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為替相場の様々な変動要因のうち、本書では、①成長率、②金利、③需給、特に、③の需給環境の変化を重要な論点として、現在の円安を中長期的な視点から読み解く。
円安がコロナ禍やウクライナ戦争等による一過性のものではなく、この10年間における「円(ひいては日本経済)の構造変化」、具体的には経常収支の悪化によるものであり、「かつての円高は戻らないかもしれない」というリスクを認識した方が良いようである。
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「基本的な暮らしは、食べることと寝ることだけだ。・・・最初は単調すぎて退屈してしまうのではないかと恐れていたけど、杞憂だった。単調なリズムの中に彩りがあり、驚きがあり、少しも飽きない。」
主人公の言葉のように、まさに小川糸さんの描き方そのものが、日常に彩りを与え、読者を飽きさせない。
「生まれるのも、死ぬのも、自分では決められないもの。だから、死ぬまでは生きるしかないんだよ。」
「死を受け入れるということは、生きたい、もっともっと長生きしたいという気持ちを正直に認めることなんだ」
「面白いことに、生きたい、まだ死にたくない、という気持ちを素直に認めてあげたら、心が軽くなった。」
逆説的だか、死を受け入れるということは、今生きていることを大切にすることなんだなと思った。