✅  《舌癒着症》 というワードを使用して手術を行っている病院は、現時点で実際にいくつあるのかはわかりませんが、今も全国に数ヶ所あるはずです。

以下の ①・②・③ の説明を、それらの病院で受けたという方は果たして存在するのでしょうか。

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   《舌癒着症》 手術なるものが、「舌」 を切る手術と 上唇小帯」 を切る手術を 《ワンセット》 で行うものであること。
 
   「上唇小帯」 を切る手術が、実際は、《鼻中隔下制筋》 という顔面の筋肉  (表情筋)  を切ることを目的とした手術であること。
 
③  この 《鼻中隔下制筋》 を切ることで、鼻の穴が広がり、鼻の横が広がり、》 《鼻の下が伸び》 る。つまり、上唇小帯」 を切る手術が、《鼻の穴  (鼻孔)  と小鼻  (鼻翼)  が広がり、鼻の下が伸びる》 という、外見的な影響を引き起こす手術であること。
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 <《舌癒着症》 という用語を使用している医療機関>


 ✅  「2012年7月11日及び12日」、全国に数ヶ所ある 《舌癒着症》 という用語を使用している医療機関全てに私は電話をかけました。

私が手術を受けた耳鼻咽喉科クリニックの名前を明かし、「事前に何の説明もなく 《鼻中隔下制筋》 という筋肉を切られた」 旨を告げた上で、患者にどのような説明をして 「上唇小帯」 の手術を行っているのかを確認することが目的でした。


共通してどの病院も、「顔の筋肉  (表情筋)  」 を切ることを患者に伝えることなく曖昧にしたまま 「上唇小帯」 の手術を行っている実態が見えてきました。インフォームド・コンセントが全く成り立っておらず、完全にアウトな事案かと思います。

また、成人に対しては 「鼻の下が伸びる可能性」 のみ伝えると回答する病院がほとんどでしたが、私が受診した耳鼻咽喉科クリニックは  (少なくとも2011年時点では)  「鼻の下が伸びる可能性」 という曖昧でふわっとしたリスクの説明さえも怠っていました。


✅ 私が受診した耳鼻咽喉科クリニックだけが、「鼻の下が伸びる可能性」 という最低限の説明さえ回避するという不可解な行動を取っているのは、一体なぜなのか。確実に何らかの理由があるはずです。

たまたま私にだけ言い忘れたといった話ではもちろんありません。乳幼児を連れて受診された方々に対しても同様です。

現在、この耳鼻咽喉科クリニックでどのような説明が実際に行われているのか、2011年当時と比べて何か変更を加えている点があるのか、ご存知の方がいれば伺ってみたいです。




 <「向井診療所」 での聞き取り調査>


次に 「2012年9月7日」、私は 「向井診療所」 に予約を入れて調査に出向き、向井医師と婦長・助産師と直接話をしました。 

    ( 「2012年4月29日」の話し合いの際、耳鼻咽喉科医に、じゃあ、向井先生に相談しに行ってみればいい。》 《どうせ行っても門前払いされるだろうけど。》 《向井先生に言ったところで、「鼻のかたち? そんなわっきゃない」 の一言で終わりだろう。》 などと言われたため、「向井診療所」 でどのような反応が見られるか確認すべきだと考えたからです。)




婦長と助産師は、《 「向井診療所」 では、成人の患者に対しては事前に鼻の下や鼻のかたちへの影響の可能性について説明する。》 と繰り返し言っていました。

しかし、これはあくまでも成人限定ということであり、なぜか乳幼児は説明の対象外のようです。その理由までは聞き出せませんでした。

✅ 耳鼻咽喉科クリニックの 【手術承諾書】 【手術後の留意事項】 の用紙などを婦長と助産師に見せると、《記載されてある期間が短過ぎる。》 《腫れについては、5~6週間はかかると伝える。》 《傷跡のしびれ・違和感が残る期間も、一時的と言うのではなく、半年はみてほしいと必ず患者に伝える。》 などの細かな指摘もありました。

また婦長曰く、《耳鼻咽喉科クリニックの院長本人に聞いてみないと、 ( 「鼻の下が伸びる」 などの)  「外見的なリスク」 の説明をなぜ敢えて省いているのかはわからない。》 とのことでした。


この訪問で忘れられない向井医師の発言は多くありましたが、特に驚いた向井医師の私の質問への回答をここに記録しておきます。  (この話し合いも診察時間を含めて約2時間に及びました。)

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    ● 《鼻のかたち? そりゃあ変わるよ。論文にも書いてある。》 

    ● 《鼻が横に広がったんでしょ? 鼻の穴が大きくなったんでしょ? 鼻の穴が大きいことはいいことだ。よかったじゃない。長生きする。最近の人は鼻の穴が小さい。》 

    ● 《元に戻したりできない。切った筋肉は縮むんだ。》 

    ● 《うちでは手術前に全部説明する。だって、鼻のかたちが変わるのが前提の手術なんだから。》 
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    (帰り際、向井医師が何度も何度も言及していた 「論文」 なるものをこの目で確認するため、2千円で 「日本舌癒着症学会」 という内輪のグループの会報誌を1冊購入しました。吐き気がするほどのとんでもない酷い内容でしたが、その後、訴訟を起こすことになった際には、この冊子のバックナンバーのコピーを取り寄せるのに 「国立国会図書館」 に大変お世話になりました。)




