のジュリア・ロバーツが

主演しているので…

ご覧になった人も多いのではないか…


だが…今回の受賞ポイントは…

なんといっても…

監督であるスティーブン・ソダーバーグ

(もちろんジュリア・ロバーツの演技もいいのだが…)


スティーブン・ソダーバーグといえば…

『セックスと嘘とビデオテープ』で

史上最年少!若干26歳で!

最高賞であるパルム・ドールを受賞!

さらに『トラフィック』では…

アカデミー賞も受賞!

また…オーシャンズシリーズなど

超娯楽作品も手がける

現代の名監督の一人!

しかも…まだ…48歳!


スティーブン・ソダーバーグは

とにかく…

引き出しが多い監督!

つまり商業的な娯楽映画も作れるし…

社会派や芸術的な作品も作れる

本当に守備範囲が広い!


その理由としては…

自分自身がカメラをまわし

撮影が出来るため…

カメラワークの引き出しが多い点だ!


わざと…

素人が撮ったかのように

手ブレすぎる撮影をしたり…

家庭用ビデオカメラのような…

デジタルズームっぽい

(ウィーンという早いズーム)

カメラワークをしたり…

それでいて…凄くキレイな

映像を撮ったり…

とにかく幅が広いのだ!


さらに撮影技術だけでなく…

構成や演出…

シチュエーションにもこだわる!


本作『エリン・ブロコビッチ』は

裁判未経験のシングルマザーが

環境汚染を起こした会社に対し…

史上最高額の和解金を勝ち取る

実話をベースにしたストーリーだが…


実際にこの問題に関わった人を

多く出演させ…

リアル感を出している!

監督の話が長くなり…

作品について短くなってしまったが…

単純に面白い作品なので…

是非…観てほしい!

商業的な娯楽映画も…

芸術的な作品でも…

どちらも製作できる

素晴らしい監督だが…


個人的には…

『セックスと嘘とビデオテープ』のような

商業的な事をあまり考えない作品も

もっと観てみたい!




【あらすじ】

シングルマザーで仕事もなくした

エリン・ブロコビッチは

ひょんなことから弁護士事務所で働きはじめる

そして環境汚染に苦しんでいる

ある地域を訪れることに…



レンタルショップ発見率

★★★★★★★★80%

ジュリア・ロバーツ主演でもあるので…

多くのレンタルショップに置いている

FUKUOKA国際映画祭とは…

感銘を受けリスペクトしてやまない映画を

独断と偏見で表彰し、

その映画の素晴らしさを

兎に角広く知ってもらいたいと願う…

自己欲求満足型映画Blog!



第30回 「太陽を盗んだ男

1979年日本

監督:長谷川和彦

出演:沢田研二
    菅原文太



受賞ポイント「監督も映画もレジェンド!」



【賞 評(ここが好き)】


今回の受賞は

日本映画界で

レジェンド監督として有名な

長谷川和彦監督の

『太陽を盗んだ男』


本作『太陽を盗んだ男』は

今から32年前の作品にも

関わらず…

未だに熱狂的なファンが

多いことでも有名な作品


その人気の理由の1つは…

恐らく…現在の映画界では…

映画化はおろか…

企画段階で100%ボツになる

(下手すれば企画すら挙がらない)

大胆な発想


中学校の理科教師が…

プルトニウムを盗んで

原爆を作り…政府を脅したり…

バスジャックされた車が…

皇居内で銃撃戦を行ったり…


とにかく…

発想のジャンプ具合がスゴイ!

いわゆる広告代理店やテレビが絡んでいる

今の日本映画界では100%出てこない発想だ


そして…人気のもう1つの理由は…

監督:長谷川和彦の

大胆な構図・演出!


例えば、ラストシーンの

武道館をバックに

沢田研二と菅原文太が

語り合うシーンの大胆な構図や…

効果的なバックドリー…

色彩を上手く使う構図など…

上映から30年以上経った

現在見ても…素晴らしいの一言


長谷川和彦監督は

この作品で一気にブレイクしたが…

何故か…その後…30年以上

映画界の第一線から姿を消した…

邦画界のレジェンド監督

(『太陽を盗んだ男』監督時が…まだ33歳だった)


正直…

ありえないシチュエーションも多いが…

それすらレジェンドに思えてくる作品


個人的には…

原子力関連に天下った経産省の役人や…

原発マネーに群がり…

原発事故後…

何食わぬ顔で安全な所に逃げた人たち…

そんな人たちに…

もう一度見て欲しい作品



【あらすじ】

中学校の理科教師は

原子力発電所からプルトニウムを盗み

原爆を製造し…

政府にとんでもない要求を突きつける



レンタルショップ発見率

★★20%

10年前に比べて

置いているレンタルショップは

明らかに減った!

