読書雑記 -13ページ目

読書雑記

読書日記。

ほとんど自分のためのものです。



☆☆☆☆★


「ほったらかし投資」で知られる山崎元氏やホリエモンの本やネット記事はたまに読んでいたので、あまり新鮮味はないかなと思いつつ、読んでみたら、非常に面白かった。


両者が相手の記述をふまえキャッチボールをしながら本が進んでいくので共著でありながら大変読みやすい。


山崎氏のHowTo本(ってそんなにたくさんは読んでないけれど)ではわからなかった価値観や人間味にも触れることができた。


☆☆☆★★


警視庁捜査一課の係長である主人公の樋口顕は、組織の中で衝突を避け、言いたいことも言えず、常に一歩引いた姿勢を保っている。そうした性格や行動が、警察内では、慎み深く、思慮深いと評価されているのだが、自身はそうした評価を過大評価だと困惑してもいる。

しかし、樋口は、「警察官が守るのは法律でなく、正義だ」という強い信念に基づき、行動している。単に、トラブルを避け、安全な道を行く、事勿れ主義ではないのだ。




☆☆☆☆★

がん研究者、サイエンスライターであり、岐阜大学の学長も務めた著者による、『新型コロナの科学』(中公新書,2020)に続く2作目のコロナ解説本。

本作は、新型コロナウイルスの変異ウイルス、ワクチン、治療薬、医療逼迫などについて、基礎知識、経過、最新動向、評価・提言などが、専門外の者にもわかりやすくユーモアを交えながら書かれている。

「現在進行中の大事件を書くのは難しい」が、オミクロン株による第6波の状況を踏まえての内容となっている。著者による最新記事は、「山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信」に随時紹介されているので、そちらを参考にするとよい。

新型コロナウイルスや感染症に関する知識は、今を生きる我々に必須の教養なので、是非とも多くの人に読んでほしい。


☆☆☆☆★


スピンオフ合わせて8作目でありながら、隠蔽捜査シリーズの魅力は衰え知らずです。




☆☆☆☆★


ロシアの軍事侵攻を機に執筆したのかと思いきや、元々企画があり、書いている途中に戦争が始まったようです。


ロシアの人々、住まい、街並み、食生活といった外国を紹介するエッセイのような内容から、ロシアと国際関係、プーチンの権力など、軍事評論家としての専門分野まで、今のロシアについてコンパクトにまとまった楽しい本です。


「こんなひどい戦争を始めたロシアのことなど理解したくない、という意見もあるでしよう。しかし、理解することと賛同することは違いますし、政府と社会も(完全に切り分けることは難しいものの)やはりイコールではありません。」


「ロシアがどんな国であるのかを理解することなくしては、この戦争を止め、二度と繰り返させないようにすることはできないのではないでしょうか。」


人口は日本と同程度、GDPの国別ランキングは11位、軍事力も世界第5位のロシアが、あたかもアメリカと対峙する大国のように振る舞えるのはなぜか。

「ロシアを「大国」たらしめているのは意志の力、つまり自国を「大国」であると強く信じ、周囲にもそれを認めさせようとするところにある」という分析はなかなか面白いです。


今まさに読むべき本だと思います。



☆☆☆★★

特許事案の解決に必要なスピード感と相まったストーリーのテンポの良さ。
特許の法律問題は難しいところがあったけれど、Vtuberの世界も垣間見ることができ、勉強にもなりました。
あとは、タイトルはもう少し何とかならなかったかな。


☆☆☆☆★

米澤穂信のミステリー短編集。

個人的には「死人宿」「柘榴」「万灯」がよかったです。

冷やりとする読後感がありますね。

文体も素晴らしいです。