<2回目の診察:私が耳鼻咽喉科医に質問したこと ①>
「2011年11月4日」、ファイバースコープの診察が終わったあと、私は耳鼻咽喉科医に不安に思っていること疑問に思っていることを質問しました。
✅ まず最初に、一番の懸念だった 「上唇小帯」 の手術が私にとって必要なのかどうかについて聞きました。
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◆ 「矯正の先生に先日報告したのですが、矯正の先生は 「上唇小帯」 の手術の仕組みはよくわからないけれど……と言っていて、私も仕組みがよくわからない。」
◆ 「それから、矯正の先生の知り合いの歯科医の先生が、赤ちゃんの手術を 「向井診療所」 で受けさせたらしく、その先生もあとからそこで手術を受けたようです。その歯科医の先生の場合は 「舌」 のみで 「上唇小帯」 の手術は受けていないと聞きました。」
◆ 「私の場合も 「舌」 のみの手術……というのはどうでしょうか? 「上唇小帯」 の手術は必要ですか?」
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✅ 耳鼻咽喉科医は、「それじゃあ説明しましょう」 とでもいうように腕まくりをして鼻と唇のイラストを黒いボールペンで描きはじめました。
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● 《ひだ ( 「上唇小帯」 ) が悪さをして、鼻の空気の通りが悪い。癒着してひだ ( 「上唇小帯」 ) が吊れている状態。》
● 《 「再癒着」 しないように、ひだ ( 「上唇小帯」 ) をこう横方向に切っていきます。》
● 《そうすると、ほら! こうやって口角も上がるし、癒着が外れることで鼻の空気の通りが良くなるから、呼吸が楽になって、苦しいのも取れて……… 表情も良くなる!》
● 《それに、あなたは 「への字口」 だから、手術をした方がいい。》
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このように勢いよく説明をしながら、赤い鉛筆と青い鉛筆を使って矢印や線を次々に描きこんでいきました。
✅ この説明で初めて、《再癒着》 というものを防ぐために 「上唇小帯」 を切った後に、横方向に少し傷を長めに切って横長のダイヤ型の傷跡になるのだということがわかりました。
✅ ですが、この段階になっても、「顔の筋肉 (表情筋) 」 を切ることはもちろん、それに伴って引き起こされる 「鼻の変形」 についても、耳鼻咽喉科医は一切触れようとはしませんでした。
✅ ここでも私はまた 《への字口》 と言われましたが、《表情も良くなる!》 というセリフには聞き覚えがありました。
<「説明会」 のスライド>
◆ 耳鼻咽喉科医による《舌癒着症》スライド (【乙A1号証】スライド10枚目)
✅ 「2011年10月22日」の「説明会」 のスライドでは、赤ちゃんの写真4~5名程、成人女性1名、10代女性1名の術前・術後の写真が次々と紹介されました。
その際の耳鼻咽喉科医の言葉です。
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● 《表情が良くなったー》
● 《楽になったー》
● 《苦しいのが取れたー》
● 《硬直してたのが柔らかくなったー》
● 《目の力が強くなったー》
● 《湿疹が治ったー》
● 《どす黒いのが取れたー》
● 《眉間のしわも取れて、苦しいのが取れたー》
● 《表情も良くなったー》
● 《口角も上がったー》
● 《顔がすっきりしたー》
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顔色が悪かったり乳児湿疹が出ていたりする赤ちゃんが、キラキラした笑顔の元気そうな赤ちゃんになるという 「before→after」 の写真。
頭痛があるようなしんどそうにしかめっ面気味だった成人女性は、リラックスした表情へ。
顔がむくんでだるそうだった高校生の女性は、ダイエットに成功したかのように少し顔の輪郭がほっそりとして元気そうな笑顔へ。