FUKUOKA国際映画祭とは…

感銘を受けリスペクトしてやまない映画を

独断と偏見で表彰し、

その映画の素晴らしさを

兎に角広く知ってもらいたいと願う…

自己欲求満足型映画Blog!



第29回 「ファーゴ

1996年アメリカ

監督:ジョエル・コーエン

製作:イーサン・コーエン

出演:フランシス・マクドーマンド
    ウィリアム・H・メイシー



受賞ポイント「命をめぐる…殺人事件」



【賞 評(ここが好き)】


今回の受賞は

コーエン兄弟の代表作であり…

異色のサスペンス

『ファーゴ』


本作『ファーゴ』が

異色のサスペンスと言われている理由は…

狂言誘拐から発端となった

殺人事件を…

妊婦の女性警官が

真相を突き止めようとするからだ!


当然、身重のため…

アメリカ映画のサスペンスに

ありがちな…

派手なアクションシーンは

ほとんどない!



では…本作の何処が素晴らしいのか…

それはサスペンスでありながら…

命の尊さというテーマがある点…


『ファーゴ』でコーエン兄弟が

表現したかったのは…

お金のために狂言誘拐を企て、

お金のために本当に殺人を犯していく、

哀れな人間の心理と…

生まれてくる新しい命との対比にある!


そのため…

主人公の妊婦の女性警官が

犯人を追い詰めても…

射殺をしない!

(ほとんどのアメリカ映画は

射殺するだろう)

そして犯人に…

お金と命について

と問いかけるシーンは…

新しい命が宿っている

妊婦だから故に更に深みが増す…



妊婦が警官というシチュエーションだけだったら…

『京都舞妓さん刑事』とか…

『ホームヘルパー刑事』とか…

日本の2時間サスペンスドラマ的な感じに

なりがちだが…

命というキチンとしてテーマがあるため…

そういう雰囲気は微塵も感じられない


『バートン・フィンク』や『ノーカントリー』など

世界的にも有名なコーエン兄弟…

(海外では兄弟で

 映画製作しているケースは多い)

その中でも本作は世界的にも

評価が高い作品


サスペンスとしても

映画としても充分

楽しめる作品なので…

是非見て欲しい!



【あらすじ】

多額の借金を抱えるある男は

妻を狂言誘拐させて…

義父からお金を奪い取ろうと計画するが…

事件は意外な方向に進みはじめる



レンタルショップ発見率

★★★★★★60%

品揃えのいいレンタルショップの

サスペンスコーナーに

置いている率高し!

FUKUOKA国際映画祭とは…

感銘を受けリスペクトしてやまない映画を

独断と偏見で表彰し、

その映画の素晴らしさを

兎に角広く知ってもらいたいと願う…

自己欲求満足型映画Blog!



第28回 「真空地帯

1952年日本

監督:山本薩夫

出演:木村功

    神田隆


受賞ポイント「銃撃戦のない軍隊映画!」



【賞 評(ここが好き)】


今回の受賞は

1952年公開当時

映画界をはじめ…

文学界・マスコミまで

話題騒然となった問題作

『真空地帯』


本作は『真空地帯』は

日本映画でも異色の作品!

その理由は…

太平洋戦争中の日本軍を

描いた作品ではあるが…

戦う行為を描いているのではなく…

軍の中の複雑な人間関係を

描いた作品だからだ!


そのため…

本作の中で銃撃シーンは

ほとんどない!



軍組織に属しながら…

無実の罪で収監された

一人の兵士の姿を描き…

当時の日本軍組織の理不尽さを

描いている!


実話を元に脚色され…

また本作監督の山本薩夫の実体験も

ベースになっている本作は…

リアルさを追求している!

(撮影も当時まだ残っていた

本物の日本軍の兵舎跡を使って行われた)


本作監督の山本薩夫は

共産党員であり…

後年…

レッドパージで所属映画会社から

追放されてしまうが…

本作は…

右とか左とか思想に関係なく…

映画として素晴らしい作品になっている!


それは…本作『真空地帯』が

軍組織を描くというより

人間関係を描いた作品だから…



ちなみに山本薩夫は追放された後も

監督としての実力を買われ…

『白い巨塔』『不毛地帯』など

有名作品を多く監督している


現在の日本映画は…

どちらかというと右寄りの映画が多いが…

個人的には…

スクリーンの中では右も左も関係なく

とにかく…

いい作品を観たいと思っているので…

そういう意味では…

『真空地帯』は充分楽しめる作品だ!


言い回しや画質の悪さなど

現在観たら古めかしい箇所も

多々あるが…

日本映画の中でも異色作なので…

是非見て欲しい!



