ビッグデータと言っても何のデータなのか? | 通販プロデューサー

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ビッグデータと言っても何のデータなのか?

ここ数年、マーケティングにおけるキーワードとしてよく
ビッグデータという言葉を耳にします。

 



しかし、そもそもビッグデータってなんだろう
とお考えの方も多いのではないでしょうか?
 

総務省が公表している平成24年版 情報通信白書の
本編 第1部 第1節 (1)ビッグデータとは何かによると、
事業に役立つ知見を導出するためのデータというおおまかな定義があります。

http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h24/html/nc121410.html

これらのさまざまなデータを、企業がどう活用しているから、

価値があるのか。まずは事例をみてみましょう。
 
楽天グループ
楽天市場・楽天トラベル・楽天銀行など、多様なビジネス・サービスを
Web上で展開している楽天では、2007年より楽天スーパーDを構築しています。

顧客プロファイルから次の4つを組み合わせた分析を行っています。
 
・基本属性(デモグラフィック:性別・年齢・住居・職業・年収など)
・行動属性(ビヘイビア:購買履歴・サービス利用など)
・理的属性(サイコグラフィック:行動特性・嗜好性・ブランド・趣味など)
・地理情報(ジオグラフィック:人口統計・エリア特性など)

これにより、顧客をクラスタリングし、数百のクラスターを数十程度に集約します。

さらに各クラスター特性にマッチングしたコンテンツを分析する事で、
各サービスの特性ごとにリコメンドロジックのカスタマイズが可能になり
表示させるバナー広告の適正化を誘導するなどの取り組みを行っています。

カブドットコム証券
カブドットコム証券では2011年7月から11月まで、
ソーシャルメディア上に投稿されるクチコミデータと
株価変動との関連性を調査する実証実験を行いました。
 
この実証実験では、46社の銘柄に対して関連するキーワードを
各社1000個程度、合計で約4300個に絞り込み、
Twitter上から関連する情報を収集して相関分析を行っています。
 
処理の対象となるTwitterの情報は1日約900万行にも及び
2カ月間で2億件の情報に対して約4万3000件の
マイニング処理が行われました。

まだサービスを提供する段階ではないようですが
ソーシャルメディア・センサーと称して、
サービス開発に取り組んでいます。

今後、対象銘柄の増加や分析精度をより向上させ、
新たな投資情報提供サービスが期待されます。
 

データの中身と取得経路4つの分類

1)    アンケートデータ
・郵送、電話、店舗などの収集したデータ
・グループインタビュー等のヒアリング形式で取得したデータ
・インターネットリサーチを活用したデータ
・イベントやキャンペーン等で取得したデータ
 
2) リスニングデータ
・ソーシャルメディアで投稿されるクチコミデータ
・モバイルデバイスによる位置情報等のSNS活動データ

3)顧客行動データ
・ECやブランドサイト等へのアクセスログ等の解析データ
・ポイントカードやアプリでのクーポン発行等で取得できるデータ
・広告、メルマガ、競合サイト等のWeb履歴から取得できる導線データ
 
4) CRMデータ
・POSやECや請求などの購買に関するデータ
・カスタマーサポート(CS)デスクへの問合せデータ
・販売管理や営業支援システム(SFA)に残された営業活動データ
・メールマガジンやDM等の反応データ
 
一口にビッグデータと言っても、このような種類、収集経路があるといえます。
またこれらのうちには、既に自社が取得したデータも多く含まれていませんか?