✅ 当時もこれらの 「before→after」 の写真とそれに付随するコメントに対しては眉唾と思う気持ちが多少なりともあったのは事実ですが、そのあとに聞かされた耳鼻咽喉科医の 《 「プラス」 か 「ゼロ」 かで「マイナス」 の影響を考えないでいい手術》 という言葉の方を私は信じてしまいました。
あとから考えれば、この言葉は 「セールストーク」 以外のなにものでもありませんでした。
✅ また、【02】でお伝えしたとおり、この 「 《舌癒着症》 説明会」 では、《先天的な癒着》 《遺伝的なもの》 《呼吸が苦しくてかわいそう》 《乳幼児突然死症候群》 などといった不安を煽る言葉が何度も繰り返されていました。私もそういった言葉に洗脳まではいかなくとも影響を受けてしまった部分もあると思います。
2回目の診察:私が耳鼻咽喉科医に質問したこと ②
✅ イラストで説明された時点でもまだ半信半疑だった私は、次に、口の中の傷跡に対する不安についても質問しました。
「説明会」 で、耳鼻咽喉科医は自身もこの手術を受けていると言っていたため、傷跡が不自然でないかどうかを見せてもらいたいと思ったのです。
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◆ 「 「上唇小帯」 の傷跡がどのような感じになるのか心配です。」
◆ 「先生の手術跡を、見せてもらえますか?」
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✅ 耳鼻咽喉科医は、《少し戻りがあるかも。》 などと言いながら上唇をめくって粘膜部分を見せました。
✅ 私はこれが果たして自然なのか不自然なのか判別がつかず首を傾げていると、唇を元に戻して、矢継ぎ早にこのように言葉を並べました。
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● 《 「への字口」 だから、あなたは手術をした方がいい。》
● 《鼻の空気の通りも悪いからした方がいい。》
● 《苦しいのも取れるし、本当いい表情になるからー。呼吸が楽になる!》
● 《笑ったときに上の前歯が綺麗に見えるようになるかもしれないし。スマイルラインが。》
● 《 (歯列矯正で) 上の歯の動きも良くなるかもしれない。》
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✅ 私は当時、下記 ①・②・③ について全く知らされていませんでした。
✅ またそれに加えて、耳鼻咽喉科医の 《 「プラス」 か 「ゼロ」 かで「マイナス」 の影響を考えないでいい手術》 という言葉にも引き寄せられてしまっていました。
✅ 耳鼻咽喉科医に、これだけ私には必要だと何度も言われて、特に心配もいらない安全な手術であるのならば、「舌」 の手術と一緒に 「上唇小帯」 の手術も受けてみた方がいいのだろう。
そういう考えに気持ちが傾いてしまっていました。
<2回目の診察:私が耳鼻咽喉科医に質問したこと ③>
✅ 最後に、私は口の中を切るのなら術後に顔が腫れたりしないかという 「腫れ」 に対する不安についても質問しました。
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◆ 「やっぱり、顔とかは手術後に腫れたりしますか? どのぐらい腫れますか?」
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✅ すると、耳鼻咽喉科医は口元を膨らませて、鼻の下の 「腫れ」 を手でジェスチャーしながら、このように答えました。
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● 《猿の惑星みたいに鼻の下が腫れる。でも、一時的なもの。2週間ぐらいでちゃんと引く。》
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<「手術承諾書」 のタイトル>
✅ 私がこの日、耳鼻咽喉科医から渡された 「手術承諾書 (手術同意書) 」 のタイトルは、「舌・喉頭蓋・喉頭偏位症 (舌癒着症・上唇小帯短縮症) に関する手術承諾書」 というものでした。