【あらすじ】

無実の罪で収監されていた兵士は

軍に復帰する

過去の罪に対する復讐を考えながら…

軍の理不尽な扱いを受ける



レンタルショップ発見率

★10%

品揃えのいいレンタルショップには

もしかして置いているかも…


FUKUOKA国際映画祭とは独断と偏見で

感銘を受けリスペクトしてやまない映画を表彰し

その映画の素晴らしさを兎に角広く知ってもらいたいと願う

自己欲求満足型映画Blog



第27回 「レザボア・ドッグス

1992年アメリカ

監督:クエンティン・タランティーノ

出演:ハーヴェイ・カイテル

    ティム・ロス


受賞ポイント「必要こそ…発想の原点!」



【賞 評(ここが好き)】


今回の受賞は

クエンティン・タランティーノの出世作

『レザボア・ドッグス』


本作は…当時、無名に近かった

クエンティン・タランティーノ監督が

超低予算で作ったにも関わらず

世界中で絶賛された作品!

(『レザボア・ドッグス』製作費120万$

 ちなみに同年のヒット作

 『氷の微笑』は4900万$

 およそ1/40の予算で製作した!)


低予算のため…

監督自身も出演し…

さらに出演者も私服で

出演している



低予算ではあるが…

この作品の素晴らしいところは…

やはりストーリー展開の発想力にある!



この作品のストーリーは…

銀行強盗を実行した仲間6人に

警察の犬がいるという内容なのだが…

そのストーリーのほとんどが

銀行強盗たちのアジトである

ガレージで展開される


通常、同じ場所で撮影すると

低予算になるが…

そのぶん…ストーリーが

退屈になってしまう…

(場所移動が無いため)

そこをタランティーノが工夫し…

時系列を変えたりして…

巧みな構成で逆に

ストーリーに深みを持たしている



低予算を補うどころか…

それを逆手にとって

新しい構成を完成させてしまったのだ…


まさに『必要こそが…新しい発想の原点』


しかも製作当時のタランティーノの年齢は

なんと28歳!

逆にいうと若いが故に…

この発想を思いついたのかもしれない…


個人的にアメリカ映画は

(特にハリウッド映画は)

あまり好きでは無いが…

こういうチャンスがあるアメリカは…

本当にスゴイと思う!


暴力シーンは多いが…

映画初心者でも映画通でも

充分楽しめる作品なので…

是非見て欲しい!



【あらすじ】

銀行強盗を実行した6人は

何故か…警察の待ち伏せにあってしまう

アジトに戻った一味は

仲間の中に警察の犬がいると

疑いはじめる



レンタルショップ発見率

★★★★★★★★★90%

パルプフィクションのヒットに合わせるように

こぞってレンタルショップに置いていた時期が

あるので置いている率は高し



FUKUOKA国際映画祭とは独断と偏見で

感銘を受けリスペクトしてやまない映画を表彰し

その映画の素晴らしさを兎に角広く知ってもらいたいと願う

自己欲求満足型映画Blog



第26回 「Shall we ダンス?

1996年日本

監督:周防正行

出演:役所広司

    草刈民代


受賞ポイント「ハリウッドでは作れない作品」



【賞 評(ここが好き)】


今回の受賞は…

周防正行監督の代表作

『Shall we ダンス?』



公開当時も大ヒットし

TVでも何度も放送している

人気作なので

既にご覧になった方も

多いのではないか…



この作品の素晴らしさは

まず第一にストーリー性にある!

普通の中年サラリーマンが

社交ダンスを習い始め

そこからストーリーが展開する!


最近の日本映画では

マイナースポーツ

マイナーカテゴリーに

主人公がのめり込むという作品が

(漫画もそういう作品が多い)

あふれているが…

結局は「Shall we ダンス?」の

足元にも及んでいない


本作は

単純に何かにのめり込むだけではなく

いろんな背景や展開や人物像

そして…成功者ではない人に

クローズアップしている点など

ちゃんとストーリーに深みがでる

仕掛けをしているのだ



社交ダンスという

展開の広がりが難しいものを

ここまで面白い展開に広げる

周防監督の脚本能力は

本当に素晴らしい…



ハリウッドでも本作の

リメイクがあったが

これもまた…

原作より劣る内容だった…

結局、ハリウッドでは

こういう作品を上手く作ることは

難しいのではないか…

ユーモアもあり…

幅広い年代で楽しむことができ

ヒット作でもありながら…

何処か深みもあるという作品は

近年の日本映画では…

残念ながら…ほとんどない

(個人的には『フラガール』と『Shall we ダンス?』

 だけではないか…)


いろいろ書いたが…

とにかく面白いので

是非見て欲しい!



