TVで俳優や女優さんのインタビュー番組を見ていて感じることの一つに『謙虚さ』があります。


「番組に呼んで頂いた」、「舞台に出させて頂いた」、「作品に参加させて頂いた」といった言い方を普通にしています。


決して、「番組や作品に出ました」、「舞台をやりました」、といった言い方はしていません。


当たり前のようですが、自分の力だけでないことを理解できているからこその表現であると感じていますし、若い人の場合は、きちんと先輩からの指導を受けているのであろうことが窺えます。


会計の世界でも同じであると思います。

現場の状況を正しく数字情報として伝えることが会計の使命であり、そこには多くの"人"の存在があります。


組織のパフォーマンス力は多くの人の協力なくしては成り立たないことを会計を通じて伝えていくことが大事だと考えています。

会計に関しての考え方、想いをまとめた本の

第三弾を出版しました。

今回は前2書を踏まえて『中小企業のための監査』について書いています。  


先日、やはり現場を知っていないとダメだなぁと感じる出来事がありました。


その日は映画を見る予定で車で出かけました。

映画館が入っているビルの駐車場に駐車して、駐車料金の割引処理を済ませてから上映される会場へと移動していました。

 

移動の途中で、ふと、ポケットの駐車券を確認しようとしたところ見当たりません(≧◇≦)

どこかで落としたようです。

 

取り急ぎ映画の受付に相談したところ、

若者が対応してくれたのはいいのですが、

説明が一般的なので再度確認すると、

どうも要領を得ないものでした。

どうやら駐車場の状況を分かっていないようです。

 

すると、そばでやり取りを聞いていた別の女性が話に入ってきて、てきぱきと手順を説明してくれて事なきを得ました。

彼女は少し先輩のベテランのようで現場を知っている感じでした。

 

やはり、物事への対応一つにしても

単なる机上の理解(マニュアル)と現場を知ったうえでの理解とでは話の具体性が違いますから相手によく伝わります。

 

ビジネスの基本は3現主義(現場、現実、現物)だと改めて思いました。

会計の世界においても同じことが言えます。

 

会計は現実を正しく報告するためのツールであることを理解することが大事です。

知識やテクニックは現場、現実、現物を知ってこそ活かせるものです。

 

 

 

 

 

今日は大寒、朝から寒いです。

小正月も過ぎて仕事も通常業務になってきています。新年1月は経営者の話が聞けるいい時期だと思います。


役員会等での決算数字の説明においても

経営者ならではの切り口で問題提起を行なっています。経営者の世界観もあってなかなか含蓄のある話が聞けることは有り難いことです。


企業経営にとって会計は必須であり、

コミュニケーションのツールとして

なくてはならないものだと言えます。




会計業務を仕事にしていてよく感じることは

数字のチェックが仕事になってしまっていないか!?ということ。


確かに、数字を扱う関係上、数字の正確性を確認することは重要ですが、チェックそのものが主業務になっていては困りもの。


本来は、その数字が表している内容を理解し、実態が適切に反映されているか、実態がどうなっているか・・などの現実を掴んでいくことが大事なことになります。


その上でさらに実態を理解するための質問や調査をして問題点を把握し、フィードバックしていくことが仕事となります。


質問力が肝になると思っています。