 <矯正歯科医の 「向井診療所」 訪問>


私の 「向井診療所」 訪問直後、産休に入っていた当時の担当矯正歯科医も産まれたばかりの赤ちゃんを連れて、実際にどのような対応がされているのかを確認しに 「向井診療所」 へ診察を受けに行っていました。

    (私に 「矯正治療が順調に進まないのは、舌が邪魔をしているから。」 「不定愁訴も色々あるみたいだし、□□さんは 《舌癒着症》 じゃないかと思う。耳鼻科で舌の裏を切ってもらった方がいい。」 と指摘してきた当の本人です。)

    ( 「神奈川歯科大学」 の山本伊佐夫氏による 《舌癒着症》 宣伝活動の講演を矯正歯科医が偶然聞いて真に受けてしまったことが、この問題の全ての発端となっています。)

 

 


矯正歯科医の赤ちゃんも 「舌」 と 「上唇小帯」 のどちらにも 《重度の癒着》 があると、向井医師の診断を受けました。

私と話した助産師が手術の説明を担当したようで、最近は色々問題にされることもあるから、鼻のかたちが少し変わる可能性があると説明している。》 と赤ちゃんを連れた矯正歯科医に伝え、それを聞いた矯正歯科医は、「 「舌」 だけの手術を受けさせたい。」 と試しに言ってみたようです。

すると助産師は、乳幼児の場合はどちらの手術も受けることが前提だから、それだったら、なかったことにしてください。》 と言って、「舌」 だけの手術を受けたいという要望を拒絶し、矯正歯科医は帰されました。


これは2012年9月時点での対応ですので、現在も同じような状況かどうかは不明です。

現在 「向井診療所」 で、乳幼児を連れて受診された方々にどのような説明がされているのか、ご存知の方がいればこちらについても伺ってみたいです。


    (山本伊佐夫氏の電話番号  (神奈川歯科大学内)  は、「2012年10月15日」、「向井診療所」 へ問い合わせた際に婦長に教えてもらいました。)







 <《舌癒着症》 手術とは>




私が手術を受けてしまった耳鼻咽喉科クリニックの院長である耳鼻咽喉科医は、訴訟が始まってから、「舌」 と 「上唇小帯」 の手術について、《通常はワンセット》 《両者を併せて舌癒着症手術と呼びならわす》 《私としては、総合的な呼吸改善のためには、両方の手術を同時に行うことが重要であると考えています。》 と明かしました。 ( 【乙A8号証】「陳述書」 )

✅ そもそも 《ワンセット》 などと2種類の手術を行うことを事前に決めている時点で、通常の医療行為からは大きく逸脱しています。


1回目の診察と2回目の診察時、この耳鼻咽喉科医は、《癒着があるね、苦しいでしょう。喉も狭い。どちらにも癒着がある。あなたは鼻の通りも悪いからどちらの手術もした方がいい。》  などと 「診断」 と思われる発言をしていましたが、元々 《ワンセット》 と決めているのなら、あれらの一連の発言は一体何だったのか。

少なくとも、通常の医療の現場で行われている 「診断」 とは異なる何らかの行為であることだけは確かです。


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    ● 《癒着があるね、苦しいでしょう。喉も狭い。どちらにも癒着がある。あなたは鼻の通りも悪いからどちらの手術もした方がいい。》 

    ● 《やっぱりどちらも癒着があるねー、呼吸が苦しいはず。》 

    ● 《 「への字口」 だから、あなたは手術をした方がいい。》 

    ● 《鼻の空気の通りも悪いからした方がいい。》 

    ● 《苦しいのも取れるし、本当いい表情になるからー。呼吸が楽になる!》 
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 また、「本人尋問」 で、耳鼻咽喉科医が 《ベビーも成人も鼻中隔下制筋を切ります。》 と供述した事実、鼻の穴が広がること・小鼻が広がることを 《デメリットではなくて、それがメリットなんです。この手術の目的なんです。》 と供述した事実も、多くの人に共有され長く語り継がれるべきものだと思っています。









#情報のリレー
#舌癒着症と一部の界隈で呼ばれる架空の疾患
#ベビーも成人も鼻中隔下制筋を切ります  (本人尋問)

#向井診療所  (神奈川県大和市)  ※院長 向井將氏  (耳鼻咽喉科)  (→2023年3月閉院)
#山西クリニック  (東京都新宿区)  ※院長 山西敏朗氏  (耳鼻咽喉科)
#丸山歯科医院  (北海道札幌市)  ※院長 丸山弘明氏
#エンゼルクリニック  (北海道札幌市)  ※院長 坂本善哉氏  (形成外科)  (→2017年4月閉院)
#奥山医院  (大阪府門真市→大阪府大阪市)  ※院長 奥山輝実氏  (脳神経外科・心療内科)  (→2022年12月閉院)
#おかざきまりこクリニック  (岐阜県多治見市)  ※院長 岡崎麻理子氏  (泌尿器科・小児科・皮膚科)
#原口クリニック  (長崎県諫早市)  ※院長 原口茂徳氏  (耳鼻咽喉科・消化器内科)

#上野歯科医院  (東京都世田谷区)  ※院長 上野隆生氏・歯科衛生士 上野清香氏

#しらさぎふれあい助産院  (東京都中野区)  ※院長 木村恵子氏
#母乳マッサージ&ヤナギサワ自然育児相談所ビバマンマ  (東京都江東区)  ※院長 柳澤薫氏
#小山自然育児相談所  (栃木県小山市)  ※院長 伊東厚子氏




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