【あらすじ】

ある日、普通のサラリーマンが

帰り電車の車窓で

ダンス教室の女性を見かけ

気になってしまう

そして、そのダンス教室に

通いはじめ、ダンスにのめり込みはじめる



レンタルショップ発見率

★★★★★★★★80%

ヒット作で

いまだに人気があるので

多くのレンタルショップにおいている

まだ見ていない人は

FUKUOKA国際映画祭とは独断と偏見で

感銘を受けリスペクトしてやまない映画を表彰し

その映画の素晴らしさを兎に角広く知ってもらいたいと願う

自己欲求満足型映画Blog



第25回 「カティンの森

2007年ポーランド

監督:アンジェイ・ワイダ

出演:マヤ・オスタシェフカ


受賞ポイント「80歳…長年の想い…」



【賞 評(ここが好き)】


今回の受賞は…

ポーランドが誇る巨匠の

アンジェイ・ワイダ監督の

念願の一作…

『カティンの森』



アンジェイ・ワイダ監督は

『灰とダイヤモンド』などで知られる

世界的に有名な

ポーランドの映画監督

しかも現在85歳!

(第二次大戦中にはナチスドイツに対して

 レジスタンス活動もしていたという逸話もある)



本作『カティンの森』制作は

2007年なので…

80歳だが…

年齢を感じさせない

素晴らしい作品になっている



それもそのはず…

本作の題材『カティンの森事件』は

第二次大戦中、ソ連によって

ポーランド将校たちが大量虐殺された

ポーランド人なら誰でも知っている事件


しかもアンジェイ・ワイダ監督の

父親も犠牲になった


長年…制作したいと考えていた

アンジェイ・ワイダ監督だったが…

社会主義時代のポーランドでは

カティンの森事件はナチスドイツの犯行だと

嘘のプロパガンダが報道されていたため

制作することができなかった

(そのためカティンの森事件の映画はほとんど無い)



つまり…

アンジェイ・ワイダという

素晴らしい監督の80年間の想いが

つまった作品になっているのだ!



もちろん

自分の父を題材にしているだけあって

映画の内容も本当に素晴らしい!

熟練された落ち着きもあるし…

時系列をいじって…

真相に期待を持たしたりと…

集中して観ることができる


ラスト20分は衝撃な映像なので

そういうのが苦手な人には

お薦めできない

(ちなみにR-15指定)



人間の尊厳と…

戦争と平和…

大きなテーマが感じられる作品


是非見て欲しい!



【あらすじ】

第二次大戦中、

ポーランドはドイツとソ連両方に

進行される

ポーランド軍の将校であるアンジェイは

妻とわかれソ連軍の捕虜になる



レンタルショップ発見率

★★★★★★60%

最近の作品なので

多くのレンタルショップに

置いている!

FUKUOKA国際映画祭とは独断と偏見で

感銘を受けリスペクトしてやまない映画を表彰し

その映画の素晴らしさを兎に角広く知ってもらいたいと願う

自己欲求満足型映画Blog



第24回 「二十四の瞳

1954年日本

監督:木下惠介

出演:高峰秀子

    月丘夢路


受賞ポイント「超一級品のプロット!」



【賞 評(ここが好き)】


今回の受賞は…

日本映画が誇る名監督

木下惠介監督の

『二十四の瞳』



『二十四の瞳』は

映画・TVで何度も

映像化されている

日本映画の名作中の名作だが…

今回表彰するのは…

1954年に制作された初作

本作を監督した

木下惠介監督は
監督デビューが近いこともあり

あの名匠・黒澤明の

ライバルとして

日本映画界では評価されている


その証として…

この『二十四の瞳』

公開年があの『七人の侍』と

一緒の年なのだが…

その年の最優秀映画賞を

『七人の侍』を押さえて

受賞している!


もちろん賞だけでなく…

映画の中身も素晴らしい
特筆すべきは…

やはり…プロット(あらすじ)!


瀬戸内海に浮かぶ

小豆島の小学校に

赴任した女性教師が

純朴な子供たちと

楽しい時間を過ごすが…


やがて…時代は太平洋戦争に突入し

激動の時代の中…

多くの教え子たちを失う

悲しいストーリーだ…


長い日本映画の歴史の中でも

この『二十四の瞳』のプロット(あらすじ)は

超一級品だと思う…

(原作も素晴らしいし、脚本も本当に素晴らしい)



のどかな小豆島の自然と子供たち…

戦争の悲しみのギャップも…

この作品に深みを与えているところ


現在の評価では…

国内・海外両方で

『七人の侍』と逆転している感はあるが…

画質の悪さ…唱歌などの古めかしさなどを

差し引いても充分楽しめる作品であることは

間違いない…



日本映画の名作であるが…

高齢者が昔を

懐かしむだけの映画という

存在だけでは…あまりにも

勿体ない名作なので…



是非見て欲しい!



【あらすじ】

瀬戸内海に浮かぶ小豆島の

小学校に赴任した女性教師は

楽しく子供たちと過ごすが…

やがて日本は戦争へと進みだす



レンタルショップ発見率

★★★30%

品揃えのいいレンタルショップには

ほとんど置いている!



逆転されてしまった感はあるが…