読書雑記

読書雑記

読書日記。

ほとんど自分のためのものです。



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著者の言う本来の経営とは、「価値創造(=他者と自分を同時に幸せにすること)という究極の目的に向かい、中間目標と手段の本質・意義・有効性を問い直し、究極の目的の実現を妨げる対立を解消して、豊かな共同体を創り上げること」である。

目的と手段の転倒、手段の過大化、手段による目的の阻害などの「経営の欠如」により生じた、家庭、恋愛、勉強、就活、仕事、健康、老後、芸術、科学、歴史等、人生や社会の様々な場面における悲喜劇が面白おかしくエッセイ風に綴られる。

「有限な価値を巧妙に奪い取るための狡知をめぐらすこと」や「価値有限思考」をやめて、他者と共に価値を無限に創り出せば、共同体全体の幸せを実現できる。



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行きつ戻りつ読み切るのに根気がいるが、個々の説明はわかりやすく丁寧に読み進めれば、免疫に関する理解は深まると思う。