添付の画像の赤いペンで書かれた矢印などは、わかりやすいように私がつけたものです。他の黒い線や丸印などは、全て耳鼻咽喉科医がこの 「手術承諾書」 を読み上げながら書き込んだものになります。
また、この 「手術承諾書 (手術同意書) 」 を私は何度も手術予定日の前に読み返しましたが、受け容れがたいリスクといえるものはありませんでした。
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◎手術の危険性・合併症の可能性。
1. 出血→ 止血のための縫合を行う。
2. 感染→ 抗生剤を処方する。
3. 疼痛;鎮痛剤を処方する (内服・座薬) 。
4. 麻酔→ 局所麻酔アレルギーの可能性・全麻の場合には麻酔科専門医より術前に説明。
5. 術後再癒着の可能性 (リハビリ励行) 。
6. 全ての諸症状が完全に改善するかは不明。舌のひきつれをきたす場合がある。睡眠時無呼吸症やいびきは完治しない可能性。
7. 歯肉 (歯ぐき) や口腔内の違和感、呂律のまわりにくさの可能性。
8. 上記以外に予期せぬ合併症や薬剤の副作用をきたす場合もある。
◎手術は自費診療にて行う。
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✅ 当時の私は 「睡眠時無呼吸症候群」 のような原因不明の睡眠に関わる問題に悩まされていたため、《 「プラス」 か 「ゼロ」 かで「マイナス」 の影響を考えないでいい手術》 というのなら、体調の不具合が少しでも改善するかもしれない、少しは楽になれるかもしれないという可能性に賭けてみたいという気持ちが強かったのです。
#情報のリレー
— EvTRiMCg (@EvTRiMCg) 2020年8月19日
「第6回 慢性痛講座 慢性痛と睡眠」を観て思ったこと。
▶https://t.co/mIoXa0CnWb
①眠って起きると、首を中心として身体中の痛みが悪化する恐怖感。眠ること自体が怖くなる。 (そのため長い間、睡眠導入剤 (レンドルミン) を服用していました。)
寝ている間の無意識の歯の →
→ 舌を切るように言われ、最終的にはその耳鼻咽喉科医に複数の表情筋を切られて訴訟提起せざるを得ない状況になるなど、矯正歯科医の交代や矯正治療が何度も中断したりするトラブルも経て、) やっと噛み合わせが安定してきたからか、食いしばりの頻度はかなり減ってきた。→
— EvTRiMCg (@EvTRiMCg) 2020年8月19日
→ この眠っている間に無意識に息が止まって苦しくて目が覚めるという「睡眠時無呼吸症候群」のような原因不明の症状に特に悩まされ始めた2010年以降、相談した病院で睡眠導入剤が原因となっている可能性を指摘してもらえることがなかったのはとても残念。 (もちろん訴訟相手の耳鼻咽喉科医は →
— EvTRiMCg (@EvTRiMCg) 2020年8月19日
→ 訴訟相手の耳鼻咽喉科医につけ込まれる要因になったと思っています。精神的身体的に弱っているときは「楽になりたい、楽になれる可能性に賭けたい」という思考にからめとられてしまいがちだということを健康な時に知っておくことは大事。「バカな患者」「リテラシーがない」で切り捨てることなく。)
— EvTRiMCg (@EvTRiMCg) 2020年8月19日
✅ とはいえ、「鼻の変形」 や 「表情筋を切られる」 などという信じがたい実態があることを知らされていれば、そのような手術は私にとって選択肢にあがることさえなかったでしょう。忌避一択です。そのようなリスクを負わされる価値観を私は持ち合わせていません。
✅ しかし、「本人尋問」 での耳鼻咽喉科医の発言からわかることは、この耳鼻咽喉科医が特異な価値観を持っているという事実です。
✅ 《鼻の穴 (鼻孔) が広がり、鼻の横 (鼻翼) が広がり、》 《鼻の下が伸び》 ることが、《デメリットではなくて、それがメリットなんです。この手術の目的なんです。》 、その目的のために 《鼻中隔下制筋》 などの複数の表情筋を切りたい、という独自の考えを持っているのならば、その持論を全ての受診者にあらかじめ伝えておくべきですし、自身のHPでも積極的に発信すればよいのではないでしょうか。
【乙A第2号証】